魔術師のおい

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『魔術師のおい』は、C・S・ルイスによる児童文学「ナルニア国ものがたり」7部作のうち、6番目に執筆された作品。

ナルニア年代記として古い順にみると、『ライオンと魔女』に先立つ、一番古い時代、ナルニア創成期の物語にあたる。原題はThe Magician's Nephew。日本で最初に出版された時の翻訳は瀬田貞二。

[編集] 概要

ナルニアの天地創造の物語である。聖書の創世記のアナロジーになっているが、宗教くささはない。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 登場人物

ポリー・プラマー：ロンドンに住む女の子
ディゴリー・カーク：ポリーの隣の部屋に住む男の子
アンドルー・ケタリー：ディゴリーの叔父
ジェイディス：異世界チャーンの最後の女王
フランク：ロンドンの馬車屋
ヘレン：フランクの女房
イチゴ：フランクの馬車馬
アスラン：ライオン、ナルニアの創造主。

[編集] あらすじ

魔術師アンドルーは、異世界と行き来のできる魔法の指輪を作った。その効き目を試そうとするアンドルーの策略により、甥のデイゴリーとその遊び友達ポリーは「世界と世界の間の林」に飛ばされる。そこにはいくつもの池があり、それらの池はそれぞれ別の世界につながっていた。

池のひとつから滅びた世界チャーンにいったポリーとディゴリーは、その世界の最後の女王ジェイディスに出会う。二人がロンドンに戻るとき、ジェイディスがついてきてしまい、ロンドンで大変な騒ぎを引き起こす。二人はジェイディスを元の世界に連れ戻そうとして、別の世界にジェイディス、叔父アンドルー、馬車屋とその馬とともに入り込んでしまう。

その場所は最初からっぽで暗闇に包まれていたが、やがて不思議な歌とともに新しい世界が創造され始めた。

[編集] 図書

『魔術師のおい』ナルニア国ものがたり (6) C.S.ルイス（著), ポーリン・べインズ (イラスト), 瀬田貞二（翻訳）岩波書店

シリーズ作品一覧
出版順	時系列順
『ライオンと魔女』（"The Lion, the Witch and the Wardrobe"）『カスピアン王子のつのぶえ』（"Prince Caspian"）『朝びらき丸東の海へ』（"The Voyage of the Dawn Treader"）『銀のいす』（"The Silver Chair"）『馬と少年』（"The Horse and His Boy"）『魔術師のおい』（"The Magician's Nephew"）『さいごの戦い』（"The Last Battle"）	『魔術師のおい』（ナルニア建国）『ライオンと魔女』（ピーター朝）『馬と少年』（同上）『カスピアン王子のつのぶえ』（テルマール朝）『朝びらき丸東の海へ』（同上王位はカスピアン）『銀のいす』（同上）『さいごの戦い』（同上王位はチリアンナルニア滅亡）