鹿折唐桑駅
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鹿折唐桑駅(ししおりからくわえき)は、宮城県気仙沼市新浜町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)大船渡線の駅である。
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[編集] 駅構造
[編集] 駅周辺
- 唐桑半島(巨釜と半造の二つの岬が美しいといわれている観光地で、かつては当線にもこの名にちなんだ急行「からくわ」が走っていた)
- 県道26号気仙沼唐桑線
- 県道34号気仙沼陸前高田線
- 県道210号鹿折停車場線
- 県道218号大島浪板線
- 東陵高等学校
[編集] 利用状況
2005年度の乗車人員は、1日平均60人である。
[編集] 歴史
- 1932年3月19日 - 鹿折駅(ししおりえき)として開業。
- 1986年11月1日 - 鹿折から鹿折唐桑に駅名変更。上記唐桑半島への観光客を狙った改称である。
- 2006年9月1日 - 乗車券販売業務を終了。無人化。
[編集] 「鹿折」の読みについて
宮城県内に「鹿折」という苗字が10軒ほど残っており「かなおり」と読む。これは鹿折の古い読み方を残したものと思われる。上鹿折(かみししおり)には「鹿折金山」があり、今でも廃坑跡が残っているが、「かなおり」は「金堀(かなほり)」(鉱夫の意)が訛ったものではあるまいか。のちに表記につられて「ししおり」あるいは「しかおり」等と読むようになった。三十年ほど前、地元の新聞社(あるいは郷土史家ともいう)が郷土の地名を正しい読み方を徹底させようと啓蒙してから、「ししおり」に統一されたが、それまでは地元の人間でも「ししおり」といったり「しかおり」といったりかなり適当に読んでいたのであって、学問的に本当に「ししおり」の方が正しいかどうかは疑問が残る。
(また安土桃山時代、下鹿折信濃(しもししおりしなの)という地元の小領主が滅亡後、釜石に逃れてからは「下」の字を去り「鹿折信濃」と名乗り、金堀一揆の首謀者となっているが、「姓氏家系大辞典」ではこの苗字を「かおり」と読んでおり、異郷に逃れた後は読み方も字面に合わせて自然なものに変えた可能性がある。)