AFCチャレンジカップ
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AFCチャレンジカップは、アジアサッカー連盟(AFC)が主催する、AFCに加盟するFIFAランキング下位国同士のナショナルチームによるサッカーの国際大会である。
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[編集] 開催までのいきさつ
- 2002年の日韓W杯開催以後、AFC加盟諸国では、サッカー競技に対する注目度が増し、特に実力中堅国の競技レベルが急激に向上した。この事実は中国で行われたアジアカップ2004や、2006_FIFAワールドカップアジア最終予選の結果を見ればより明らかである。しかし、その一方でランク下位国と中堅国との実力差がさらに広がり、06年W杯・アジア1次予選ではワンサイドゲームの数が多くなってしまった。
- そこで、下位層の競技レベルを向上させることで、アジア全体のさらなるレベル底上げを図るため、AFCのクラブランキング29位以下の国のクラブチームを対象としたAFCプレジデントカップを2005年にネパールで初開催した。これが好評だったため、翌年から定期的にFIFAランキング下位国のナショナルチームを対象にした本大会を開催するに至った。
[編集] 参加資格
- 基本的には、AFCの加盟国のうち、FIFAランキングが下位16位以内に入っている国が出場できる。ただし、対象国に出場を断られた場合は、その分だけ資格を繰り上げることがある。
- その例として、2006年4月に開催された第一回大会では、ミャンマー、ラオス、モンゴルなどが、出場権はあるものの出場を辞退している。また同年、インドはAFCユース選手権自国開催の強化策として、U-20代表チームで参加している。
[編集] 大会の意義
- 第一回大会が行われた直後の2006年4月のFIFAランキングでは、優勝したタジキスタンが16ランクアップの125位、準優勝のスリランカも10ランクアップの135位と、参加国が軒並みランクを上昇させた。このことは、そもそもこのランクにある諸国が通常の国際大会では勝ち上がれないために、試合の経験そのものが少なかったことを物語っており、3から6試合の国際Aマッチを経験できるこの大会の存在意義が大きなものであることを示した。
- 2008年大会以降はアジアカップ予選としての性格も有する。2008年大会及び2010年大会の優勝チーム(2008年大会及び2010年大会の優勝チームが同一の場合は2010年大会の準優勝チーム)にはアジアカップ2011本大会への出場資格が与えられる。
[編集] 過去の開催実績
開催年 | 開催国 | 優勝 | スコア | 準優勝 | 3位 | 3位 |
---|---|---|---|---|---|---|
2006年 詳細 |
バングラデシュ | タジキスタン | 4-0 | スリランカ | キルギス | ネパール |
2008年 詳細 |
チャイニーズタイペイ | - | - | - | - |
注:この大会では3位決定戦は開催されない。
[編集] 優勝回数
優勝回数 | 国名 | 年 |
---|---|---|
1回 | タジキスタン | 2006 |