BMP-3
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BMP-3 | |
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基礎データ | |
全長 | 7.14 m |
全幅 | 3.23 m |
全高 | 2.30 m |
重量 | 18.7 t |
乗員数 | 3 名 |
乗員配置 | 乗員3名、歩兵7名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 7〜40 mm |
主武装 | 100mm低圧砲 30mm機関砲 AT-10対戦車ミサイル |
副武装 | 7.62mm機関銃 |
機動力 | |
速度 | 70 km/h(整地) 45 km/h(不整地) 10 km/h(水上) |
エンジン | UTD-29 500 hp |
懸架・駆動 | |
行動距離 | 600 km |
BMP-3はソビエト連邦、ロシアの歩兵戦闘車(IFV)。1990年にモスクワのパレードで存在が明らかになった。
BMP-3は、歩兵戦闘車のBMP-1やBMP-2の後継にあたるが、設計は1970年代に開発された別の軽戦車(オブイェークト685)を原型としているため、外見は大きく異なっている。
主砲は自動装填装置のついた100mm低圧砲で、歩兵戦闘車の搭載する砲では非常に大きなものである。この砲から射程4000m程度の破片効果榴弾(FRAG HE)や、対戦車ミサイルをレーザー誘導で発射できる。AT-10対戦車ミサイルは100mm低圧砲に車内から装填しての砲口から発射されるため、BMP-1やBMP-2と異なり車外にミサイル発射機がなく、再装填の際に車外に出る必要がなくなっている。
BMP-3の自動装填装置は榴弾22発を扱うことが可能で、これは1分間に8~10発程度を主砲に送り込む能力を持つ。さらに手動装填用として榴弾18発が用意されており、合計で40発の榴弾と、8発前後の対戦車ミサイルを持ち運ぶことができる。
主砲の横には30mm機関砲も取りつけられており、こちらは1500mから2000m程度の射程で一分間に300発ほど発射できる。弾薬も装甲貫通を目的としたAP弾と破片効果榴弾から選択できるようになっている。
車体は一新され、18tを超える重量になったが、エンジンは500馬力のディーゼルエンジンに強化されているため、最高時速は70km/hに達する。
BMP-3は攻撃力に優れた歩兵戦闘車であり、ソビエト連邦崩壊後も生産が続けられている。ロシア国内向けよりも輸出に重点が置かれており、アラブ首長国連邦やクウェートの他、大韓民国でも採用されている。
[編集] 関連項目
第二次世界大戦後のソ連・ロシアの装甲戦闘車両 | |||
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主力戦車 | |||
T-44 | T-54 | T-55 | T-62 | T-64 | T-72 | T-80 | T-90 | チョールヌィイ・オリョール | T-95 | |||
重戦車 | 水陸両用戦車 | ||
IS-3 | IS-4 | T-10 | PT-76 | ||
空挺戦車 | |||
BMD-1 | BMD-2 | BMD-3 | BMD-4 | ASU-57 | ASU-85 | 2S9ノーナ-S | |||
歩兵戦闘車 | |||
BMP-1 | BMP-2 | BMP-3 | BTR-T | BMP-T | |||
自走砲 | |||
2S1グヴォズジーカ | 2S3アカーツィヤ | 2S5ギアツィント | 2S7ピオン | 2S19MSTA | 2S25スプルート-SD | |||
自走式対空砲 | |||
ZSU-57-2 | ZSU-23-4シルカ | 2S6/2K22ツングースカ | |||
装甲兵員輸送車 | |||
BTR-152 | BTR-40 | BTR-50 | BTR-60 | BTR-70 | BTR-80 | BTR-90 | BTR-D | MT-LB | |||
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