クウェート
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- クウェート国
- دولة الكويت
-
(国旗) 国章 - 国の標語 : なし
- 国歌 : 祖国の歌(al-Nashīd al-Watanī)
-
公用語 アラビア語 首都 クウェート 最大の都市 クウェート 首長 サバーハ・アッ=サバーハ 首相 ナーセル・アッ=サバーハ 面積
- 総計
- 水面積率世界第152位
17,820km²
極僅か人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第139位
2,257,549人
127人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
181億クウェート・ディナール (KD)GDP(MER)
- 合計(2005年)世界第56位
614億ドルGDP(PPP)
- 合計(2003年)
- 1人当り世界第75位
395億4,000万ドル
61,469(2005年世界56位)ドル独立
- 日付イギリスより
1961年6月19日通貨 クウェート・ディナール (KD)(KWD) 時間帯 UTC +3(DST: なし) ccTLD TR 国際電話番号 965
クウェートは、正式名称クウェート国 (State of Kuwait) で、立憲君主制で中東・西アジアの国。首都はクウェート。1990年にイラクに一時併合された(湾岸危機)。
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[編集] 国名
正式名称はアラビア語で、دولة الكويت(Dawlat al-Kuwayt)。
公式の英語表記は、State of Kuwait。通称、Kuwait。
日本語の表記は、クウェート国。通称、クウェート。
[編集] 歴史
18世紀にサバーハ家(Al-Sabah)による支配が始まるまで、地理的にもイラクの一部であった。オスマン帝国の支配下の時代、中央集権化に失敗した結果、ザバーハ家はイギリスを頼って独自にこの地域を支配した。その後19世紀、20世紀に入るとこの地域の原油埋蔵量が豊かであることから、イギリスはアラブ国家の性格が強いイラクからこの地域を切り離しにかかり、現在のクウェートが確立された。しかしこのような経緯からこの地域は不安定なものとなった。湾岸戦争前後には、イラクのサッダーム・フセイン大統領が、クウェートはイラクの領土であり、イギリスによって不当に分離され、現在はアメリカがそれを引き継いでいる、という旨の発言を繰り返している。
[編集] 年表
- 1756年 現首長家(サバーハ家)による支配が始まる。
- 1899年 イギリスの保護国となる。
- 1914年 イギリスの自治国となる。
- 1961年 独立
- 1990年 - 1991年 イラクによる占領。(湾岸戦争)
- 1991年 - 91年2月末解放
- 2005年 - 女性参政権獲得(選挙権は21歳から、被選挙権は30歳から)
- 2006年 - 6月29日、クウェート国民議会選挙行われる。定数50(25選挙区で、1選挙区定数2)
[編集] 政治
憲法に基づき首長(立憲君主制)、国民議会、内閣の三者を中心とした統治形態が取られているが、首相以下、内閣の要職はサバーハ家の一族によって占められており、実態はサバーハ家による事実上の一族独裁である。
立憲君主制。首長が議会解散権や首相の任免権を持つ。
議会制度の歴史は他の湾岸諸国よりも古く、1920年代の諮問議会まで遡るとされている。しかし、2006年現在も政党の結成が認められていない。女性参政権は、バーレーンやカタール、オマーンなど他の湾岸諸国が先に確立した。
サバーハ家にはジャービル分家とサーリム分家という2つの分家が存在し、交互に首長を輩出する慣習が長く続いてきた。しかし2005年にジャービル家のジャービル首長が没してサーリム家のサアド皇太子が即位すると新首長の健康問題を理由にジャービル家を中心とするサアド首長降ろしが行われ、結局サアド首長は退位させられてジャービル首長の弟サバーハ首相が即位した。サバーハ首長は皇太子に弟のナワーフ王子を任命しており、クウェートの支配体制はジャービル家により固められつつある。
1962年、第1回クウェート国民議会選挙始まる。
2006年6月29日、第11回クウェート国民議会選挙行われる。定数2の25選挙区で計50の議席を249人(うち28人女性)の候補者が争った。有権者は34万248人、その内19万5000人が女性。22万3187人投票。投票率は65.6%(前回は男性ばかりで約8割が投票)。2005年の女性参政権獲得後初の選挙で28人の女性が立候補したが初の女性議員は実現しなかった。イスラム主義者を中心とする野党勢力が、改選前の29議席から33議席に増加し、過半数を占めた。7月1日、サバーハ首長は、野党勢力が伸張した国民議会選挙の結果を受け、内閣総辞職を受け入れた。
[編集] 地方行政区分
[編集] 地理
クウェートの国土のほぼ全てが砂漠であり、山地・丘陵などはなく、平地である。島嶼は9つあり、最大のブビヤン島は、本土と橋で結ばれている。
[編集] 経済
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石油が主要産業であり、世界第3位の埋蔵量がある。ほとんどの国民は国家公務員・国営企業の社員として働いている。石油収入を利用した金融立国や産業の多角化をしようとしている。 また1km(1000m)の超超高層ビルが建設計画中であり、もし完成すれば世界1位の高さのビルとなる。
[編集] 国民
住民は、アラブ人(クウェート人)が45%、アラブ人(クウェート以外の地域)が35%、南アジア系が9%、イラン人が4%、その他が7%である。
言語はアラビア語が公用語である。英語も広く使われている。
宗教は、イスラム教が85%(内訳: スンニ派70%、シーア派30%)と最も多い。その他15%は、キリスト教、ヒンドゥー教などである。
[編集] 文化
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] 関連項目
- クウェート関係記事の一覧
[編集] 外部リンク
- 世界の国々 > アジア
-
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