BS笑点
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BS笑点(- しょうてん)は、BS日テレで2003年10月12日から2007年3月31日(2月17日放送分が実質の最終回)まで毎週土曜7時に放送された寄席風の演芸番組である。2007年4月22日からは放送媒体をBSからCSに変えて、CS放送の日テレプラス&サイエンスで、「笑点Jr.」として日曜日に放送される。なお、2月17日放送分が新作としての最終回、3月31日に再放送の最終回が放送された。
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[編集] 番組概要
出演者は若手中心で、笑点の2軍的・兄弟番組とも言える。総合司会は春風亭昇太(色は■)、アシスタントならびに座布団運びはセイラ(色は■)が務める。また、番組の冒頭と最後にナビゲーターとして桂歌丸が登場する。
テーマ音楽(作曲:中村八大)のアレンジと演奏はスクービードゥーが担当。収録は横浜にぎわい座で行われている。製作著作は日テレで、BS日テレは制作協力の扱い。
[編集] 笑点Jr.(地上波)
地上波でも、「こいつは凄芸」と「大喜利」の2コーナーのみ抜き出したバージョン(BS日テレで何ヶ月か前に放映されたもの)を「笑点Jr.」というタイトルで放送している。
- 現在放送している放送局
- 過去に放送していた放送局
- ミヤギテレビ(毎週水曜9:55~10:25、2006年1月~3月)
- 山形放送(毎週金曜10:25~10:55、2006年4月~12月)
- 山口放送(毎週水曜9:55~10:25、2006年4月~12月)
- テレビ新潟(毎週月曜9:55~10:25、2005年10月~2006年4月、毎週月曜16:20~16:50、2006年12月~2007年3月)
その他、穴埋めとして単発放送を行なう放送局もある。地上波での放送に配慮するため、舞台上部の額が当初の「BS笑点」から「笑門来福」の文字に変わっている。
[編集] 主なコーナー
- こいつは凄芸(すげー)!師匠と呼ばせて!!
- 各分野の名人・達人を呼び、若手落語家がその芸に挑戦するトークコーナー。
- 演芸コーナー(現在は落語のみ)
- 使ってみよう!落語ことば
- 大喜利
- BS版のルールとして、獲得した座布団の枚数が一番少ない人は次回の大喜利に出演できない(メンバー入れ替え制で必ず1人とは限らない。またそのメンバーは次回の放送でセイラと一緒に小道具の配り役をする事がある)。また、それぞれ獲得した座布団は毎回1枚にリセットされる。そのため、座布団10枚達成が未だに出ていない(9枚たまった所で昇太が打ち切った時もある。詳しくは後述)。メンバーからは「最初から賞品が用意されていないのでは?」という噂も出ている。この要因として座布団運びのセイラが番組の中で「座布団が足りません! 誰かから取ってください!」と言っていることから、10枚達成が出るほど番組で使う座布団が用意されていないものと思われる(林家たい平の著書「笑点絵日記」に『BS笑点の座布団はトータル20枚程度しか用意されていない』という記述がある)。ちなみに番組で使われる座布団は、大きさが地上波版のものより一回り小さい(笑点グッズの一つとして販売されている座布団カバーと同じ位の大きさ)。
- 番組のエンディングではナビゲーターを務める歌丸も今週放送の大喜利の問題3問からそのうちの1問だけ回答している。
- 2005年12月頃から、座布団0枚の状態で、下手な回答や間の悪い回答など座布団剥奪に相当する答えを出すと、1歩あとずさりさせられるというBS版独自のルール(地上波版では「取る座布団がないのでそのまま」)が加わった。座布団0枚のメンバーが複数名いる場合、次回の大喜利に出演できないのは座り位置が最も奥に引っ込んだ人となる。
[編集] 大喜利メンバー
- ■林家きくお ■林家木久蔵の息子。低次元な回答でいじられることが多い。
- ■林家彦いち 木久蔵の弟子。やや皮肉めいた回答を得意とする。
- ■春風亭栄助 木久蔵の兄弟子春風亭栄枝の弟子。
- ■春風亭柳好 春風亭柳昇(故人)の弟子であり、昇太の弟弟子。見た目と話し方が貧相なことを生かしての病弱ネタや昇太への文句等を答えることが多い。
- ■三遊亭愛楽 三遊亭圓楽の弟子であり、三遊亭好楽・三遊亭楽太郎の弟弟子。挨拶のときにお決まりのポーズ「ラブリー」を披露。モノマネやCMソングネタ、自慢ネタが多い。地上波の笑点で山田隆夫とアシスタントをしている。2006年1月1日放送の「大笑点」では山田隆夫がマラソン中だったため、座布団運びを務めた。
- ■→■五明楼玉の輔 春風亭小朝の弟子。下ネタが多く、挨拶では愛楽の「ラブリー」ポーズに対抗して、親指と人差し指を立てて股間に持っていき「ブラリー」とポーズをとる。だが、毎回良い答えを多く出していて、なおかつ座布団をもらう機会もメンバーの中では一番多い。唯一、大喜利の出場権の剥奪をされた事が無い回答者である。
- ■→■立川笑志 立川談志の弟子。たまに師匠の悪口や談志一門の文句を言う。
- ■or■橘家文左衛門 木久蔵の兄弟子橘家文蔵(故人)の弟子。強面で、自称「楽屋の模範囚」。犯罪ネタや暴力ネタを中心に答える。隣に座っている事が多い愛楽をよく突き飛ばす。
- ■三遊亭遊馬 三遊亭小遊三の弟子。声の大きさにメンバーが迷惑がることが多い。
- ■三遊亭王楽 三遊亭好楽の息子、昇太ヨイショネタが多い(最初のうちは「おぼっちゃんに一枚差し上げて。」と昇太も機嫌が良いが、あまりにも度が過ぎると逆に座布団を持っていかれる)。
- ■神田蘭 神田紅の弟子。
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- ……など
- 柳好(柳八)、愛楽、文左衛門(文吾)、玉の輔(あさ市)の四人と司会の昇太はかつて「平成名物TVヨタロー」で共演していた仲である。
[編集] 過去に大喜利に出演したメンバー
- ■林家たい平 林家こん平の弟子。着物は地上波の笑点と異なり、薄い紫色。一時期は地上波版・BS版の両方の大喜利に出演していたが、現在はBS笑点の大喜利メンバーからは事実上卒業。しかし、「こいつは凄芸」「落語ことば」には出演。
- ■林家きく姫 木久蔵の弟子。たまに、きくおと一緒にいじられる。
- ■神田山陽 神田松鯉の弟子。
- ■橘家圓十郎(前名・亀蔵) 「エバラ焼肉のたれ」などのCMでおなじみの橘家圓蔵の弟子と勘違いをされる事が多いが実は圓蔵の弟子である橘家竹蔵の弟子。でかい風貌でありながらあまり積極的に回答をせず、座布団をもらえず出演できなくなる事が多い。
[編集] 罵倒合戦
- BS版でもメンバー同士の罵倒合戦がある
- 特に林家きくお・きく姫・彦いちに対しては師匠木久蔵の地上波での罵し合いと全く同じ(馬鹿、与太郎、ラーメンネタで全員使用)、あるいはそれ以下の扱いがなされる(ただし、きく姫、彦いちはきくおと一緒にいじられるのであり、あくまで1番いじられるのはきくおである)。
- 愛楽対してはモノマネが似てないと言われ、柳好に対しては見た目と話し方が貧相な事を生かされてるため死去ネタを言っている。(地上波の歌丸死去ネタと全く同様)昇太に対しては背が小さい事や未だに独身なのでそれがネタにされている。(全員使っており地上波でも使用)文左衛門に対しては犯罪ネタでいじられることも(特に愛楽・きくお、地上波の小遊三犯罪ネタと全く同様)、また笑志に対しては二つ目のままや真打昇進が出来ないといじられる事がある(特にきくお)。これを言うと突き飛ばす事もある。(文左衛門の場合はきくお・愛楽、笑志の場合はきくお)
- また、きくお(2代目木久蔵)が笑志に対し、「敗北宣言」と言われると、師匠である立川談志に対しての悪口ネタを始める
- また、座布団運びのセイラをネタにしてあまりにもセクハラめいた答えを言ったり(特に玉の輔)、答えの内容が長すぎたり(特に愛楽、きくおのいやんばか~ん(父木久蔵の持ちネタ))すると、セイラからメンバーの頭を座布団で素振りをするように殴られる時がある。ただし地上波の山田隆夫とは違って座布団は持ってかないことが多い。(しかし度が過ぎると地上波の山田隆夫と同じように全部没収する時がある)逆にたい平やきくおが「セイラちゃんと結婚する」などと言うと、セイラが自ら座布団を一枚持ってくることもある。
- また、答えの内容が長すぎたりすると、隣にいる文左衛門が突き飛ばすこともある。(特に愛楽)
[編集] 大喜利 名場面 ハプニング集
- 2007年2月17日放送(初回放送の日)では林家彦いちが10枚達成にはならなかったものの、座布団が最多の7枚獲得・トップ賞というということでBS・110度CSアンテナと地上・BS・110度CSデジタルチューナーを獲得した(2007年4月よりBS日テレから日テレプラス&サイエンスへ放送枠を移動し、「笑点Jr.」として放送されることに因んだ賞品だが、日テレプラス&サイエンスを見るための視聴料は獲得者の自己負担となる。それでも史上初の豪華賞品といっても過言ではない)。
[編集] 放送時間
- BS日テレ・・毎週土曜19:00~19:54(新作とその再放送をそれぞれ隔週で放送)
[編集] 関連項目
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