ICOCA電子マネー
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ICOCA電子マネー(いこかでんしまねー)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)のICカード乗車券ICOCAを活用した電子マネーサービスである。ICOCAショッピングサービスと考えても良い。
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[編集] 概要
Suicaとは異なり、初期のカードでも交換する事なくそのまま使える。京阪神地区のハート・イン、デイリーイン、一部の一般店、自動販売機などの242ヶ所(2007年3月下旬現在)で利用可能。
ICOCA電子マネーのキャッチフレーズは、仲間由紀恵がポスターなどで呼び掛けている「ICOCAで買おか~、タッチして買おか~」である。
なお、ICOCA電子マネーはSuica・PiTaPa利用可能エリアにあるそれぞれの店舗では利用できない。逆にSuicaやPiTaPaはICOCA電子マネー店舗では利用できない。
[編集] 決済方法
- 駅構内や街中にある店舗での物品の購入の際に、レジで店員にICOCAでの支払いを申告し、「ICOCAでお願いします」と言えば、店員が購入者からICOCAでの支払いの申告を受けた後、レジでICOCA支払いボタンを押し、購入者が読み取り器にICOCAをタッチさせる事で商品金額の引き去りが行われ、タッチ音が鳴動する。
- 自動販売機の場合は、購入する商品のボタンを先に押してからICOCAをタッチする。チャージ額が商品額を上回っていると商品金額の引き去りが行われてタッチ音が鳴動し、商品が提供される。
- ※ICOCAは、鉄道での利用と同様にパスケースなどに入れておいても利用可能である。
- ※店舗などで購入金額に対してチャージ金額(入金額)が不足している場合、不足分は現金に限り決済できる。但し、この場合ICOCAの残高は0円になる。
[編集] 実施中の主な店舗
現在実施中の店舗の詳細は、JR西日本のICOCAでお買い物が出来るお店検索を参照の事。なお、全店舗でICOCAにチャージ(入金)する事はできない。
[編集] 最初の利用可能店舗
ICOCA電子マネーは、大阪駅のデイリーインとハート・インから展開を開始した。その後、ICOCAが利用可能な駅で順次増加し、2006年6月には京阪神のICOCA利用範囲内のデイリーインとハート・イン全店で利用可能になった。
[編集] ICOCA電子マネーコインロッカーサービス
2007年2月1日から、ICOCA電子マネーの新サービス「ICOCAコインロッカー」が開始された。サービス開始時は下記の6駅に限られているが、今後も自動販売機と同じく設置場所が広がっていくであろう。
[編集] 歴史
- 2005年10月1日 - ICOCA電子マネーサービス開始。これによりICOCAでショッピングが可能に。
- 2006年6月 - ICOCA電子マネーの利用可能店舗が京阪神地区の駅のコンビニ「ハート・イン」「デイリーイン」の全店で利用可能に。
- 2006年 - 一部の飲料販売機と一般店で利用可能に。
- 2007年2月1日 - ICOCA電子マネーの新しいサービス、ICOCA電子マネーコインロッカーサービス開始。
- 2007年3月29日ー JCB、UFJニコスとICOCA電子マネー取扱加盟店の拡大に関する業務提携について合意。
[編集] 相互利用
ICOCA以外のICカード乗車券の中にも電子マネー機能に対応しているものがあるが、乗車券機能の相互利用が可能なもの(JR東日本のSuica、スルッとKANSAIのPiTaPa)も含め、現在のところ電子マネー機能は相互利用が不可能である。(現在は、PiTaPaでの電子マネーの利用ができるように検討中。)それらへの対応の可否も含め、ICOCAの購入・利用に支障のある(または全く利用できない)JR西日本営業エリア外へはもちろん、山陽(2007年夏以降利用可能になる見込み)・山陰・北陸地区ではまだICOCAが使えず、さらなる進出については対応店舗・カード両面においてまだまだ課題も多い。またSuicaよりもブランド力が弱く、京阪神地区でもJR西日本直営の店舗以外ではまたICOCAが使えない店が大半を占めていることから、これからの営業努力次第になるといえよう。
[編集] 関連項目
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