三ノ宮駅
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三ノ宮駅(さんのみやえき)は、兵庫県神戸市中央区三宮にある西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線(JR神戸線)の駅である。アーバンネットワークエリアに属しており、Jスルーカード・ICOCA及びSuica(東日本旅客鉄道)・PiTaPa(スルッとKANSAI協議会)利用可能駅でもある。
神戸市の都市代表駅は神戸駅であるが、神戸市の商業機能はむしろJRと私鉄や地下鉄との乗り換え駅である当駅周辺で発達している。また、寝台列車を含めた特急列車も神戸駅より多くが当駅に停車する。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
- 西日本旅客鉄道
阪急電鉄などの三宮駅と隣接しており、下記の路線とも乗り換え可能である。また、神戸市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅とも、地下街(さんちか)を通じて乗り換え可能である。
[編集] 駅構造
島式ホーム2面4線をもつ高架駅。西口・中央口・東口がある。プラットホームは外側線に面する方は15両対応で、内側線に面する方は12両対応。
- のりば
- ■ 尼崎・大阪・北新地・京都方面(快速の一部・新快速・特急・東京方面行き寝台特急)
- ■ 尼崎・大阪・北新地・京都方面(各駅停車・快速)
- ■ 西明石・加古川・姫路方面(各駅停車・快速)
- ■ 西明石・加古川・姫路方面(快速の一部・新快速・山陰方面行き特急・九州方面行き寝台特急)
[編集] 駅周辺
- 三宮ターミナルホテル
- 神戸中央郵便局三宮駅内分室(郵便窓口のみ)
- 神戸中央郵便局JR三宮駅構内出張所(ATM)
- 上記郵便局分室および出張所は、ともにJR三ノ宮駅内にあるが、「三ノ宮駅」ではなく「三宮駅」であるので注意されたい。
- 神戸新聞会館(ミント神戸)
- 阪神百貨店さんのみや阪神食品館
- 三宮バスターミナル(JRバスの発着場所)
- ダイエー三宮駅前店
- そごう神戸店
- 三宮地下街(さんちか)
- 神戸交通センタービル
- みなと銀行三宮支店
- 神戸マルイ
- 東急ハンズ三宮店
- 生田神社
- 三宮OPA
- 神戸市役所
- みずほ銀行神戸支店・神戸中央支店
- 三井住友銀行三宮支店
- 三菱東京UFJ銀行三宮支店
- 神戸三宮センター街
- 阪急会館(映画館)
- 国道2号
- 兵庫県道21号神戸明石線
- フラワーロード(兵庫県道30号新神戸停車場線)
[編集] 特記事項
募金詐欺が交通センタービル・マルイ前で平日でもうろついているので注意。
[編集] バス路線
- 三宮駅周辺発着バス路線記事を参照のこと。
[編集] 利用状況
平成16年度の1日の乗車人員は114,648人。(兵庫県統計書より) これはJR西日本の駅では第6位。
[編集] 歴史
三宮という地名の由来でもある三宮神社が駅名の由来である(後述のとおり、1931年までは現在の元町駅の位置、すなわち現在よりも三宮神社に近い位置に当駅があった)。他の交通機関はすべて「三宮」であるのに対し、JRのみ「三ノ宮」と“ノ”の文字をつけているのは、開業が最も早く、駅創設時からあえて“ノ”をつけることによって地名の読み違いをさせないよう配慮していた名残であると考えられている。今ではJRと他交通機関の駅名と区別するのに役立っている。なお、三ノ宮駅が開業した同じ日に、西宮の中心部に同じく“ノ”を付けた西ノ宮駅が開業しているが、こちらは西宮市の長年の要望もあって隣にさくら夙川駅の開業する2007年3月18日にあわせて西宮駅に改称された(三ノ宮駅に関しては、標識類の交換コストの問題もさることながら、当の神戸市から改称の要望が出ていないため、現状のままで推移するものと思われる)。
プラットホームの上屋は、長らく8両編成分しかなく、新快速が平日ラッシュ時や休日に12両編成での運転を開始して以後も、12両編成のうち大阪側の4両分には屋根がないうえ、ホーム床面は車両よりも低くかつ水平ではない状態であった。この部分は2003年ごろに整備されたが、さらに大阪寄りの部分は屋根がなく、ホーム幅が狭くなっているため、ブルートレインなど12両編成を超える長さの列車を利用する場合には現在も影響がある。
かつて東京発の客車寝台列車が停車していたが、最後の停車列車であった下り「富士」が2005年3月1日のダイヤ改正により「はやぶさ」との併合運転となったため通過となった。なお「富士」が停車していたときには、次の停車駅は小郡駅(現:新山口駅)であった。
- 1874年(明治7年)5月11日 - 大阪駅~神戸駅間開通と同時に開業。
- 1918年(大正7年)5月1日 - 神戸港駅に貨物取扱業務を移管、当駅での貨物取扱が廃止。
- 1931年(昭和6年)10月10日 - 高架駅化により現在の元町駅の位置から現在地に移転。
- 三宮神社に近い旧位置からわざわざ現在地へ駅が移転したのは、当時、そごうの現在地への移転など、現在三宮と呼ばれる地域を三宮として整備する計画があったためである。駅移転後の1934年に、旧位置付近に元町駅が設置された。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1995年(平成7年)1月17日 - 阪神・淡路大震災発生により不通になる。
- 1995年(平成7年)2月20日 - 神戸から灘までの運転再開にあわせて営業再開。この時点では、フラワーロードの真上部分のホームは撤去されたままであったため、中央口と東口のみで客扱いを行った。西口が再開したのは同年6月末で、この再開にあわせて、旧神戸新聞会館から伸びていた新聞運搬用地下専用通路へのエレベータが撤去された。
[編集] 金の鈴広場
中央改札口付近に、天井から金色の鈴が吊り下げられている場所がある。このエリアは「金の鈴広場」と命名されている。東京駅の「銀の鈴待ち合わせ場所」を意識したようにも思えるが、知名度は低い。神戸中央ライオンズクラブからの寄贈であることが明記されている。
[編集] 駅弁
- 神戸牛すきやき御飯
- TANGO LUNCH(タンゴ ランチ)
- あなご三昧
- あっちっち 穴子弁当
- 関西三都弁当
- 神戸食館
- 丹波名産「地鶏弁当」
- ひっぱりだこ飯
- 中華飲茶弁当
- 六甲山の牛めし
- 山田陽子が作る山陽本線おとと弁当