PIECE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
PIECEまたはP/ECE(いずれも「ピース」)はアクアプラスによって発売されたPDAもしくは携帯ゲーム機。
PCを母艦としたビジュアルメモリ(ドリームキャスト)か、ポケットステーション(プレイステーション)とでも言うべきもので利用にはPCが必須である。
目次 |
[編集] 概要
PCとはUSBで接続する。開発にはGCCが付属し、サンプルゲームとして「おでかけマルチ」などが用意された。本体カラーは初回版は『シルバー&ブラック』、カラーバリエーションに『クリアレッド』、『パールホワイト』、『クリアブルー』の三種類が存在する。
同社のアダルトゲームに対応ソフトが付属するものも存在するほか、幾つかのアダルトゲームソフトハウスにより対応ソフトが作られた。また、同人活動などの個人開発にも積極的に活用された。
ハードウェアへのアプローチも積極的に行われている。
[編集] 仕様
- 画面:FSTN 4階調のモノクロ液晶
- VRAM:ビットマップ方式
- スプライトなどはない。
- 解像度:128ドット×88ライン
- CPU:EPSON S1C33209 24MHz(32ビットRISC)
- メインメモリ:SRAM 256KB
- ストレージ:フラッシュRAM 512KB
- サウンド:PWM音源で再生(ソフトウェア多チャンネル合成)
- PC-9801で音楽データなどを作成していたメンバーがサウンドドライバの開発に協力していた。
- インターフェイス:USB/赤外線ユニット
[編集] その他
ハードの仕様が公開されており、ソフトの配布はロイヤリティ&ライセンスフリーとした。このこともあり、先行して発売されていたゲーム機の開発キットワンダーウイッチのユーザーで、同ソフトのハードの直接操作を許さない方針や機能などに不満を感じて、乗り換えたユーザーもいた。
製品はソフトの流通を経由して市場に出ており、主にパソコンショップのソフトコーナーに置かれた。このため一般への認知度はやや低めだった。メーカー主催でソフトコンテストが行われる他、内容紹介とソフトを収録した書籍が何冊か存在する。
ワンダーウイッチと比較されることが多いが、本体の基本スペックはワンダースワンよりも高機能。ただし、液晶はモノクロで解像度も低く、サウンド面とともにゲーム用途への特別なハードウェアサポートは無い。
ハードウェアの仕様が公開されていることもありコアなユーザーの間では一般的に改造が行われる。中でもデバッグ用のパターンに端子を取り付ける『拡張端子増設』は半ば標準とも呼べる改造であり積極的に利用される。 同パターンを利用したマルチメディアカード、あるいはSDメモリーカードを読み書きできる手法も考案され、読み出しに対応したカーネルもユーザーの手で製作されている。それに伴ってminiSDカードを本体に内蔵する改造も流行する。
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
ビジュアルノベル | 雫 - 痕 - To Heart - Routes - ToHeart2 (Radio) |
AVG | 誰彼 - 天使のいない12月 - 鎖 -クサリ- |
AVG + SLG | WHITE ALBUM - こみっくパーティー - まじかる☆アンティーク - うたわれるもの(らじお) - Tears to Tiara |
RPG / A・RPG | Filsnown - テネレッツァ |
麻雀 | DR2ナイト雀鬼 - フルアニ |
その他 | アミューズメントソフト - P/ECE - リーフファイトTCG |
人物 | ()内は2007年4月現在アクアプラス社員ではない人物(歌手は除く)
社長・音楽: 下川直哉 |