ポケットステーション
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ポケットステーション (PocketStation) は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発売していた小型の携帯型ゲーム機である。 型番は SCPH-4000 。 通称「ポケステ」。
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[編集] 概要
ポケットステーションは、プレイステーションの周辺機器として開発された。 プレイステーション用メモリーカードとほぼ同じ大きさのボディに、32ビット RISC CPUを内蔵する。
画面は32ドット四方の反射型モノクロ液晶ディスプレイで、プレイステーションのロゴタイプがうっすらと浮かび上がっている。 操作ボタンは上・下・左・右の4つの方向ボタンと決定ボタンがひとつ付いているのみである。 上部には赤外線通信ポートを搭載し、ポケットステーション同士での通信が可能となっている。 電源としてボタン型電池を1個必要とする。使用環境にもよるが電池の消耗が早く、頻繁に交換する必要があった。
ポケットステーション上でゲームをプレイするためには、まずゲームデータをプレイステーションから転送する必要がある。 操作パネルを上に90度持ち上げ、プレイステーション本体のメモリーカードスロットへ挿入する。 挿入すると赤外線通信ポートに内蔵されたLEDが赤く光るとともに、電子メロディが鳴る。 プレイステーション用メモリーカードとしての使用も可能である。
発売当初はホワイトモデル (SCPH-4000) のみの販売であったが、後にスケルトンボディのクリスタルモデル (SCPH-4000C) も発売された。
非公式にではあったが、インターネット上でポケットステーション用ゲームソフトの開発ツールが出回っており、一部では自主制作ソフトも公開されていた。 パソコン上で開発したゲームソフトをポケットステーションに転送するためには、プレイステーション用メモリカードのリーダー・ライターが必要となる。
[編集] スペック
- CPU: 32ビット RISC CPU ARM7T
- メモリ: SRAM 2キロバイト, フラッシュメモリ 128キロバイト(PS1専用メモリーカード領域と兼用)
- 画面: 32×32ドット 反射型モノクロ液晶ディスプレイ
- 通信: 赤外線方式(双方向・IrDA準拠)
- 電源: ボタン型電池 (CR2032) ×1
- 付属品: ストラップ
[編集] 歴史
- 1998年10月: 東京ゲームショウ '98 でポケットステーションが初公開
- 1999年1月23日: ポケットステーション発売
- 2002年7月19日: ポケットステーション生産終了
- 『どこでもいっしょ』以降、目立ったヒット作は生まれなかった。やがて対応ソフトもほとんど開発されなくなり、発売から約3年半で生産中止となった。
[編集] 主な対応ゲームソフト
[編集] プレイステーションソフト
- アークザラッド3
- ヴァンピール 吸血鬼伝説
- クラッシュ・バンディクー3
- グランディア
- ケロケロキング
- サガ フロンティア2
- サイキックフォース2
- JETでGO!
- ジョジョの奇妙な冒険
- スーパーロボット大戦α
- ストリートファイターZERO3
- 聖剣伝説 LEGEND OF MANA
- チョロQワンダフォー
- テイルズオブエターニア
- デビルサマナー ソウルハッカーズ
- 汽車でGO!
- どこでもいっしょ
- バーガーバーガー2
- ファイナルファンタジーVIII
- ポケ単
- ポケットムームー
- ポップンミュージック2
- ポポローグ
- みんなのGOLF2
- 桃太郎電鉄V
- 筋肉番付 vol.3