SK-II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SK-II(エスケーツー)は、1980年に設立されたプロクター・アンド・ギャンブル (P&G)/マックスファクター の化粧品ブランド。
基礎化粧品としては高価格帯の商品が多く、30代以上の女性を中心に支持を集めている。看板商品である「フェイシャル・トリートメント・エッセンス」(化粧水)は150mlで15,750円(税込)。
主に日本国内で製造しており、アジア各国でも発売されている。
[編集] 重金属検出問題
2006年9月、中国広東省の輸出入検査検疫部門が、日本から輸入されたSK-IIブランド製品から、化粧品への使用が禁止されている重金属のクロムとネオジムを検出したと発表した。これにより、中国広東省や上海市では本製品の返品を求める消費者が殺到し、P&G上海支社のドアが破壊されるなどの事態となった。
この発表に対し、P&G側は「指摘された物質は原材料として配合していない、適切な安全性基準および規制を順守している」と反論[1]。(クロムは国際的安全基準の最大基準と比べても指摘された量の1/100以下。)ただし、混乱を収拾するためとして、関連製品の中国での販売は一時見合わせた。また、香港や台湾、シンガポールなどでは独自の検査が行われたが、各国では検出されたクロムやネオジムの量は自然界に存在するレベルであり問題無いとの判断がなされ、日本やこれら地域での販売は継続された。
最終的に、10月24日に中国当局がP&G側の主張をほぼ認める形で安全宣言を出し、問題は収拾した[2]。
[編集] ソース
- ^ 田中信彦、「SK-II騒動、中国当局の「敗北宣言」-反日暴動の学習効果を生かせず-」、日系ビジネス オンライン、2006年11月1日。
- ^ 如月隼人、「質検総局:SK-II化粧品の販売再開を容認」、中国情報局ニュース、2006年10月24日。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 化粧品 | 化粧品メーカー・ブランド | 日中関係