VASP航空
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VASP航空(ヴァスピこうくう、Viação Aérea São Paulo)は、ブラジルのサンパウロ市を拠点にする航空会社。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 本社所在地
- ブラジル・サンパウロ
[編集] ハブ空港
- コンゴニアス空港(サンパウロ)
- グアルーリョス国際空港(サンパウロ)
[編集] コードデータ
[編集] 歴史
[編集] 州立航空会社
1933年11月3日に、サンパウロ州の州立航空会社としてサンパウロ市内にあるコンゴニアス国際空港を拠点に運航を開始した。その後着実に業績を伸ばし、第二次世界大戦後にはヴァリグ・ブラジル航空やレアル航空などと並びブラジル有数の規模を持つまでに成長した。
[編集] 拡大路線
1965年にはヴァリグ・ブラジル航空に次ぎブラジル国内第2の規模になり、1960年代後半には日本のYS-11をサンパウロ - リオデジャネイロ市線などの国内幹線に就航させる。また、ボーイング727-200やエアバスA300を導入し、隣国のアルゼンチンやボリビア、ウルグアイなどに近距離国際線を運行するまでになった。
一時期ロイドボリビア航空(Lloyd Aereo Boliviano)にも資本参加し、機体にVASPと同じ塗装をさせていた(違いは尾翼のロゴマークと、機体にLABと描かれていた)。
[編集] 民営化と運行停止
1990年に民営化された後には、MD-11を使用してロサンゼルス経由で関西国際空港への乗り入れを開始したものの、無理な拡大路線と国内の競争激化により経営状況が悪化した。2002年には全ての国際線を廃止し国内路線に特化することで経営状況の安定を図ったものの、ゴル航空などの国内格安航空会社の参入などによる競争激化の余波を受けたこともあり、経営の悪化に歯止めがかからずに2005年初頭に全便の運行を停止する。
[編集] 復活計画
その後チャーター便運行会社としての復帰を図り、2006年8月に再建計画が承認されたことを受けて2007年中の運行再開を目標に再建計画を進めている。