ゴル航空
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ゴル航空 | ||
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IATA G3 |
ICAO GLO |
コールサイン Gol |
設立日 | 2001年 | |
ハブ空港 | サンパウロ・コンゴニアス国際空港、リオ・デ・ジャネイロ・アルベルト・サントス・デュモン空港など | |
焦点都市 / 準ハブ空港 |
サンパウロ(グアルーリョス国際空港、リオ・デ・ジャネイロ(アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港)、ブラジリア(プレジデント・ジュセリノ・クビシェッキ国際空港)など | |
マイレージサービス | なし | |
会員ラウンジ | なし | |
同盟 | 未加盟 | |
保有機材数 | 54機 | |
目的地 | 52 | |
本拠地 | ブラジル サンパウロ州 サンパウロ市 | |
代表者 | Constantino Oliveira, Jr. (CEO) | |
ウエブ: http://www.voegol.com.br |
ゴル航空(ゴルこうくう、GOL, LINHAS AÉREAS INTELIGENTES、NYSE:GOL)は、ブラジルの航空会社。
目次 |
[編集] 概要
[編集] ブラジル初の格安航空会社
大手長距離バス会社社長であるコンスタンティーノ・オリベイラ・Jr.によって、アメリカのサウスウエスト航空やアイルランドのライアンエアー、イギリスのイージージェットらの成功した格安航空会社のビジネスモデルを受け継いで、航空大国ブラジルで初の格安航空会社として2001年に設立された。
[編集] 急成長
これらの格安航空会社と同じく、旅行代理店を通さない直接予約を基本とし、さらにインターネット予約やE-チケットを活用し、さらに座席指定不可とすることで人件費や中間コストを抑え格安運賃を実現したことで、ヴァリグブラジル航空やVASP航空などの既存の航空会社を凌駕したばかりか、これまで航空便に比べ格安な料金であった長距離寝台バスの顧客層も取り込み急成長し、TAM航空とともにブラジル有数の航空会社となった。現在は、チリやパラグアイなどの近隣諸国への近距離国際線の運航も行っている。2007年3月28日、ヴァリグ・ブラジル航空を2億7500万ドルで買収した。ゴル航空の発表によると、運行はヴァリグ・ブラジル航空の名義で引き続き行われることになっている。
[編集] 航空券購入の際の注意
ブラジル国籍以外の外国人がゴル航空のウェブサイトで航空券を購入する場合はアメリカンエキスプレスカード所持者のみ対応している。他のカードで決済を試みると、CPF(ブラジルの納税者番号)の入力が必須になる為、実質ブラジル国外に住む外国人が購入するのは不可能である。
[編集] 運行機材
格安航空会社のビジネスモデルに忠実に、単一機材(ボーイング737シリーズ)のみを運行している。 また現在100機以上の同シリーズを発注している。
- ボーイング737-300
- ボーイング737-700
- ボーイング737-800
[編集] 主な就航地
[編集] 国内
- サンパウロ(コンゴニアス国際空港、グアルーリョス国際空港、ヴィラコッポス国際空港)
- リオ・デ・ジャネイロ(アルベルト・サントス・デュモン空港、アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港)
- クリチバ
- ベロオリゾンテ
- レシフェ
- ポルトアレグレ
- ブラジリア
- マナウス
[編集] 国外
[編集] 事故
- 2006年9月29日:マナウス発ブラジリア経由リオデジャネイロ行きの1907便(ボーイング737-800、機体記号PR-GTD)がブラジル北部のパラ州上空でエンブラエル・レガシー機と空中衝突してマトグロッソ州境のジャングルに墜落し、乗客・乗員計154名全員が死亡した。同航空会社、さらにボーイング737NGシリーズ(737-600/-700/-800/-900)として初の全損事故となったと同時に、ブラジル史上最悪の航空事故となった。事故機は、同年9月12日に引き渡されたばかりの完成して間もない機体で、引渡しからわずか18日で事故抹消というのは、ボーイング737全体としても最も短命の機体となった(詳細は、ゴル航空1907便墜落事故を参照のこと)。