イ (音名)

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イは、音名のひとつ。

各オクターブにひとつずつある。トの直上の音名にあたる。

中央ハのすぐ上のイは、調律をするときの基準音とされ、通常この音を最初に基準周波数に合わせてから他の音を相対的に設定する。またこの音の周波数を持って音律全体の高さを言い表す。

目次 1 各語におけるイ 2 各オクターブのイ 3 異名同音 4 各調における位置 5 各音との関係

[編集] 各語におけるイ

• 英語：A
• ドイツ語：A
• イタリア語：La
• フランス語：La

[編集] 各オクターブのイ

譜例	MIDIにおける ノートナンバー	オクターブ表記			周波数	備考
	117	A8	五点イ	a5	7040Hz
	105	A7	四点イ	a4	3520Hz
*	93	A6	三点イ	a3	1760Hz
*	81	A5	二点イ	a2	880Hz
*	69	A4	一点イ	a1	440Hz	調律の基準音、ヴァイオリンの第2弦、ヴィオラの第1弦の音
*	57	A3	片仮名イ	a	220Hz	チェロの第1弦の音
*	45	A2	平仮名い	A	110Hz
*	33	A1	下一点い	A1	55Hz	コントラバス（オーケストラチューニング）の第3弦の実音
	21	A0	下二点い	A2	27.5Hz	通常のピアノの最低音

• 上のオクターブから順に並べた。従って、ある行の音はその次の行の音よりオクターブ高い。
• オクターブ表記は左から、国際式、日本語式、ドイツ語式である。
• 一部の楽器製造会社では、国際式より1小さい数字が使われている。
• 周波数は、A（イ）=440Hzとしたときの値である。

[編集] 異名同音

重嬰トと重変ロは、異名同音である。

[編集] 各調における位置

• イ長調の第1音、主音（ド）。
• イ短調の第1音、主音（ラ）。
• ト長調の第2音、上主音（レ）。
• ト短調の第2音、上主音（シ）。
• 嬰ヘ短調の第3音、上中音（ド）。
• ヘ長調の第3音、上中音（ミ）。
• ホ長調の第4音、下属音（ファ）。
• ホ短調の第4音、下属音（レ）。
• ニ長調の第5音、属音（ソ）。
• ニ短調の第5音、属音（ミ）。
• 嬰ハ長調の和声的長音階、旋律的長音階（下行形）の第6音。
• 嬰ハ短調の自然短音階、和声的短音階、旋律的短音階（下行形）の第6音、下中音（ファ）。
• ハ長調の自然長音階、旋律的長音階（上行形）の第6音、下中音（ラ）。
• ハ短調の旋律的短音階（上行形）の第6音。
• ロ長調の旋律的長音階（下行形）の第7音。
• ロ短調の自然短音階、旋律的短音階（下行形）の第7音（ソ）。
• 変ロ長調の自然長音階、和声的長音階、旋律的長音階（上行形）の第7音、導音（シ）。
• 変ロ短調の和声的短音階、旋律的短音階（上行形）の第7音、導音。

[編集] 各音との関係

音名
音程はこの音からの音程である
嬰ロ 増2度上 減7度下	重嬰ロ 重増2度上 重減7度下								重変ロ 減2度上 増7度下	変ロ 短2度上 長7度下	ロ 長2度上 短7度下
							重変イ 重減8度上 重増1度下	変イ 減8度上 増1度下	イ 完全1度上 完全1度下	嬰イ 増1度上 減8度下	重嬰イ 重増1度上 重減8度下
					重変ト 重減7度上 重増2度下	変ト 減7度上 増2度下	ト 短7度上 長2度下	嬰ト 長7度上 短2度下	重嬰ト 増7度上 減2度下
			重変ヘ 重減6度上 重増3度下	変ヘ 減6度上 増3度下	ヘ 短6度上 長3度下	嬰ヘ 長6度上 短3度下	重嬰ヘ 増6度上 減3度下
		重変ホ 重減5度上 重増4度下	変ホ 減5度上 増4度下	ホ 完全5度上 完全4度下	嬰ホ 増5度上 減4度下	重嬰ホ 重増5度上 重減4度下
重変ニ 重減4度上 重増5度下	変ニ 減4度上 増5度下	ニ 完全4度上 完全5度下	嬰ニ 増4度上 減5度下	重嬰ニ 重増4度上 重減5度下
ハ 短3度上 長6度下	嬰ハ 長3度上 短6度下	重嬰ハ 増3度上 減6度下								重変ハ 重減3度上 重増6度下	変ハ 減3度上 増6度下