嬰ヘ

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嬰ヘは、音名のひとつ。ヘの楽譜上の位置を変えずに半音上げた音であり、楽譜ではヘに♯を付けて表す。

各オクターブにひとつずつある。

目次 1 各語における嬰ヘ 2 各オクターブの嬰ヘ 3 異名同音 4 各調における位置 5 各音との関係

[編集] 各語における嬰ヘ

• 英語：F sharp
• ドイツ語：Fis
• イタリア語：Fa diesis
• フランス語：Fa dièse

[編集] 各オクターブの嬰ヘ

譜例	MIDIにおける ノートナンバー	オクターブ表記			周波数	備考
	114	F♯8	五点嬰ヘ	fis5	5919.91076339Hz
	102	F♯7	四点嬰ヘ	fis4	2959.95538169Hz
*	90	F♯6	三点嬰ヘ	fis3	1479.97769085Hz
*	78	F♯5	二点嬰ヘ	fis2	739.98884542Hz
*	66	F♯4	一点嬰ヘ	fis1	369.99442271Hz
*	54	F♯3	片仮名嬰ヘ	fis	184.99721136Hz
*	42	F♯2	平仮名嬰へ	Fis	92.49860568Hz
*	30	F♯1	下一点嬰へ	Fis1	46.24930284Hz
	18	F♯0	下二点嬰へ	Fis2	23.12465142Hz

• 上のオクターブから順に並べた。従って、ある行の音はその次の行の音よりオクターブ高い。
• オクターブ表記は左から、国際式、日本語式、ドイツ語式である。
• 一部の楽器製造会社では、国際式より1小さい数字が使われている。
• 周波数は、A（イ）=440Hz、十二平均律としたときの概算である。

[編集] 異名同音

重嬰ホと変トは、異名同音である。

[編集] 各調における位置

• 嬰ヘ長調の第1音、主音（ド）。
• 嬰ヘ短調の第1音、主音（ラ）。
• ホ長調の第2音、上主音（レ）。
• ホ短調の第2音、上主音（シ）。
• 嬰ニ短調の第3音、上中音（ド）。
• ニ長調の第3音、上中音（ミ）。
• 嬰ハ長調の第4音、下属音（ファ）。
• 嬰ハ短調の第4音、下属音（レ）。
• ロ長調の第5音、属音（ソ）。
• ロ短調の第5音、属音（ミ）。
• 嬰イ短調の自然短音階、和声的短音階、旋律的短音階（下行形）の第6音、下中音（ファ）。
• イ長調の自然長音階、旋律的長音階（上行形）の第6音、下中音（ラ）。
• イ短調の旋律的短音階（上行形）の第6音。
• 嬰ト短調の自然短音階、旋律的短音階（下行形）の第7音（ソ）。
• ト長調の自然長音階、和声的長音階、旋律的長音階（上行形）の第7音、導音（シ）。
• ト短調の和声的短音階、旋律的短音階（上行形）の第7音、導音。

[編集] 各音との関係

音名
音程はこの音からの音程である
嬰ロ 増4度上 減5度下	重嬰ロ 重増4度上 重減5度下								重変ロ 重減4度上 重増5度下	変ロ 減4度上 増5度下	ロ 完全4度上 完全5度下
							重変イ 重減3度上 重増6度下	変イ 減3度上 増6度下	イ 短3度上 長6度下	嬰イ 長3度上 短6度下	重嬰イ 増3度上 減6度下
					重変ト 重減2度上 重増7度下	変ト 減2度上 増7度下	ト 短2度上 長7度下	嬰ト 長2度上 短7度下	重嬰ト 増2度上 減7度下
			重変ヘ	変ヘ 重減8度上 重増1度下	ヘ 減8度上 増1度下	嬰ヘ 完全1度上 完全1度下	重嬰ヘ 増1度上 減8度下
		重変ホ 重減7度上 重増2度下	変ホ 減7度上 増2度下	ホ 短7度上 長2度下	嬰ホ 長7度上 短2度下	重嬰ホ 増7度上 減2度下
重変ニ 重減6度上 重増3度下	変ニ 減6度上 増3度下	ニ 短6度上 長3度下	嬰ニ 長6度上 短3度下	重嬰ニ 増6度上 減3度下
ハ 減5度上 増4度下	嬰ハ 完全5度上 完全4度下	重嬰ハ 増5度上 減4度下								重変ハ	変ハ 重減5度上 重増4度下