ウェールズ語
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ウェールズ語 Cymraeg [kəmˈrɑːɨɡ] |
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話される国 | イギリス、アルゼンチン、 アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド |
地域 | ヨーロッパ |
話者数 | 61万人 |
順位 | 100位以下 |
言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 |
公的地位 | |
公用語 | ウェールズ |
統制機関 | |
言語コード | |
ISO 639-1 | cy |
ISO 639-2 | wel (B)/ cym (T) |
ISO/DIS 639-3 | cym |
SIL | CYM |
ウェールズ語(ウェールズ語名 Cymraeg[kəmˈrɑːɨɡ], y Gymraeg [ə ɡəmˈrɑːɨɡ](定冠詞つき))は、イギリスのグレートブリテン島西部のウェールズで話されている言語。インド・ヨーロッパ語族ケルト語派の中で現在も生き残っている、数少ない言語の一つである。
コーンウォル語やブルトン語と同じ、ガロ・ブリトン語群Pケルト語に属する。一方、アイルランド語(ゲール語)、スコットランド・ゲール語、マン島語は、ゴイデル語群Qケルト語に属する。Qケルト語とは、kwという音を文字q(後に文字c)で書いたからであり、一方Pケルト語とはkwの音が文字pで表わされる音に転化したからである。
ウェールズ語名の Cymraeg がカナ表記されることは稀だが、日本カムライグ学会では Cymraeg を「カムライグ」、「ウェールズ」の意味の Cymru を「カムリ」としている。英語ではウェールズ語のことを Welsh のほか、Cymric(キムリック)とも呼ぶ。
目次 |
[編集] 歴史
ローマ人によるグレートブリテン島支配以前に、大陸よりわたってきたケルト人により伝えられたと考えられている。
1284年のエドワード1世によるイングランド支配、1536年のイングランドのウェールズ併合以降、ウェールズにおいても英語が公用語とされ学校などでも話すことが禁止された(Welsh Not)。また、ウェールズ語に対する偏見・差別などにより、ウェールズ語を話す人は減り続けた。
しかし、20世紀になるとウェールズ語の保存運動が盛んになり、徐々にウェールズ語を話せる人が増えてきた。
[編集] ウェールズ語の現状
現在のウェールズでは、ウェールズ語は英語と並んで公用語とされる。道路標識や公文書は、2カ国語で表記されている。例えば、イングランドから鉄道または自動車でウェールズに入ると、国境付近に設置された看板には、2カ国語で『Welcome to Wales』『Croeso i Gymru』(くろいそ い がむり)と書いてある。
南部ではあまり話されないが、中北部では日常的に話される地域が多い。ただし、方言の差異が大きく、北に行くほど古い由緒正しい形を残している傾向がある。特にウェールズ最高峰であるスノードン(Snowdon)付近のグウィネズ(Gwynedd)地方でウェールズ語の話者が多い。この地域では、子供達が英語を習うのは小学校に入学してからのことであり、それまでは一般に、家族や近隣の友達とウェールズ語で会話している。
2001年現在、ウェールズ人全体の20.5%がウェールズ語を話すことができる。ウェールズにおいて、ウェールズ語を話す人口の割合は20世紀以降著しく減少しているが、人口増加により、ウェールズ語を話す人の絶対数は減少傾向が止まり、微増になっている。その主な理由は、小中学校でウェールズ語教育が実施されていることと、ウェールズ語によるTVプログラム(BBC Cymru)が放送されていることによる。
[編集] 文法
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