スティール・ボール・ラン
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『スティール・ボール・ラン』 (STEEL BALL RUN) は、荒木飛呂彦の漫画作品。集英社の少年向け漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」にて2004年8号から47号まで、集英社の青年向け漫画雑誌「ウルトラジャンプ」に2005年から連載されている。
「ウルトラジャンプ」移籍後はタイトルが『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』 (JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part7 STEEL BALL RUN) に改められ、『ジョジョの奇妙な冒険』の正統なPart7となっている。通称はSBR。単行本は2007年3月現在11巻まで発刊中。
目次 |
[編集] 概要
当初は、Part6までと同じく「週刊少年ジャンプ」誌上にて連載された(この時のタイトルは、『スティール・ボール・ラン』)。ストーリーとの兼ね合いから、「10週前後で休載し、描きためる」という手法を使ったため、週刊連載にもかかわらず、一週31ページという驚異的なペースでの掲載が行われた(他の連載作品は、通常19ページ前後)。二度目の中断後、二週掲載され、47号に掲載されたのを最後に、しばらく連載が再開されなかった。突然、『ウルトラジャンプ』2005年4月号にプロローグ編が掲載され、続く5月号から本格的に連載再開、現在に至っている。この『ウルトラジャンプ』への移動時に、タイトルが『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』 に改められた。
『ウルトラジャンプ』への掲載誌移動理由について、荒木飛呂彦は「40代半ばから体のあちこちが痛むようになり、月産80ページから60ページに減らすために月刊誌に移った」と説明している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 前作との関係
『スティール・ボール・ラン』は、前作『ジョジョの奇妙な冒険シリーズ』 とは似て非なる世界観をもつ。後述の"ジョジョ"や"スタンド"など、前作とのつながりを暗示するものが用いられているが、直接の関係はない。『ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーンオーシャン』で最後の敵であるプッチ神父がスタンド「メイド・イン・ヘヴン」の能力で「時間を加速」させ、全てが一巡した新たな「宇宙」を創り出した。そこでプッチ神父はエンポリオに倒されるが、そのパラレルワールドの中で繰り広げられている新たなストーリーだという解釈も一説としてある。
『スティール・ボール・ラン』第1巻において、実質的には『ジョジョの奇妙な冒険』Part7であると作者も公言すると共に、『スティール・ボール・ラン』第5巻以降のカバーを外せば『ジョジョの奇妙な冒険』Part7と表記してある(第4巻から第5巻の間に連載が週刊少年ジャンプからウルトラジャンプへと移っている)。事実、物語の視点はジョニィ・ジョースター(ジョジョ)なるアメリカ人におかれており、まさにパラレルワールドでの新たなジョジョシリーズの始まりを予感させるものとなっている。さらにPart3 - Part6で物語を飾ったスタンド能力も登場している。ここでスタンドは、かつての守護霊的な意味あいの「傍に立つ (stand by me)」から、大陸横断のような試練・困難に「立ち向かう (stand up to)」へと再解釈がなされている。
シリーズを彷彿とさせる人物や設定がさりげなく盛り込まれ、往年のファンをにやりとさせながらも、ジョジョであってジョジョではない、新たな世界を構築しつつある。
全くの新しい世界で、前作との直接的な繋がりも明らかにされていないが、『「運命」に立ち向かう』、というジョジョのテーマは、本作にもしっかりと受け継がれており『ジョジョの奇妙な冒険』Part7といっても不遜はない。
[編集] あらすじ
19世紀末、アメリカ。6,000kmにも及ぶ、過酷きわまる"北アメリカ大陸横断レース"「スティール・ボール・ラン」に参加する冒険者達の姿を描く活劇である。物語は、ジョニィ・ジョースターの視点から、謎の男ジャイロ・ツェペリを中心に波乱の巻き起こるレース展開や、レースの裏に潜む陰謀との対決を描きながら、ジョニィの「青春から大人へ」歩き出す人間ドラマである。
[編集] レースの概要
- 1890年 9月25日 午前10時/サンディエゴビーチよりスタート。ゴールはニューヨーク。
- 総距離約6000kmに及ぶ、 史上初の乗馬による北米大陸横断レースである
- コースは9つのチェック・ポイントにより9つのステージに分けられる
- チェックポイントごとに、順位によってポイントが与えられ、9ステージのスコアを合計して王者を決定する
- ゴールまでの予測日数は60~80日(馬の1日あたりの走行距離限界を70~100kmとして)
- 主催者はスティーブン・スティール
- 参加者総数は3852名
- ステージによっては、コース中に通過義務のあるチェック・ポイントがある。それ以外はどのコースを取ろうが、いつ宿泊しようが自由である。
- レース中リタイアを表明する場合はゼッケンを旗にして掲げ、ルートに止まり、救助の幌馬車隊を待つ事。なお、走行可能であっても救助隊に水や食料を要求すればリタイアと見なされる。
[編集] 賞金
- 優勝 : 5000万ドルと南極の氷に入れられた優勝トロフィー
- 2位 : 100万ドル
- 3位 : 50万ドル
- 4位 : 25万ドル
- 5位 : 12万ドル
- 以下10位までの賞、並びにチェックポイント賞など各賞
- 第一チェックポイントの優勝者には1万ドルと1時間のタイムボーナスが与えられる
この作品世界では、本来アメリカで使われているフィート、ガロン等の単位をメートルやリットルに換算して表されている他、賞金などの額は、連載時(2004年)の貨幣価値に相応した額として描かれる。すなわち、この優勝賞金は現代の価値にして5000万ドル相当という意味である。
[編集] 参加資格
- 16歳以上
- 国籍、人種、性別、プロ・アマチュアなどは問われない
- 参加料1200ドルを支払うこと
[編集] 出資者・出資条件
- イースト アンド ウエスト・トリビューン紙
- 独占取材権
- 各出版社
- レースのルート沿いのホテル群
- B&C精肉会社
- ウィンチェスター連発銃製造会社
- ホリゾンタル大陸鉄道株式会社
- スピードワゴン石油株式会社
[編集] ルール
- 自動車・ラクダ・徒歩での参加も可能
- 馬(搭乗物)の交換は失格となる
- ニューヨーク~サンディエゴ間の間に設けられた9つのチェックポイントを通過する事
- チェックポイントでは「レース順位」「走行タイム」「不正行為の有無」が確認される
- リタイヤ時には、レース主催者により交通費、医療費、宿泊費等がまかなわれる
- 「犯罪に関わる」行為以外、武装等に制限は行われない
- スタートの2分前からスタートまで、自分の番号のグリッドにいない、あるいは出た者はフライングと見なされ、ペナルティが加算される
- 体当たりによる妨害はルール違反にはならない
- 審議が必要な場合は審判員5名と、史上初の導入となる"映写機撮影"を元に着順が判定される
[編集] スティール・ボール・ラン・レースの成り立ち
スティール・ボール・ラン・レースは、40年のキャリアを持つプロモートの達人、スティーブン・スティール氏による一大レース企画である。レースの2年前、不幸なトラブルにより借金まみれのドン底にあったスティール氏は、起死回生の策として騎馬によるレース企画を思いつく。スポンサー探しは難航したが、偶然出会ったある少女(のちのスティール夫人)のヒントにより、新聞社の人間との話が進み、結果として、わずか2年でこの巨大レースが開催される運びとなった。
[編集] その他
- 大会マスコットは「手乗り馬」である
[編集] 登場人物
[編集] レース参加者
- ジャイロ・ツェペリ
-
- 国籍:ネアポリス
- 愛馬:ヴァルキリー(4歳、ストック・ホース)
- スタンド:スキャン(目を搭載した鉄球)
- 主人公。ゼッケン番号B-636。「回転」させることにより様々な効果を及ぼす「鉄球」を使ってレースを動かす。
- 法治国家ネアポリス王国に務める法務官。24歳で5人兄弟の長男。伝統ある死刑執行人の家系であるツェペリ家に生まれる。靴磨きとして靴を磨いていただけにも拘らず、「国家叛逆罪」によって処刑されることになった少年マルコを救うには、国王が出す恩赦しかないと国王の使いに言われ、それを得るために優勝を目指しレースに参加する。しかし、それによりレース中テロリストに命を狙われるようになる。
- かなり破天荒で奇妙な性格だが、その行動は常に臨機応変かつ緻密で大胆である。その一方で、ぬいぐるみを持っていたり、ギャグや歌を考えたりなど、お茶目な面もある。
- レース中盤に「遺体」を手に入れスタンド能力を開花させる。今まで使っていた鉄球に右目が搭載され、より精密な操作が可能になったが、後にスティール夫人に右目を渡したことで、今のところスタンド能力を失った状態となっている。(鉄球の回転はあくまで、ツェペリ家に伝わる「技術」であり、スタンド能力ではない)前歯に"GO!GO! ZEPPELI"と彫られた金歯を挿している。「ニョホ」と笑う癖がある。
- このスタンドの能力は鉄球と一体化しているため、鉄球の能力の強化となっている。この能力により、鉄球の周囲の映像を本体に伝えたり鉄球を命中させることにより内部を当たった衝撃の広がり具合を見ることにより透視したりことができる。
- ジョニィ・ジョースター(通称:ジョジョ、ジョーキッド)
-
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:スロー・ダンサー(11歳、アパルーサ)
- スタンド名:タスク(牙) 近距離型
- 主人公。ゼッケン番号?-939。元一流騎手。19歳。ケンタッキー州生まれ。本名ジョナサン・ジョースター。幼い頃にイギリスに住んでいたことがある。
- 競馬界で有名になっていくうちに高慢な性格になっていったが、その性格のせいで事故に遭い下半身不随となる。その後の彼は後悔と失意に満ちた人生を送っていた。そんな中、レースのスタート地点で、レースに参加する謎の男ジャイロ・ツェペリと出会う。その際、彼が使う謎の「鉄球」の「回転」に、再び歩けるようになるかもしれないという希望を見出し、その秘密を知るためにレースに参加することに。後々、ジャイロとは協力関係という形で行動を共にしている。
- レース序盤に「悪魔の手のひら」に遭遇し「遺体」に取り憑かれる。そこで自身の爪を高速に回転させて、それを弾丸のように発射したり、物体を切り裂いたりできる能力「タスク」を得たジョニィは、次々と襲いかかるテロリスト達の真の目的を知り、「遺体」の収集を決意する。レース中盤には、「黄金長方形」の軌跡で爪を回転させる事で、スタンドのパワーを向上させている。また、発射したタスクの弾痕までも武器とすることができる。だがパワーを向上させたことにより、序盤ではタスクを連射できたのが、パワーアップ後は弾数が決まるようになってしまった。
- 過去の経験から「見えない宿命に縛られている」考え方を持っている。なお、第1ステージでの雑誌掲載時には「ジョニー」と表記されていた。本名はPart1の主人公と同姓同名である。スタンド名の由来は、アメリカのバンドFleetwood Macのアルバム「Tusk」。馬名の由来は、アメリカのミュージシャンBoz Scaggsのアルバム「Slow Dancer」(老馬との注釈があるが、馬の寿命は30を超える。11歳という馬齢はエンデュランス馬術競技用の馬としては普通である)。名前の由来は、アメリカのロックミュージシャンChuck Berryの楽曲「Johnny B. Goode」からだと思われるが、通称である「ジョーキッド」からイギリスのロックミュージシャン「Johnny Kidd」が由来と言う説もある。
- 彼のスタンド能力は「黄金長方形」を把握する前と後によって大幅に変わってくる。黄金長方形」を理解する前は、本体の手足の爪が指から分離して円盤状に変形し、爪の中心を軸にその場で高速回転するだけであった。その爪を飛ばしたり、刃のように使うことも可能である。飛ばした場合は、爪が即座に再生して何度でも発射が可能である。足からも発射可能なので、同時には最高20発まで打てる。刃として使用した場合は、とても切れ味が鋭く人間一人を縦に切断する程度なら可能である。「黄金長方形」を応用してからは、従来の能力にプラスして発射したタスクの弾痕までも武器とするができるようになった。威力が従来の物より上がったりタスクが標的を外したときの8秒程度の自動追跡機能を得たりもした。だが、足の指からは発射も不可能になったり爪がすぐに再生したりもしなくなった為、連射ができなくなってしまった。
- 砂男(サンドマン)
-
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:なし
- スタンド:イン・ア・サイレント・ウェイ 近距離型
- インディアン。ゼッケン番号C-990。通称「大地の俊足」。
- 思い込んだら他人と協調しない性格。自分の部族の考え方は白人には通用しないことを悟り、白人の知識を習得するなど柔軟な頭脳を持っている。
- 白人居住者たちに奪い取られた土地を買い戻すためにスティール・ボール・ランに参加した。レースでは馬を使わず、自分の足だけで優勝を目指す。特殊な走法としなやかな筋肉により、馬並の早さで長距離を走る事ができる。また第1ステージの短距離走でも(ジャイロの反則による繰り上げながらも)優勝するなど優勝候補に引けを取っていない。スタンドはレース参加前から身につけており、スタンド名の由来はMiles Davisの楽曲「In a Silent Way」。名前の由来はアメリカのヘヴィメタルバンドMetallicaの楽曲「Enter Sandman」。
- 故郷に姉がおり、スティール・ボール・ランへの参加費としてサンドマンは彼女から貰ったエメラルドを支払った。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
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- 本名は「サウンドマン」(サンドマンは白人が聞き間違えて呼んだ名前)。レース途中で「遺体」を巡る陰謀を知り、賞金を得るよりも大統領との取引に応じた方が条件がいいと考え、Dioと協力してジョニィの「遺体」を狙う。ジャイロ達を窮地に陥れるものの、パワーアップしたジョニィの前に敗北する。
- このスタンドの能力は周囲にある音を立体文字のような形に変化させ、その音の形に触れた物に音が示す効果を与える。(例:「ザクザク」→切り裂かれる 、「メラメラ」→燃えるetc)人間に聞こえない音が物質化した場合、音は見ることができない。音は物質や生物に貼り付ける事もでき、 音またはそれを貼り付けたものに触れると、音が伝導して行き終着部分に効果が表れる「音文字」の効果は伝導の終着部分だけに発生し、その通過点には全く影響しない。(例:腕時計をした手に持った煙草で「音文字」に触れると、煙草と手には影響せず、腕時計だけに効果が発生する)本体がダメージを受けないように音文字からの効果伝導は本体の任意で抑制できるため、本体は物質化した音に触っても問題はない。スタンド本体による直接攻撃の瞬間、攻撃によって発生した音による「音文字」をそのまま対象に直撃させると、攻撃力は激増する。(スタンド能力が第4部に登場した広瀬康一の「エコーズ ACT2」に酷似した能力であるが、「エコーズ ACT2」がシッポの先端を音の文字に変えるために一度に一回しか使えないのに対して、「イン・ア・サイレント・ウェイ」は無数の音を一度に形に変えることが可能)。
- マウンテン・ティム
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- 国籍:アメリカ
- 愛馬:ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ(5歳、マスタング)
- スタンド名:オー!ロンサム・ミー 本体変化型
- ワイオミング州のカウボーイ。31歳。通称「伝説のカウボーイ」。毎年3千頭の牛を連れて4千kmの旅をしている。ルックスはイケメンと紹介されている。馬は彼に敬意を払い頭を下げる。レース途中で起こった殺人事件を調査するため、臨時的に保安官に任命された。
- 投げ縄の名手で、かつて所属していた騎兵隊が「悪魔の手のひら」と呼ばれる謎の砂漠地帯で遭難した。その際、「ロープの距離だけ自身の体をバラバラにして移動できる」という能力を得た彼だけが一人生き残った。このような超越的な能力に属するものに「スタンド」(立ち向かうもの)という名前をつけたのは彼である。そのため、スタンドについてある程度の知識を持っている。優勝候補の一角であったがオエコモバのスタンドによって負傷し、レースをリタイア。その後、“遺体”の場所を記したメモを奪った内通者(ルーシー・スティール)を捜索していたブラックモアによって殺害された。名前の由来はThe Allman Brothers Bandの楽曲「Mountain Jam」。スタンド名の由来はDon Gibsonの楽曲「Oh,Lonesome Me」。馬名の由来はカントリー&ウエスタンのスタンダードナンバー「Ghost Riders In The Sky」から。
- このスタンドの能力はロープに触れた本体または他者の肉体をロープと一体化させ、バラバラに分解して自在に操る事である。ロープに誰かの肉体が触れている時、その肉体とロープを接点から溶け込むように一体化させ本人の意思によりロープ伝いに肉体を数珠の様に移動させる事ができる。分解をすることはスタンドの持ち主である本体の意思によってのみ可能である。かつて騎兵隊が遭難した折、彼はこの能力を使って、ロープに滲みこんだ夜露を吸収することで生き延びた。
- ディエゴ・ブランドー(通称:ディオ (Dio) )
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- 国籍:イギリス
- 愛馬:シルバー・バレット(4歳、アラブ・サラブレッド混血)
- スタンド名:スケアリー・モンスター(恐竜)
- もとは下層階級の出身だが、イギリス競馬界の貴公子になるほどの実力を持った天才ジョッキー。ゼッケン番号?-001。馬特有の「走るクセ」を見抜く才能がある。しかし、目的の為には手段を選ばない最低な男、との噂もある。両親が貧困であったため、生まれてからすぐ捨てられたが、どうしても見捨てられなかった母親と近くの農場主の男に助けられて共に農場で暮らす様になる。母子が農場で働けるよう取り持った男の下心から来る逆恨みで、2人の食器を破壊し夕食を与えないなどの嫌がらせをされる。これに対しディオの母親は、子供のためにシチューを手で受け取り火傷を負う。1年後、ディオの母親は破傷風により23歳の若さで死去。ディオはこの時、シチューの火傷の傷が破傷風の原因だと"信じ込み"、社会に復讐を誓う。そして社会の頂点に立つ事を志し、レースに参加した。レース中盤、遺体の「左目部」を手に入れた事により、フェルディナンドの恐竜化(ただし、自身も恐竜化できる)の能力を引き継ぐ。また、自身の名誉と権力を手に入れるために、ジャイロ達を倒す事を条件に大統領と取り引きをしている。今大会、優勝候補の一角である。馬名の由来はアメリカのバンド「Bob Seger & The Silver Bullet Band」。
- このスタンドの特徴はフェルディナンドの能力を強化したもので、本体または他の生物を恐竜に変化させる事ができる。第一の能力として本体を恐竜に変化することができ、任意で解除もできる。それを応用して本体は恐竜化への変化を調節し、人間と恐竜の中間形態になる事もできる。この状態の場合も、身体能力は肉体相応に変化する。だが、本体の変身には時間が必要であり数秒程度の時間が要求される。 第二の能力としては本体が触れる事により、人間を含めた動物を恐竜化することができる。人間のように着衣状態でも、ある程度服もろとも変化する。元の生物の種族によってどのような恐竜になるか、恐竜になった後の知性の劣化も決まってくる。 元が哺乳類の場合はスタンドの能力で生まれる恐竜は、本物の恐竜の分類上「竜盤目・獣脚亜目」(ティラノサウルスetc)に近くなる。又恐竜化することにより、体のサイズは元の1.5~2倍程度になり、身体能力も相応に向上し凄まじい動体視力と、それに対応できる反射神経を持つようになる。ただし、自分の視点から相対的に見て静止しているものを見る事はできない。 欠点としては恐竜化したためか、知能や精神も本物の恐竜に近くなる。仲間を増やす方法としては、恐竜化したものが生物を傷つける方法が見られる。例え、殺された場合も恐竜化して蘇生することができる。恐竜達は多少の自立性はあるが、本体や本体が直接恐竜化したリーダー恐竜の命じるがままに行動する。余談だが、このスタンドを手に入れたことにより本体の人間状態での身体能力も変化する。
- ウルムド・アブドゥル
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- 国籍:エジプト
- 愛馬:名称不明(?歳、ラクダ)
- エジプトの流浪民で、優勝候補の一角だった。年に三度もラクダでサハラ砂漠を横断し、レースにもラクダで参加する。第1ステージ開始直後、ラクダの巨体を生かしジャイロに襲い掛かる。しかしジャイロに裏を掻かれて群生サボテンに突っ込み自爆、リタイアとなる。Part3に同姓のキャラクターが登場する。
- ドット・ハーン
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- 国籍:モンゴル
- 愛馬:#1(4歳、ブーロンネ)
- 東洋の馬術の名人。チンギス・ハンの子孫。優勝候補の一角。レース中盤まで好成績を残していたが、大統領の刺客サンドマンによって、ジャイロを倒すために利用され、殺されてしまう。
- ポコロコ
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- 国籍:アメリカ
- 愛馬:ヘイ!ヤア!(4歳、クオーター・ホース)
- スタンド:幸運(人形のような像)中距離型
- ジョージア州に住む黒人青年の農民。21歳。ゼッケン番号A-777。通称「黒い彗星」。彼の両親は必死になって働いて奴隷から解放され自由の身となるが、息子の彼はサボり好きでだらしがなく、呑気な性格。ジプシーの占い師(第3部に登場する「エンヤ婆」にそっくりである)によりレースが開催される2ヶ月は50億人にひとり(雑誌掲載時には10億人にひとり)の「幸運」がポコロコに訪れると聞き、レースに参加する。そして、占いの通り凄まじい幸運を味方にし、レースを混乱させることに。彼のスタンドは歪んだバケツのような円筒形の頭部に、左右非対称の節穴状の眼がある人型の意志をもったスタンドである。意志を持つ。ただし彼は寝過ごしてスタートに遅れたため、「スタートの2分前からスタートまで、自分の番号のグリッドにいない者はフライングと見なされ、ペナルティが加算される」のルールに違反しているが、今のところペナルティが加算されたような描写はない。 馬名の由来はヒップホップ・デュオOutkastの楽曲「Hey ya!」から。
- このスタンドの特徴は本体に幸運をもたらす事である。スタンドが自らの意志で勝手に出現して、本体を幸運に導く助言をする。
- ミセス・ロビンスン
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- 国籍:メキシコ
- 愛馬:エル・コンドル・パサ(7歳、アバルーサ)
- ジャイロ・ツェペリに懸けられた賞金を狙う暗殺者。体内に甲虫を飼い、その虫を操ってサボテンの針を自由に飛ばすという特殊能力を持つ。「ミセス」という名前だが、男性である。名前の由来はフォークロックデュオSimon & Garfunkelの楽曲「Mrs.Robinson」。馬名の由来も同アーティストがカバーしたフォルクローレの名曲「El Cóndor Pasa」から。
- (ブンブーン一家)
ジャイロ・ツェペリの追っ手。一家揃ってスタンド使いの殺人鬼。アリゾナで鉱山を探していたところ「悪魔の手のひら」と遭遇し、スタンドを身につける。それぞれ似た能力を持つが、像(ヴィジョン)は若干異なっている。3人での連携攻撃が得意で本体および同種のスタンドの本体の合計3人が対象を取り囲み、磁力の相乗効果によって効果を激増させ、標的達の肉体を破壊する物を得意とする。 一家の名前の由来はOutkastから。馬名の由来は全てギタリストJimi Hendrixの楽曲からである。
- ベンジャミン・ブンブーン
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- 国籍:アメリカ
- 愛馬:クロスタウン・トラフィック(4歳、クオーター・ホース)
- スタンド:鉄 中距離型
- ブンブーン一家の父。ゼッケン番号C-449。周囲の鉄分を操るスタンド能力を持つ。彼のスタンドは細長い舌を持ち耳がなく下半身はほぼ不定形。スタンド像単体では発現できず、砂鉄と一体化する。彼曰く、彼の妻は『家族を捨てて売春婦になった』らしい。馬名の由来は「Crosstown Traffic」。
- 彼のスタンドは周囲の砂鉄を磁力で引き寄せ一体化する事ができる。それにより、スタンドは半不定形となり、各部が変形自在となり、また大きさも変化自在になる。磁力によって鉄製品を本体の体内に取り込む事ができ、一時的に本体の顔を変える事も可能であり、また解除も自在である。この能力以外はアンドレと同じで、 本体の肉体及び血液などに触れた複数の物に磁力を帯びさせる事もできる。磁力の強さは本体との距離に反比例しているため、本体との距離が離れるとこのスタンドによる効果がなくなるが、接近すれば効果がまた発動する。
- アンドレ・ブンブーン
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- 国籍:アメリカ
- 愛馬:フォクシーレディ(3歳、クオーター・ホース)
- スタンド:鉄 近距離型
- 兄。ゼッケン番号C-450。性格は父親似だが、どこか狂っている。周囲の鉄分を操るスタンド能力を持つ。スタンドはアリクイのような頭部と細長い舌を持ち、脚が8本ありそれぞれ長さや太さが異なっている。アンドレの血を浴びた人間は、磁力を帯びるようになってしまう。馬名の由来は「Foxy Lady」。
- スタンドの能力は本体の肉体及び血液などに触れた複数の物に磁力を帯びさせる事である。磁力の強さは本体との距離に反比例しているため、本体との距離が離れるとこのスタンドによる効果がなくなるが、接近すれば効果がまた発動する。
- L.A.ブンブーン
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- 国籍:アメリカ
- 愛馬:リトル・ウイング(3歳、クオーター・ホース)
- スタンド:鉄 中距離型
- 弟。ゼッケン番号C-451。気弱な優等生タイプ。周囲の鉄分を操るスタンド能力を持つ。彼のスタンドは細長い舌を持ち耳が尖っていて下半身はほぼ不定形である。スタンド像単体では発現できず、砂鉄と一体化する。馬名の由来は「Little Wing」。
- 彼のスタンドは父の能力の一部をもっていて、周囲の砂鉄を磁力で引き寄せ一体化する事ができる。それにより、スタンドは半不定形となり、各部が変形自在となり、また大きさも変化自在になる。
- オエコモバ
-
- 国籍:ネアポリス
- 愛馬:不明
- スタンド:爆弾ピン(カラスのような像)近距離型
- ジャイロ・ツェペリの追っ手。ゼッケン番号?-242。爆弾テロリストでツェペリ親子とは因縁の仲。アリゾナ砂漠にて「悪魔の手のひら」を越えたことで、スタンドが発現した。触れた物をピン付のアナログ時計型の爆弾に変えるスタンド能力を持つ。名前の由来はSantanaのカバーが有名な、アメリカのミュージシャンTito Puenteの楽曲「Oye Como Va」。
- このスタンドの能力は、触れた対象に起爆ピンを実体化させ取り付け、爆弾に変える。どのような物でも起爆ピンに変えられ、例えスタンドであろうが、気体であろうが関係なく変化することが可能である。これを自分に対して使うことにより、 他者が本体の肉体を掴もうとした時、本体の皮膚が剥がれ落ちピンに変化し爆弾になる。そして、この能力により爆弾に変化した皮膚は自然に再生する。爆弾からは、放っておくと自然にピンが外れ、爆発する。ただし、ピンが外れなければ本体の意志による起爆もできないので無害である。だが近くにこの爆弾があった場合も当然誘爆する。このスタンドの欠点は 爆発の破壊力は本体にも有効であるということ。ピンが実体化しているためかスタンド使い以外でも見聞きできる。
- 爆弾という点において第四部に登場する「キラークィーン」に似た能力である。キラークィーンが一度に一つの物体しか爆弾にできず、能力者の任意で爆発させられるのに対し、こちらは爆弾にできる物体の数はほぼ無制限であり、爆発のタイミングが決められない事が相違点となっている。
- フリッツ・フォン・シュトロハイム
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- 国籍:ドイツ
- 愛馬:ヨーロッパ・エクスプレス(4歳、トラケーネン)
- ジャイロ・ツェペリの追っ手。テロリスト。第1ステージ7位の強豪。右手の義手に銃を仕込み、ジャイロに迫るものの、あっさりと撃退される。馬名の由来はドイツのテクノユニットKraftWerkのアルバム「Trans-Europe Express」。Part2に同姓のキャラクターが登場する。
- ホット・パンツ
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- 国籍:アメリカ
- 愛馬:ゲッツ・アップ(3歳、マスタング)
- スタンド名:クリーム・スターター 中距離型
- 第1、第2ステージ共に上位にランクインしていたが、第3ステージで後続に1時間の差をつけてトップ通過した人物。年齢・略歴も不明で、名前も偽名である。肉を搾り取ってスプレー状に放射する能力を持ち、これで怪我の治療も出来る。第2ステージのアリゾナ砂漠でスタンド能力を身につけたと思われる。スタンドは全長10cmのスプレーヘッドがついた2本のスプレーである。2体存在する。実は女性らしいが、それに気づいているのはジョニィとノリスケ・ヒガシカタだけと思われる。ジョニィ対サンドマン戦後、ジョニィとジャイロの負傷をスタンドで治す。その際に、ジョニィにとり憑いていた遺体の「脊椎」部の一つを残し、それ以外を奪ったが、遺体の「脊椎」部の能力はジョニィに残っているようだ。また、奪った「脊椎」をしまった袋はジャイロの祖国と同じ紋章入りであった。名前及び馬名の由来はそれぞれ、アメリカの歌手James Brownの楽曲「Hot Pants」、「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」。スタンド名の由来はThe Prodigyの楽曲「Firestarter」。
- 彼女のスタンド能力は生物の肉をクリーム状にしてスプレー式に噴射する事である。本体自身の手によって通常のスプレー同様にスプレーボタンを押して使用する事により効果が発動する。噴射された「肉」は数秒から数分程度で固まり、他者に付着した場合一体化する。又、本体が他者に触れた状態で使用すると、相手の肉が触れた部分から減りしぼんでいき、その肉がスプレーから噴射される。これらの能力効果は短時間内であれば本体の任意で解除し、ある程度元通りにできる。 本体自身の肉を噴射し、肉体の一部を一時的に分離させこのスタンドが触れている場合遠隔操作できる。攻撃だけではなく、治療にも使え肉で生物の傷口を塞ぐ事で、ある程度治療することも可能である。 能力の使用には当然、他者の「肉」を補充しておく必要がある。それがない場合、本体自身の「肉」を噴射するしかない。
- ガウチョ
-
- 国籍:スペイン(メキシコ)
- 愛馬:ペグ(6歳、アパルーサ)
- 第1、第3と好成績を残している騎手。第4ステージ途中の奇妙な果樹園でジャイロ達と遭遇するが、リンゴォ・ロードアゲインとの果し合いに敗れ、殺されている。名前の由来はアメリカのバンドSteely Danのアルバム「Gaucho」。馬名の由来も同アーティストによる楽曲「Peg」から。
- ノリスケ・ヒガシカタ
-
- 国籍:日本
- 愛馬:ホノオ(4歳、バーバリアンウォーム・ブラッド)
- レース序盤は上位にランクインし、第4ステージをトップ通過した騎手。仙台藩出身。68歳。ホット・パンツの正体を女性と見抜いたようである。へそが2つある。マタギであるらしく長銃を背負っている。なお姓の「ヒガシカタ」はPart4の主人公・東方仗助と同姓であり、出身地も同じく仙台(ただし、Part4の舞台は仙台をモデルとした杜王町であり、仙台と明記されているわけではない)であるが、関係は不明である。馬名の由来はイギリス出身のプログレッシブ・ロックバンド、Pink Flyedのアルバム「Wish You Were Here 邦題:『炎~あなたがここにいてほしい』」。
- キャラバン・サライ
-
- 国籍:メキシコ
- 愛馬:ムーン・フラワー(4歳、アンダルシアン)
- 1st.-3rd.と常に好成績を残している騎手。未登場なので詳細は不明だがPart 3に同名の人物(故人)が存在した。
- シゲチー(日本?)
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- 国籍:不明
- 愛馬:不明
- 6巻に収録されている2ndレース順位表に名を連ねる。2ndステージ14位、2ndステージまでの総合順位18位。本編には登場していない。Part4に同名(本名ではなくあだ名)のキャラクターがいる。
- タルカス(イギリス?)
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- 国籍:不明
- 愛馬:不明
- 6巻に収録されている2ndレース順位表に名を連ねる。2ndステージ17位、2ndステージまでの総合順位20位。本編には登場していない。Part1に同名の敵キャラクターがいる。-->
[編集] 大統領の刺客
- ポーク・パイ・ハット小僧
-
- スタンド名:ワイアード
- 大統領がジャイロ達に送り込んだ刺客。口の中にあるウインチのようなスタンドから鈎針を水に垂らし、異空間を通して目標を釣り上げる能力を持つ。またその鈎針には疑似餌(ルアー)を付けることもできる。口癖は「ギィーンガシャン!」などの機械音。スタンド名の由来はロックミュージシャンJeff Beckのアルバム「Wired」。名前の由来は同アルバムにも収録されている、ジャズ演奏家Charles Mingusの楽曲「Goodbye Pork Pie Hat」。
- 彼のスタンド能力は空間を越えて2本のルアーを使って獲物を釣り上げる事である。皿等に張った水の水面を通して、別の場所と空間を繋げる事ができる。 空間の接続中は水面には真上から見た接続先の空間の景色が映る。また、空間が繋がっているため水面を通して何でも自由に行き来することができる。その為かワイアーを垂らすと、映っている場所にワイヤーの先が現われる。 ワイヤーの先にある鈎針には生物、無生物を問わず鈎針を獲物に引っかけてルアーとして出し入れできる。
- フェルディナンド博士
-
- スタンド名:スケアリーモンスターズ 遠距離操作型
- 大統領がジャイロ達に送り込んだ刺客。地質学・古代生物学者。2年前にアリゾナで「悪魔の手のひら」を探索中、スタンド能力を身につけた。生物を恐竜化させて支配下に置くその能力でディオや村人を恐竜化させ、ジャイロとジョニィに迫る。因果応報を信念とし、「大地」を尊敬している。ジャイロ達に敗れた後、恐竜化させていた野生のクーガーの群れに喰い殺される。スタンド名の由来はイギリスのミュージシャンDavid Bowieのアルバム「Scary Monsters」。名前の由来はイギリスのロックバンド「Franz Ferdinand」。
- スタンドの特徴としては、人間を含めた動物を恐竜化することである。人間のように服を着ている場合も、ある程度着衣も同時に変化する。元の生物の種族によってどのような恐竜になるか、恐竜になった後の知性の劣化も決まってくる。 元が哺乳類の場合はスタンドの能力で生まれる恐竜は、本物の恐竜の分類上「竜盤目・獣脚亜目」(ティラノサウルスetc)に近くなる。又恐竜化することにより、体のサイズは元の1.5~2倍程度になり、身体能力も相応に向上し凄まじい動体視力と、それに対応できる反射神経を持つようになる。ただし、自分の視点から相対的に見て静止しているものを見る事はできない。 欠点としては恐竜化したためか、知能や精神も本物の恐竜に近くなる。仲間を増やす方法としては、恐竜化したものが生物を傷つける方法が見られる。例え、殺された場合も恐竜化して蘇生することができる。恐竜達は多少の自立性はあるが、本体や本体が直接恐竜化したリーダー恐竜の命じるがままに行動する。 ディエゴのスタンドとは違い本体は恐竜になれないので、恐竜の中に隠れて行動をしている。
- リンゴォ・ロードアゲイン
-
- スタンド名:マンダム 近距離型
- 大統領の送り込んだ刺客。奇妙な果樹園でジャイロ達を待ち受ける。丁寧な喋り口調で紳士であり、公正な闘いによる自身の成長を目的とした「男の美学」を信念としている。これは彼が幼少の頃、家族を殺しリンゴォを襲った男を殺したことで、持病であった皮膚の病気が治った事が彼をそう考えさせている。ジャイロ・ツェペリとの決闘に敗北して死亡。彼の信念は、後のジャイロの考え方に大きく影響を与えている。3年程前、砂漠で身につけたスタンド「マンダム」は時間を6秒戻す能力である。スタンドは頭部と肩のみがデザインされていて、それらは網状の模様に覆われている。肩の下から紐状のものが数本伸びていて、本体に繋がりスタンドと本体が縫い付けられたような状態で出現する。スタンド名の由来はJerry Wallaceの楽曲「MANDOM-Lovers Of The World」(日本では同曲の使われたCMに出演した俳優Charles Bronsonの印象が強く、関連性も深い)。
- 彼のスタンドの能力は6秒前の時間に延長や短縮をせずに一瞬で記憶以外の全てを元の状態に戻す事である。何度でも発動できるが、再発動には最低6秒の時間が必要である。ただし時が戻ったとしても、本体を含めた全生物には、時が戻る前の記憶が残ってしまう。
- ブラックモア
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- スタンド名:キャッチ・ザ・レインボー
- 大統領の部下のスタンド使い。大統領宛のメッセージの管理も行っていた事から、かなり信頼を受けている人物に見える。雨を空中に固定するスタンド能力を持ち、雨粒の上を歩く事が可能である。口癖は「スイませェん」。洞察力に優れ、わずかな手がかりから“遺体の在り処を記すメモ”を盗み取った侵入者(ルーシー・スティール)を追跡する。しかし、“遺体”の本人と思われる人物を目撃した際、その隙を突かれてルーシーによって重傷を負わされ、能力の消失(雨が止む)と共に死亡する状態になった。それでも尚、大統領への忠誠心から帰還や治療を考えず、ルーシーの追跡を行った。ルーシーと合流したジャイロ達と交戦し敗北、死亡。スタンド名の由来はヘヴィ・ロックバンドRainbowの楽曲「Catch The Rainbow」から。名前の由来はDeep Purpleなどで活躍したギタリスト「Ritchie Blackmore」。
[編集] レース関係者、その他
- スティーブン・スティール
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- 国籍:アメリカ
- 「スティール・ボール・ラン」レースの主催者。身長190cm以上の長身で若い頃は騎兵隊に入っていたが、除隊後は多数のプロデュース業を営んでいた。自身のプロデュース業に失敗し途方に暮れていたところ、とある少女の話を聞き、「スティール・ボール・ラン」を思いつきレースを開催する。そのときに出会った少女は騎兵隊時代に恋をし馬車の事故で亡くなった少女にそっくりだった為に彼は求婚を申し入れ結婚した。ちなみにその少女(妻)の年齢は14歳でスティーブンとは年齢が数十歳も下である。そのことについて記者から質問されたが、「関係ねーだろ、レースとは」と答えた。現在51歳。名前の由来はBuffalo Springfieldなどのバンドで活躍した「Stepen Stills」から。
- ルーシー・スティール夫人
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- 国籍:アメリカ
- スティーブンの妻。年齢は14歳で夫とはただの親娘以上に年の差が離れている。幼少時に落ちぶれていたスティーブンと出会い、後に結婚する。物語中盤で、大統領の所持する「遺体」を偶然目撃する。さらに夫が大統領に利用されているという事実を知り、夫を助けるため"遺体の在り処を記すメモ"を盗み、窮地の陥りながらも遺体の「脊椎部」を手に入れジャイロ達と合流する。その後はジャイロから遺体の「右眼部」を譲り受け、自らと夫の身を守るため、大統領から遺体の「心臓部」を奪い取るべく行動している。マウンテン・ティムに好意を寄せられていた。名前の由来はThe Beatlesの「Lucy in the Sky with Diamonds」といわれている。
- ファニー・ヴァレンタイン
-
- 国籍:アメリカ
- 第23代アメリカ合衆国大統領。SBRレースを利用して、アメリカ各地に散らばっている「遺体」を集めようとしている。そのためには手段を選ばず、遺体を手に入れたジャイロたちに抹殺を目的とした刺客を送り込んでいる。過去にカルフォルニア・サンディエゴ捜索隊に同行した際、「悪魔の手のひら」に遭遇し遺体の「心臓部」を手に入れている。名前の由来はスタンダード・ジャズの名曲「My Funny Valentine」。
なお、あくまで架空の大統領であり、実在した第23代大統領はベンジャミン・ハリソンである。 - グレゴリオ・ツェペリ
-
- 国籍:ネアポリス
- ジャイロの父。ジャイロに「鉄球」の技術を伝授した張本人で、老練の死刑執行人。罪人に苦痛を味わわせることなく一瞬のうちにして生命を絶つ、すなわち「死の尊厳」を何よりも重んずる。彼は人間関係の思い出を作ることは一切しない。というのも、それは「感傷」に通じると考える彼なりの厳しい規律である。何故なら「感傷」は心に動揺を生じさせ、斬首の際に振り下ろす剣の手元を狂わせかねない。そうなると死刑執行の任務は失敗に終わるだけではなく、生命の誇りを地に落とし、国家と法の威厳にさえ傷をつける事にもなる。グレゴリオはそれらのことを祖先からの教えと自らの経験で十分心得ていた。いずれ死刑執行の仕事を引き継ぐことになるであろう息子のジャイロにも「感傷」の危険さを示唆している。
- マルコ少年
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- 国籍:ネアポリス
- 貧しい暮らしをしている少年。9歳。家は代々貴族に仕える召使いの家系で、彼もリッピという男爵の屋敷に帽子と靴磨きのためだけに住み込みで働くことになった。しかし奉公に入ってから数週間後、突然国の憲兵隊が男爵の家に押し入り、その際彼は逮捕されてしまう。男爵の屋敷でネアポリス国王の暗殺計画が進んでいたことが明るみに出たためである。これにより男爵とその家族及び関係者は全員、最重罪である「国家叛逆罪」を犯したとして裁判にかけられ処刑される。計画は未然に防がれたが、ただ靴を磨いていただけのマルコも関係者の一員として見なされ、同じく「国家叛逆罪」により処刑が決定してしまう。処刑法は「斬首刑」。その処刑の責任者はジャイロ・ツェペリ、初任務と決められた。
- ニコラス・ジョースター
-
- 国籍:アメリカ
- ジョニィ・ジョースターの実兄。故人。ジョニィより5歳年上。過去に、天才騎手として将来を有望視されていたが、事故で亡くなっている。父親からも期待され、ジョニィからも良い兄として慕われていた。しかし、父親はニコラスを溺愛し、ジョニィには愛情を注がなかったために、ニコラスの死後もニコラスの幻影を追い求めている。余談だが、ジョースター家は没落した貴族の末裔である。
- シュガー・マウンテン
-
- スタンド名:不明
- ミシガン湖畔の大木に一人で住む少女。視力がほとんど無いが、走ることができる。
- 名前の由来はNeil Youngの楽曲「Sugar Mountain」から。
[編集] 各ステージの概要
STAGE | 副題 | ルート | 全行程 | 行程予想日数 | 参加総数 | リタイア | 死者 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
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サンディエゴ・ビーチ ~ サンタ・マリア・ノヴェラ教会 |
15km | 3852 | 79 | 3 | |
|
|
~ モニュメント・バレー | 1,200km | 12-18日 | 3770 | 1219 | 82 |
|
ブレイク・ダウン」 |
~ キャノン・シティ | 710km (山岳ルート) |
7日 | 2469 | 551 | 0 |
|
小さな墓標」 |
~ カンザス・シティ | 約1,250km | 21日 | 1918 | 1476 | 1 |
|
|
~ シカゴ・ミシガン湖畔 | 約780km | 約14日 | 441 | 65 | 2 |
|
|
~ マッキーノ・シティ ヒューロン胡 | 約690km | --- | 374 | --- | --- |
|
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[編集] 総合順位(途中経過)
- 得点表
1位:100p+タイムボーナス1時間(第1ステージのみ副賞・賞金1万ドル)、2位:50p、3位:40p、4位:35p、5位:30p、6位:25p、7位:20p、8位:15p、9位:13p、10位:12p、11位:11p、12位:10p、13位:9p、14位:8p、15位:7p、16位:6p、17位:5p、18位:4p、19位:3p、20位:2p、21位:1p
- ※3rd.4th.STAGE結果の詳細が不明のため、総合順位9位以下は不明
順位 | 騎手名 | 国籍 | 馬名 | 1st. | 2nd. | 3rd. | 4th. | 5th. | 6th. | 7th. | 8th. | 9th. | 総合 ポイント |
タイム ボーナス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ポコロコ | 米 | ヘイ!ヤア! | 3位 | 9位 | 5位 | 2位 | 1位 | 233p | 1時間 | ||||
2 | ホット・パンツ | 米 | ゲッツ・アップ | 6位 | 5位 | 1位 | 7位 | 3位 | 215p | 1時間 | ||||
3 | ジョニィ・ジョースター | 米 | スロー・ダンサー | 5位 | 2位 | 2位 | 4位 | 5位 | 195p | |||||
4 | ディエゴ・ブランドー | 英 | シルバー・バレット | 2位 | 1位 | 3位 | 着外 | 着外 | 190p | 1時間 | ||||
5 | ノリスケ・ヒガシカタ | 日本 | ホノオ | 19位 | 6位 | 12位 | 1位 | 2位 | 188p | 1時間 | ||||
6 | ジャイロ・ツェペリ | ネアポリス | ヴァルキリー | 21位 | 4位 | 4位 | 3位 | 4位 | 146p | |||||
7 | スループ・ジョン・B | 米 | キャッチ・ア・ウェイブ | 20位 | 10位 | 13位 | 8位 | 6位 | 63p | |||||
8 | キャラバン・サライ | メキシコ | ムーン・フラワー | 13位 | 18位 | 14位 | 11位 | 7位 | 52p | |||||
9 | ゼニヤッタ・モンダッタ | 印 | ロクサーヌ | 12位 | 7位 | ?位 | 10位 | ?位 | 42p | |||||
10 | バーバ・ヤーガ | 露 | ナットロッカー | 14位 | 15位 | 8位 | ?位 | 10位 | 42p | |||||
11 | デキシー・チキン | 米 | ランブリン・マン | 8位 | 19位 | ?位 | ?位 | 9位 | 31p | |||||
12 | ネリビル | 米 | カントリーグラマー | 15位 | 12位 | ?位 | ?位 | 11位 | 28p | |||||
13 | イグレシアス | ポルトガル | ナタリー | 23位 | 11位 | ?位 | ?位 | 12位 | 21p | |||||
14 | ナイトフライ | 不明 | 不明 | 着外 | 着外 | ?位 | ?位 | 8位 | 25p | |||||
15 | ジョージー・ポージー | 不明 | 不明 | 着外 | 20位 | 11位 | ?位 | 17位 | 18p | |||||
16 | カニエ | 不明 | 不明 | 着外 | 13位 | ?位 | ?位 | 13位 | 18p | |||||
17 | マック・ザ・ナイフ | 不明 | 不明 | 着外 | 21位 | 9位 | ?位 | 19位 | 17p | |||||
18 | シゲチー | 不明 | 不明 | 着外 | 14位 | ?位 | ?位 | 15位 | 15p | |||||
19 | ビリー・ホワイト | 米 | ラヴ・アンリミテッド | 22位 | 16位 | ?位 | ?位 | 14位 | 14p | |||||
20 | ロッターズ・クラブ | 不明 | 不明 | 着外 | 着外 | ?位 | 9位 | ?位 | 13p | |||||
21 | タルカス | 不明 | 不明 | 着外 | 17位 | ?位 | ?位 | 16位 | 11p | |||||
脱落 | ウルムド・アブドゥル | エジプト | (ラクダ) | 脱落 | 0p | |||||||||
ロッカチュゴ | 独 | (自動車) | 脱落 | 0p | ||||||||||
ミセス・ロビンスン | メキシコ | エル・コンドル・パサ | 18位 | 脱落 | 4p | |||||||||
ベンジャミン・ブンブーン | 米 | クロスタウン・トラフィック | 9位 | 脱落 | 13p | |||||||||
アンドレ・ブンブーン | 米 | フォクシーレディ | 10位 | 脱落 | 12p | |||||||||
L.A.ブンブーン | 米 | リトル・ウイング | 11位 | 脱落 | 11p | |||||||||
オエコモバ | ネアポリス | 不明 | 着外 | 脱落 | 0p | |||||||||
F.V.シュトロハイム | 独 | ヨーロッパ・エクスプレス | 7位 | 脱落 | 20p | |||||||||
マウンテン・ティム | 米 | ゴースト・ライダー ・イン・ザ・スカイ |
4位 | 着外 | 脱落 | 35p | ||||||||
ガウチョ | スペイン | ペグ | 17位 | 着外 | 10位 | 脱落 | 17p | |||||||
ドット・ハーン | モンゴル | #1 | 16位 | 8位 | 7位 | 5位 | 脱落 | 71p | ||||||
サンドマン | 米 | (本人自身) | 1位 | 3位 | 6位 | 6位 | 脱落 | 190p | 1時間 |
[編集] その他
この作品中で行われている「スティール・ボール・ラン」は、かつて実際に行われていたアメリカ大陸横断レース「キャノンボール・ラン」(現在も名前を変えて行われているらしい)をもとにしていると思われる。この「キャノンボール・ラン」を題材とした映画は現在までに数本作られている。
登場人物や馬の名称はアーティスト名、バンド名や曲名などをアレンジしたものが多い。
- ドミノ - 第1話冒頭で無敗のケンタッキーダービー馬と紹介されているが、事実とは異なる。
ジャイロが黄金比について語った時、雑誌掲載時には「1:0.618」と言っていたのが単行本では「1:1.618」に修正されていたが、どちらでも正しい。また、近似値ではジャイロの言う「9対16」(=0.5625:1≒1:1.778)よりも「10対16」(=5:8=0.625:1=1:1.6)の方が近いのだが、そちらは単行本でもそのままであった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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漫画: | ファントムブラッド | 戦闘潮流 | スターダストクルセイダース | ダイヤモンドは砕けない | 黄金の風 | ストーンオーシャン | スティール・ボール・ラン |
ゲーム: | コンピュータRPG| 対戦型格闘ゲーム(未来への遺産) | 黄金の旋風 | ファントムブラッド |
設定: | スタンド |
登場キャラクター: | ジョナサン | ジョセフ | 承太郎 | 仗助 | ディオ | エリナ | スピードワゴン | ツェペリ男爵 | ストレイツォ | シーザー | ポルナレフ | ディアボロ |
その他: | 荒木飛呂彦| 死刑執行中脱獄進行中 |ジョジョ立ち |
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