スターダストクルセイダース

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スターダストクルセイダース』 (JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part3 Stardust Crusaders) は、荒木飛呂彦の代表作である大河漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart3(第3部)。今シリーズから「幽波紋(スタンド)」という設定が加えられ、以後、主な登場人物はスタンド使いとしてストーリーに関わってくるようになる。

『スターダストクルセイダース』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―」。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初は『スターダスト トラベラーズ』という副題であったが、廉価版発行の際に現在のものに訂正されている。

目次

[編集] あらすじ

Part2『戦闘潮流』から50年後、1989年の日本から物語は始まる。ジョセフ・ジョースターの孫である「空条承太郎」(くうじょうじょうたろう、愛称ジョジョ)が、精神エネルギーの一種である「スタンド」を駆使して、100年の眠りから甦った吸血鬼「DIO」と戦うロードムービー活劇。

なお、承太郎は物語の初期には「ジョジョ」と呼ばれていたが、次第に「承太郎」で統一されるようになった。また、ジョースター家の血筋を引いた人間全員、左肩部分に「星のアザ」があるといった設定になっている。また、Part4の頃は1987年という時代設定に変更されていたが、Part6執筆時には1989年に戻されている。これは、『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』の年表を執筆したスタッフが、承太郎の年齢の計算を読み誤っていたためである。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 登場人物

[編集] ジョースター一行

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
  • スタンド名:スタープラチナ(の白金)
詳しくは空条承太郎を参照。
ジョセフ・ジョースター
  • スタンド名:ハーミットパープル(隠者の紫)
詳しくはジョセフ・ジョースターを参照。
モハメド・アヴドゥル
  • スタンド名:マジシャンズレッド(魔術師の赤)
ジョセフとエジプトで知り合った友人。占い師。おひつじ座。承太郎たちと出会う4ヶ月前にDIOと遭遇し、「肉の芽」を植え付けられそうになったところで恐怖を覚え、その場から逃げ出し難を逃れた。真面目な性格でジョークを言えないが演技は出来る男である。また、ギャンブルには向いておらず結構熱くなるタイプと自らを評価している。旅の途中、インドでホル・ホースに眉間を打ち抜かれて死亡したと思われたが、実は別行動をとって(ポルナレフのみその事実を知らされていなかった)潜水艦を購入し紅海の小島で合流した。その際、「マイケル」「プリンス」「ライオネル」という名前の鶏を飼っていた。初期の頃は大人びたキャラだったが復活以降は妙に乗りのいいキャラクターになり、マライヤ戦からはトイレで災難にあったり、バステト女神の能力でジョセフの股間に顔を密着させられたりと、若干ギャグ担当キャラに傾いていた。DIOの館でヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーを庇い、クリームの暗黒空間に飲み込まれて両腕以外が粉々になり、死亡。
鉄をも溶かす灼熱の炎を自由自在に操り、それを縄の様にして縛る「赤い荒縄(レッドバインド)」、アンク(十字架)の型にして撃ち出す「クロスファイヤーハリケーン」、さらには「炎の探知機」というものまで作り上げるスタンド「マジシャンズレッド」を操る。スタンド名の由来はタロット大アルカナ1番目のカード「THE MAGICIAN」。名前の由来はアメリカのアーティスト兼振付師の「Paula Abdul」。飼い鶏たちの名前の由来はそれぞれ「Micheal Jackson」、「Prince」、「Lionel Richie」。
なお蛇足ではあるが、アヴドゥルという名前はアラビア語的にはおかしい。abud(下僕)+al(アラビア語の定冠詞、英語でいうところのthe)がリエゾンしAbudulになるが、定冠詞の後に名詞がない。普通であれば、この後にはアッラーの美名が続き"Abudul rakhmaan"(慈悲深い方の下僕)、"Abudul hamid"(讃えられた方の下僕)"Abudullah"(アッラーの下僕)などとなるはずである。
花京院典明(かきょういん のりあき)
  • スタンド名:ハイエロファントグリーン(法皇の緑)
承太郎の通ってる高校に転校してきた高校生。しし座。家族とのエジプト旅行でDIOに出会い「肉の芽」を植え付けられ、承太郎を襲撃する役回りで登場する。しかし返り討ちにあい、承太郎に「肉の芽」を取り除かれ仲間になる。アヴドゥルやポルナレフ同様に生まれつきのスタンド使い。スタンド使いにしか見えないスタンドを持つ自分を誰も理解できるはずがないと考えていたため、承太郎達に出会うまで友人は全くいなかった。承太郎と同じく冷静沈着な性格であり、デスサーティーンの策略やDIOのスタンド能力の正体をただ一人看破するなど洞察力にも長けている。チェリーが好物で、食べる時に舌の上で「レロレロ」と転がすのが癖。テレビゲームに詳しく、特にレースゲーム「F-MEGA」はかなりやり込んでおり腕前はプロ級である。比較的大人しく礼儀正しいが、ポルナレフとともにしょうもないボケをかましたり、意外と下ネタ話を知っている一面もある。
旅の途中でンドゥールのゲブ神に眼球を斬られ、エジプトの病院に一時入院した。DIOの館突入時に退院し、サングラスを着用して戦線に復帰する。DIOとの決戦ではDIOの能力を探るため先陣を切り、致命傷を負いながらもザ・ワールドの時を止める能力を見抜いてジョセフに伝え、絶命する。
紐状になって体内などに侵入したり、半径20m以内に結界を張り宝石状のエネルギー弾「エメラルドスプラッシュ」を放つスタンド「ハイエロファントグリーン」を操る。なお、スタンド名は当初「ハイエロファントエメラルド」だったが、洗脳が解けた後は「ハイエロファントグリーン」になっている(文庫版では「ハイエロファントグリーン」に統一)。スタンド名の由来はタロット大アルカナ5番目のカード「THE HIEROPHANT」。名前の由来は作者の故郷宮城県仙台市の地名「花京院」と写真家の「加納典明」。
J・P(ジャン=ピエール)・ポルナレフ
  • スタンド名:シルバーチャリオッツ(銀の戦車
詳しくはジャン=ピエール・ポルナレフを参照。
イギー
  • スタンド名:ザ・フール(愚者
スタンド使いの犬。血統書付きのボストン・テリア。大金持ちの家で飼われていたが、非常に高い知性のため、次第に周りの人間のことがあまりにも大マヌケと思い込み家出した。ニューヨークで野良犬の帝王として君臨していた所をアヴドゥルが見つけて、やっとの思いで捕まえた。ジョセフたちがエジプトに上陸した直後にスピードワゴン財団によって助っ人として連れて来られる。
人の髪の毛を口でむしるのと、その最中に屁をする趣味があり、人の言うことを全く聞かず凶暴だが犬好きの子供を助けたりと優しい面も。コーヒー味のチューインガムが大好物で、他にもケーキの盗み食いや棒付キャンディーの拾い食いをしていることから甘党のようである。初登場時は実物のようなリアルな顔をしていたが、イギーが対決したペット・ショップ戦から随分と凜々しくなった。DIOの館でヴァニラ・アイスに瀕死の重傷を負わされながらもポルナレフを助けたことで折れた骨が肺に食い込んで死亡する。
全身が砂状で砂を操る変幻自在のスタンド「ザ・フール」をもつ(羽を形作り、空中を滑空することもできる)。スタンド名の由来はタロット大アルカナ0番目のカード「THE FOOL」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Iggy Pop」。

[編集] ジョースター一行追っ手

この内グレーフライ、フォーエバー、ラバーソール、ズィー・ズィー、アラビア・ファッツ、マニッシュ・ボーイは劇中に名前が登場しない。

グレーフライ
  • スタンド名:タワー・オブ・グレー(灰の
DIOの部下。以前から飛行機を事故に見せかけて墜落させ金品を巻き上げていた根っからの悪党で、肉の芽は埋め込まれていない。スタープラチナのパンチさえもかわす驚異的なスピードを誇り、人間の舌を引きちぎるクワガタムシの姿のスタンド「タワー・オブ・グレー」を操る。その正体は老人。エジプト行きの飛行機の中でジョセフたちを襲うが、花京院に敗北。スタンド名の由来は事故と旅の中止を暗示するタロット大アルカナ16番目のカード「THE TOWER」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Glenn Frey」。
キャプテン・テニール(偽名)
  • スタンド名:ダークブルームーン(暗青の
DIOの部下。水中では素早く動き、フジツボに相手のスタンドエネルギーを吸い取らせるスタンド「ダークブルームーン」を操る。香港でスピードワゴン財団の派遣した本物のキャプテン・テニールを殺害して彼になりすます。船上で承太郎に正体を見破られると、密航していた家出少女を人質に承太郎を得意の海中へ引きずり込むが、スタープラチナの「流星指刺(スターフィンガー)」により敗北。劇中の「シブいねぇ~。まったくおたくシブいぜ」というセリフは一部のファンに有名で、同じ週刊少年ジャンプで連載していた幕張にも使用されている。スタンド名の由来は水のトラブル、嘘と裏切り、未知の世界への恐怖を暗示するタロット大アルカナ18番目のカード「THE MOON」。名前の由来はアメリカのポップ・グループ「Captain & Tennille」。
フォーエバー
  • スタンド名:ストレングス(
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人(1頭?)。オランウータンでありながらスタンド使い。人間並みの高度な知性を持っている。普通の船と一体化、巨大な貨物船に変身させ、船の部品を操って攻撃するスタンド「ストレングス」を操る。物質と同化しているため、スタンドでありながら普通の人間にも視認できる。南中国海を漂流するジョセフたちの前に現れ、乗り込んだジョセフたちを攻撃するが承太郎に敗北する。スタンド名の由来は挑戦、強い意志、秘められた本能を暗示するタロット大アルカナ8番目のカード「STRENGTH」。名前の由来はWu-Tang Clanのアルバム「Wu-tang Forever」。
呪いのデーボ
  • スタンド名:エボニーデビル(悪魔
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。相手を恨むことによって強くなるスタンド「エボニーデビル」を操り、体中には自らが相手を恨む為にわざと受けた無数の傷跡がある。アメリカインディアンの呪術師というふれこみで商売する殺し屋。実際、エボニーデビルを取り憑かせた人形などで殺した場合、被害者は呪いで殺されたようにしか見えない。人形に取り憑きポルナレフを襲う。そのためスタンドのヴィジョンは殆ど見せていないのだがポルナレフの機転の前に敗北し、○○○○以外をきり刻まれて死亡する。スタンド名の由来は精神状態の悪化、不吉なる墜落の道を暗示するタロット大アルカナ15番目のカード「THE DEVIL」。名前の由来はアメリカのロックバンド「Devo」。
ラバーソール
  • スタンド名: イエローテンパランス(黄の節制
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。変身能力を持ち、どんな衝撃も吸収してしまうスライム状のスタンド「イエローテンパランス」を操る。花京院に化けて承太郎に近づきスタンドを承太郎に喰らいつかせるが、水中に引きずり込まれて呼吸のため顔を出したところを殴られ敗北する。なお、肉と一体化する前の時点でのスタンドのヴィジョンは、他の「物と一体化するスタンド」の大半と同様に不明。「レロレロレロレロ」等の数々の名台詞を残している。スタンド名の由来はタロット大アルカナ14番目のカード「TEMPERANCE」。名前の由来はThe Beatlesのアルバム「Rubber Soul」。
ホル・ホース
  • スタンド名:エンペラー(皇帝
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。銃弾の軌道を自在に操れる拳銃型スタンド「エンペラー」を操る。誰かと組んで初めて実力を発揮するタイプと自認しており、本人曰く「一番よりNO.2」という人生哲学を持つ。ポルナレフには「ひとりではこわくねーが、誰かとコンビを組んだら恐ろしい力を発揮する」と言わしめるほど。また、「ブスだろうと美人だろうと女を尊敬している」「世界一女にやさしい男」とも自称している。
当初はJ・ガイル、後にボインゴとコンビを組んだが、最終的にはトト神の予言の通り、自らの弾丸をくらって自滅してしまう。それでも絶命していないあたりは悪運の強い男とも言える。スタンド名の由来はタロット大アルカナ4番目のカード「THE EMPEROR」。名前の由来はアメリカのR&Bグループ「Full Force」。もしくはアメリカのポップス・デュオ「Daryl Hall & John Oates」。
J・ガイル
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。エンヤ婆の息子で、「両右手の男」。光の中に潜み、鏡の反射などを利用して戦うスタンド「ハングドマン」を操る。登場当初は「鏡のスタンド」と認識されていたが、花京院のいうとおり「光のスタンド」といった方が実情に則している。己の欲望のために犯罪を重ねる卑劣漢。ポルナレフにとっては妹の仇である。ホル・ホースと手を組みポルナレフを襲撃、追い詰めたがポルナレフの機転により移動軌跡を読まれ敗北。最後はポルナレフに「針串刺しの刑」に処せられる。吹っ飛んだ死体は道端の瓦礫に逆さまに引っかかり、文字通り「吊られた男」の姿となった。スタンド名の由来はタロット大アルカナ12番目のカード「THE HANGED MAN」。名前の由来はアメリカのロックグループ「J. Geils Band」。
ネーナ
  • スタンド名:エンプレス(女帝
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。人間の肉体に人面疽となり取り憑くスタンド「エンプレス」を操る。口癖は「チュミミ~ン」。正体は醜女だが、人面疽を身に纏って美女になりすましていた。ジョセフの腕に人面疽を取り憑かせて攻撃するが、コールタールで肉が固められ、その後ハーミットパープルによって引き剥がされてバラバラにされる。同時に本体にもそのダメージがはね返り死亡。スタンド名の由来はタロット大アルカナ3番目のカード「THE EMPRESS」。名前の由来は西ドイツ(当時)のロックグループ(或はそのボーカル)「NENA」。
ズィー・ズィー
  • スタンド名:ホウィール・オブ・フォーチュン(運命の車輪
DIOの部下でエンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。普通の車を強力な武装車に変えるスタンド「ホウィール・オブ・フォーチュン」を操る。本体は、腕だけ筋肉質で他は貧相という奇妙な体格をしている。承太郎をを火だるまにした時『勝ったッ!第3部完!』という名台詞を残すが、この危機を脱した承太郎に敗北し、鎖で岩に縛りつけられたまま「自分は修行僧なので邪魔をするな」という看板と共に放置された。車で道を譲ったと思いきや、トラックに故意に轢かせようとしたシーンは、映画「激突!」をモチーフにしたと思われる。スタンド名の由来はタロット大アルカナ10番目のカード「WHEEL OF FORTUNE」。名前の由来はアメリカのロックグループ「ZZ Top」。
エンヤ(エンヤ婆)
  • スタンド名:ジャスティス(正義
DIOにスタンドの存在と能力の発現のさせ方を教えた張本人であり、続編でもキーパーソンとなっている。J・ガイルの母親で、息子と同じく両右手。傷口から侵入し、さらに対象者の身体を操ることができる霧状のスタンド「ジャスティス」を持つ。決め台詞は「正義(ジャスティス)は勝つ!」。スタンドの霧による幻術で墓場を町に見せかけ、宿屋の女主人に扮してジョセフたちを攻撃、ポルナレフに便器を舐めさせた。偽名を名乗っていた承太郎に対し本名で呼んでしまい、追っ手である事がバレて敗北。ジョースター一行に捕らえられるが、スティーリー・ダンに口封じのため肉の芽を植えつけられ殺される。しかし最期までDIOへの忠節は変わらずDIOの秘密を守り通した。ジョイナー以上の脚力等、老婆とは思えないほどの驚異的な体力を誇る。スタンド名の由来はタロット大アルカナ11番目のカード「JUSTICE」。名前の由来はアイルランド出身の女性歌手「Enya」。
OVAでは若い女性の姿を装って(恐らくジャスティスの幻術)登場する。
スティーリー・ダン(鋼入りのダン)
  • スタンド名:ラバーズ(恋人
DIOの部下。相手の体内に入り込み脳細胞や神経に影響を与えるスタンド「ラバーズ」を操る。ラバーズは本人曰く髪の毛一本を動かす力も無い、普段からミクロサイズの「史上最弱のスタンド」。ラバーズの口ぐせは「マギイィーッ」。エンヤ婆を粛清した後、ジョセフを人質に取り承太郎に次々と無理難題を押し付け下僕としてこき使うが、花京院の策とスタープラチナの能力の前に捕らえられ、怒りの承太郎に3ページに亙るオラオララッシュをそれまでのツケとしてくらい再起不能になる。スタンドがジョセフの体内にいた時は強気一辺倒、しかし追い出されると一転して卑屈になり、それでも隙を狙ってスタンドを承太郎の体内にもぐりこませようとするなど、性格は最悪。スタンド名の由来はタロット大アルカナ6番目のカード「THE LOVERS」。名前の由来はアメリカのバンド「Steely Dan」。
アラビア・ファッツ
スタンド名:サン(太陽
DIOの部下。人工の太陽を出現させ、周囲の気温を大幅に上昇させるスタンド「サン」を操る。レーザー光線状の熱ビームで攻撃する。砂漠をラクダで渡るジョセフ達を鏡とエアコン付きの車によって風景に隠れてジョセフたちを攻撃するが、鏡に岩が映ったため承太郎と花京院とポルナレフに見破られてしまい、承太郎に石をぶつけられて気絶、敗北する。従って本人の台詞は一切なく、僅か2話の登場だった。スタンド名の由来はタロット大アルカナ19番目のカード「THE SUN」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Fats Domino」といわれている。
マニッシュ・ボーイ
  • スタンド名:デス・サーティーン(死神13)
生後11ヶ月の赤ん坊。牙のような歯が生えており、生後11ヶ月とは思えないほどの高度な知能を持つ。寝ている相手を悪夢世界に引きずり込むスタンド「デス・サーティーン」を操る。悪夢世界に取り込まれた相手はスタンドを出す事ができず、また夢の中の世界は彼の思いのままに出来る。そして起きている間には悪夢世界の事も忘れてしまう。このスタンドを倒すには、起きているときにスタンドを出現させたまま眠り、夢の中で死神13を倒すしかない。それに気づいた花京院に敗北、とどめに自分の大便入りの離乳食を食わされリタイア。スタンド名の由来はタロット大アルカナ13番目のカード「DEATH」。名前の由来はイギリスのバンド「Manish Boys」。もしくはアメリカのミュージシャンMuddy Watersの楽曲「Mannish Boy」。
カメオ
  • スタンド名:ジャッジメント(審判
DIOの部下。人間の心からの願いを土に投影し実体化させるスタンド「ジャッジメント」を操る。シェリーとアヴドゥルの土人形を作りポルナレフを襲うが、突如現れた本物のアヴドゥルに敗北。近距離パワー型であったのが災いして地面に隠れていたのを見つけられ、口に咥えていた呼吸用の竹筒に虫やゴミを詰め込まれた上に小便をされ、たまりかねて這い出した所でアヴドゥルのマジシャンズレッドに全身を焼かれてしまう。スタンド名の由来はタロット大アルカナ20番目のカード「JUDGEMENT」。名前の由来はアメリカのR&Bバンド「Cameo」。
ミドラー
  • スタンド名:ハイプリエステス(女教皇
DIOの部下。鉱物に化けるスタンド「ハイプリエステス」を操る。潜水艦で移動中の一行を襲撃し、承太郎に一杯食わせるなど苦戦させる。その後潜水艦から脱出した一行を、海底の地面に偽装させたスタンドで待ち受け、その巨大な口で飲み込んだ。ダイヤモンド並の硬度を誇る歯で押し潰そうとするが、承太郎の「じきじきにぶちのめす」の宣言どおり、スタープラチナにスタンドごと歯をへし折られ再起不能となる。承太郎が好みのタイプらしい。スタンド名の由来はタロット大アルカナ2番目のカード「THE HIGH PRIESTESS」。名前の由来はアメリカの女性歌手「Bette midler」。
ちなみに本編では本体の姿が描かれていたのは小さな1コマだけで、しかも歯を全部承太郎に折られたためか顔は出なかった(顔を見たのもポルナレフのみ)。アーケード版ゲームを出すに当たり作者描き下ろしによりジプシー姿の女性として登場した。ゲーム中の一部のカットインはPart 4の登場人物である山岸由花子の顔を一部改変したものである。
また、スーパーファミコン版ゲームにもスチュワーデスとして本体の姿を出している。

[編集] エジプト9栄神

ンドゥール
  • スタンド名:ゲブ神
DIOの部下。貧民のうえ盗人であった自分の価値を認めてくれたDIOへの忠誠心が強い。全盲であるため、聴覚補助用の杖を使い、耳で相手の位置を探知している。ジョセフたちがイギーを仲間に加えた直後にスピードワゴン財団のヘリを撃墜、ジョセフたちを襲撃しアヴドゥルと花京院を倒すがイギーを利用した承太郎に敗北、ジョセフの念写でDIOの不利になる他の刺客の情報を探られるのを恐れ自害する。死に際には承太郎に対して「悪には悪の救世主が必要なんだよ」と話し、承太郎にDIOの強大さを再認識させた。その忠誠心に敬意を表したのか、承太郎は倒した敵の中で唯一、彼を埋葬した。自在に形の変化する水のスタンド「ゲブ神」を操る。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で大地の神「Geb」。名前の由来はセネガル出身のアーティスト「Youssou N'Dour」。
オインゴ
  • スタンド名:クヌム神
DIOの部下。ボインゴの実兄。自分の顔、身長、体重、臭い、声紋等を変化させ第三者に化ける事が出来る、恐らくはオインゴ自身と一体化したスタンド「クヌム神」を操る。弟とコンビを組み弟の予知能力を頼りに行動する。承太郎が爆弾の爆発に巻き込まれるという予知を実現させようとするが、ジョセフとポルナレフが来たため咄嗟に承太郎に化けてしまい存在さえ気づかれないまま敗北してしまう。予知にあった承太郎とは自分の変装した姿だったのだ。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する創造の神「Khnum」。名前の由来は映画音楽に関わりの深いDanny Elfmanが率いていたアメリカのバンド「Oingo Boingo」。
ボインゴ
  • スタンド名:トト神
DIOの部下。オインゴの実弟。兄以外の人間とは口を利けないほどの内気な性格。漫画を通して未来を予知するスタンド「トト神」を操る。兄と組んでジョースター一行に一度敗れた後にはホル・ホースとコンビを組んだ。ホル・ホースの自滅を見て改心し、「攻撃よりも人々の幸せのためにスタンドを使ったほうがいい運命がやってくるような気がします」と胸を張って帰ろうとするが、イギーに攻撃されて結局前以上に暗い性格のまま入院してしまう。スタンド名の由来は古代エジプトの書物の神「Thoth」。名前の由来はオインゴに同じ。
アヌビス神
  • 本体名:キャラバン・サライ
DIOの部下。本体は500年前の刀鍛冶。現在は自我を備えた刀として、スタンドだけが独立して残っている。DIOに博物館の倉庫から持ち出された事に恩義を感じ、忠誠を誓う。刀を鞘から抜いた者、又は刀身に触れた者を洗脳して自分の本体とする。相手との間に障害物があっても物体を透過して斬りつける事ができる能力を持ち、またこれを使用するかどうかは任意で切り替えが可能。更に一度受けた攻撃の性質を憶えて完璧に見切る事が出来る、闘えば闘うほど強化される成長性の高いスタンド。また洗脳した者がスタンド使いであれば、その能力も同時に引き出せてしまう。
劇中では町の青年チャカや、床屋の店主カーン、更にはポルナレフ、街の少年まで洗脳し承太郎たちを何度も窮地に追いやった。しかし最終的には大部分を承太郎のスタープラチナに砕かれ、残った切先はナイル川の川底に沈む結果となった。なお、本来の本体とカーンの名前は劇中に登場しない。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する冥界の神「Anubis」。名前の由来は、本体がアメリカのバンドSantanaのアルバム「Caravanserai」、チャカとカーンがアメリカの女性歌手「Chaka Khan」。
マライヤ
  • スタンド名:バステト女神
DIOの部下。足がグンバツの美女だが、激昂すると顔つきが崩れ「ビチグソがッ!」などと口汚く暴言を発する。スタンドは磁力を操るコンセント型の「バステト女神」。相手に磁力を帯びさせ、磁石化させ自滅させる、という「付かず離れず」の戦法を取る。ジョセフとアヴドゥルを磁化し、行動しづらく追跡もままならない状況に追い込むが、二人にはさみうちされた状態で両側から押しつぶされ、全身骨折で敗北する。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する女神「Bastet」。名前の由来はアメリカのアーティスト「Mariah Carey」。
アレッシー
  • スタンド名:セト神
DIOの部下。子供など弱い者をいじめるとスカっとする変態的な性格。口癖は「えらいねェ~」。アレッシー本人の影と一体化し、影に触れた相手を無制限に若返らせるスタンド「セト神」を操る(胎児レベルまで戻すことが可能)。格闘能力は高くは無いが、相手を若返らせ幼児化させることで、相対的に有利となる。服には斧と拳銃が仕込まれている。ポルナレフを最終的には2歳の子供にして追いつめるがその機転で逆に追いつめられる。承太郎も子供にするがスタンド能力も無い7歳の承太郎(当時からやるときはやる性格だったため)に殴られて気絶。意識を取り戻したところを元に戻った承太郎とポルナレフによるオラオララッシュによってはるかかなたに吹っ飛ばされて再起不能に。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で嵐と暴力の邪神「Set」。名前の由来はアメリカの兄弟ポップ・デュオ「Alessi」。
ダニエル・J・ダービー
  • スタンド名:オシリス神
DIOの部下で後に登場するテレンス・T・ダービーの実兄。30歳。何十人もの魂を奪取し、コインに変えてコレクションしている。ギャンブラーでもあり、触れた相手の魂をコインに変える能力のスタンド「オシリス神」を操る。
DIOの館の情報を聞き込みしていた承太郎一行とカフェで出会いギャンブルで対決する。「バレなければイカサマではない」と言う持論のようにイカサマの天才で、事前に仕組んでおいた数々の仕込みを以ってポルナレフとジョセフの魂を奪った。しかし承太郎とのポーカー対決で心理戦の末に敗北し、精神崩壊して再起不能となる。なお登場時はダービーとしか名乗っておらず、フルネームは弟テレンスのプロフィールにて判明する。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で冥界の神「Osiris」。名前の由来はアーティストの「Terence Trent D'arby」。なお、ダービーがオシリス神の能力で過去にコインにしたS・ムーアの父親である『GARIE MOORE』の名前の由来は北アイルランドハードロックギタリストGary Moore」。
ペット・ショップ
  • スタンド名:ホルス神
DIOの館の番犬ならぬ番鳥。DIOの館に侵入しようとする者に襲い掛かるスタンド使いのハヤブサで、氷を操るスタンド「ホルス神」を操る。命令に忠実で館に近寄る物は容赦なく殺す残虐性を持つ。劇中ではくちばしを歪めて笑みを浮かべたり、胸部の傷を翼で触り、その先を舐めてブルース・リーの様な仕草を見せるなど鳥にあるまじき行動を見せた。イギーとの戦いで氷のミサイルが口内で暴発し、死亡する。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する天空の神「Horus」。名前の由来はイギリスのバンド「Pet Shop Boys」。外見は「Roxy Music」のアルバム「Avalon」のジャケットからと思われる。
テレンス・T・ダービー
  • スタンド名:アトゥム神
DIOの館の執事。20歳。ダニエル・J・ダービーの10歳年下の実弟で、何人もの魂を人形の中に閉じ込めてはコレクションしている。得意ジャンルはテレビゲーム。スタンド「アトゥム神」は兄同様、賭けで勝つ事を条件に相手の魂を奪い取る能力を持つが、兄よりも強力で相手の心を読む事もできる(ただしYES、NOの二択形式でなければ読めない)。承太郎とジョセフと花京院を地下室に誘い込み、ゲーム勝負で花京院を敗北させ魂を奪ったが、心理を読み取れるという能力の慢心からか単純なイカサマは不得手らしく、テレビゲームに対し全く実績のない承太郎のジョセフを利用したイカサマを見抜けずにうっかり花京院の魂を離してしまい、オラオララッシュを叩き込まれ敗北。兄は自分に絶対に敵わないと見下した発言をしていたが、この事からも推理力や洞察能力においては兄よりも大幅に劣るようである。当初は余裕からか慇懃な口調で執事然とした態度をとっていたが、追い詰められると本来の口汚さが顕わになる。スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の最高神で天地創造の神「Atum」。名前の由来はダニエル・J・ダービーに同じ。
なお、ダービーが過去に人形にしたソニアの名前の由来はフランスのファッションデザイナー「Sonia Rykiel」。同じく人形にされたエリオット医師の名前の由来はカナダの映画「Dead Ringers(邦題:戦慄の絆)」でJeremy Ironsが演じた登場人物「Elliot Mantle」。

[編集] DIOの館の住人

DIO
  • スタンド名:ザ・ワールド(世界
詳しくはディオ・ブランドーを参照。
ヴァニラ・アイス
  • スタンド名:クリーム
DIOの側近。DIOのためなら死ぬ事もいとわない程忠誠心が強いが、その分DIOを貶めた者には容赦しないという凶悪な一面も持つ。その性格はポルナレフに「どす黒い暗黒のクレバス」と称されている。自ら首を切り落としDIOに血を捧げようとしたが、DIOの血によって吸血鬼として復活する。スタンドの口の中が暗黒空間となっており、スタンド自身が本体ともども自分の口の中に隠れて誰にも気付かれず空間を移動し、触れた相手を暗黒空間に引きずり込むスタンド「クリーム」を操る。アヴドゥルを奇襲で暗黒空間に引き込み殺害。さらにポルナレフを庇ったイギーを死に至らしめるが、重症を負うも捨て身のポルナレフに敗北。吸血鬼の弱点である太陽光を浴びて塵になる。
尚、本人は自分が吸血鬼になったことを知らなかったようだ。名前の由来はアメリカのラッパー「Vanilla Ice」、スタンド名の由来はイギリスのバンド「Cream」。
ケニーG
  • スタンド名:ティナー・サックス
DIOの部下。自身のスタンドでDIOの館に巨大迷路を張り巡らせた。相手に幻覚を見せるスタンド「ティナー・サックス」を操る。アヴドゥルの炎とイギーの鼻で居場所を見破られて攻撃され、戦いもせずリタイアしてしまう。スタンド名の由来は木管楽器のテナーサックス。名前の由来はジャズミュージシャンの「Kenny G」。なお雑誌掲載時は「ダニーK」という名前であった。こちらの由来はアメリカの歌手兼俳優の「Danny Kaye」と思われる。
ヌケサク
DIOの部下で吸血鬼。(ヌケサクはあだ名であり、本名は不明。)スタンド使いではなく、後頭部に女の顔を出す「能力」を持つ。女の顔で近寄りジョセフたちを欺こうとするが、背中を向けた状態では右手と左手が逆だったためすぐ見破られる。承太郎に捕らえられてDIOのもとに案内させられた挙句、DIOの眠る棺桶を暴く事を強要され、DIOによって輪切りにされてしまった。

[編集] その他の登場人物

空条 ホリィ(くうじょう ホリィ)
旧姓ジョースター。ジョセフとスージーQの娘で承太郎の母。日本人のミュージシャン、空条貞夫と結婚した。母に似て非常に明るい性格。
ジョセフ・承太郎と同じく、DIOの呪縛によりスタンドが出現するが、闘争心をもたない優しい性格であったためスタンドを制御することができず、高熱で倒れてしまう。その呪縛を説くためにはDIOを倒すしかないと判断したジョセフ達は、ホリィの命が持つと診断された50日以内にエジプトへ向かうこととなった。なおスタンド名、スタンド能力は不明。
「『ホリィ』は日本語では『聖なる』と言う意味」とジョセフに説明し、自らを「聖子(聖子ちゃん)」と呼ばせようとした。
スージーQ・ジョースター
ジョセフの妻でホリィの母、承太郎の祖母。
立ち食いソバを食べるなど、高齢を感じさせない好奇心と行動力に溢れている(執事のローゼスに「奥様、それは御婦人の食べるものではありません」と注意される)。しかし家族に迫った危機を察し、ジョセフを信じつづける芯の強い女性でもある。
ローゼス
ジョースター家に30年間仕えている執事。ホリィが小学校に通っていた頃から仕えている。スタンドについての知識は無いが、ヤクザを蹴り一発で倒す格闘能力を持っている。名前の由来はイギリスのロックバンド「The Stone Roses」。もしくはアメリカのロックバンド「Guns N' Roses」。
家出少女
香港で承太郎達が乗った船に密航しようとしていた少女。初登場時は男装していた。しばらくの間「父親と待ち合わせている」という名目で承太郎達の旅に同行、一旦別れた後も承太郎を慕って追いかけてきたが、足手まといと言う理由で結局香港に送り返された。登場した当初はヒロイン的な存在になると思われたが、結局うやむやなまま退場してしまった。本名も不明であり、少し不遇な少女である。
ウィルソン・フィリップス上院議員
DIOが乗り込んだ車に乗っていた。DIOに前歯を折られて運転をさせられた挙げ句に殺害され、追跡するジョセフらに死体を放り投げられる。わずかな登場ながらその圧倒的な言動力がファンの間で話題。本誌掲載時と単行本では初登場時の顔とセリフが変更されている。名前の由来はアメリカの女性コーラスグループ「Wilson Phillips」。

[編集] 関連用語

スタンド(幽波紋)
精神力と生命力が生み出すエネルギー体のこと。「stand by me」(傍に立つ)から「スタンド」と呼ばれる。またスタンド能力を持った者を「スタンド使い」と呼んでいる。スタンド使いとスタンドは一心同体であるため、スタンドが傷つくとスタンド使い自身も傷つき、スタンド使いが死亡するとスタンド能力も消滅する。それぞれのスタンドは一つの特殊能力を持つ。また、スタンドはスタンド使いにしか視認できない。原則的に能力者本体からスタンドまでの距離と、スタンドの行使できる物理的パワーは反比例の関係にある。
ただし例外として…物質と同化していればスタンド使いでなくても視認出来たり(アヴドゥルは「ストレングス」が一般人にも見える理由をエネルギーがあまりにも巨大だからと推測したが、時間停止能力覚醒後のスタープラチナでさえもそのような事はなく、物質同化タイプ以外で一般人にも見えたスタンドはレクイエム以外に確認されていない)、スタンド使い本体が死亡してもスタンド能力だけが生きている場合もある。Part4以降では、単調な行動しか出来ないため正確な攻撃が出来ないという弱点をもつかわりにスタンド自体が自動追跡することによって遠隔操作でもパワフルに攻撃できる「自動追跡遠隔パワー型」というものも存在する。また「学習する」という特性を持つことで成長次第では正確な攻撃も可能となる。
当初は「幽波紋」という表記に「スタンド」というルビがふられるというかたちが採られていた。本編中では波紋法との関係や「幽波紋」と表記する理由は語られなかったが、のちにPart7単行本中で『波紋はスタンドと言う才能に近づく為の技術』だと解説されている。
Part3におけるスタンドの名称は、初期は「タロットカード+色」の構成であったが、途中から色はなくなり、その後スタンドの数がタロットカードよりも増えて足りなくなったために「エジプト神話上に登場する神」の名前を使うことになった。がそれでも足りなくなり、最末期の二人、ケニーGとヴァニラ・アイスのスタンドは本編上では名無しであった(名前は画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』で初めて判明する事になった)。
名前の由来は映画『スタンド・バイ・ミー』のイメージを『冒険』というタイトルの為選んだか、先にイメージが思いついたのでそのままスタンドバイミー(側に立つ)から取ったか(インタビューではこちらを答えている)R.E.M.の「Stand」が元ネタかと言われている。表現はつのだじろうの『うしろの百太郎』をモチーフに、大好きな『バビル二世』の超能力バトルを結びつけ発展させた物だと言われている(作者は両作品を好きだと言及)。のちに舞台を「一巡した後の世界」に移したPart7では試練・困難に「立ち向かう (stand up to)」という意味に再解釈が成されている。ちなみにもともとは3部で完結予定だった為、スタンド登場後は別作品と一部のファンには言われている。
スタンドの概念の登場は少年ジャンプ誌上でもセンセーショナルな出来事であり、当時のジャンプ放送局では読者が考えたオリジナルのスタンドを募集する投稿コーナーが設けられた事もあった。
肉の芽
吸血鬼であるDIOの細胞。これを額に植えつけられた者は脳を刺激されてDIOに対して、カリスマに対するそれの様な憧れの感情を抱くようになり、DIOに従う忠実な部下となる。摘出しようとすると、動いて脳を傷つけたり、触手を出して摘出しようとする者の脳に進入しようとするため、引き抜くには余程のスピードと精密さ、そして攻撃に屈したりうろたえたりしないだけの精神力が必要。花京院やポルナレフは当初この肉の芽を埋め込まれてDIOの刺客として襲ってきたが、承太郎の『スタープラチナ』によって洗脳を解かれ仲間になった。なお、肉の芽を埋め込まれた者は数年で脳を食いつくされ死ぬ。エンヤ婆はラバースによって脳細胞をこねられて、肉の芽の成長が促進された事が引き金となって死んだと推測される(ジョセフの脳に後遺症が出たか否かは不明)。吸血鬼の一部であるので波紋の力で消滅させる事が出来(コミック版13巻参照。但しこれは引き抜かれた後の処置となる)、太陽の光では消滅する(コミック版17巻参照。こちらの場合、前髪が長い花京院はともかく、髪をアップにしておでこを出しているポルナレフを生きて、操り続けている描写がある)。
また、第4部の話になるが、主であるDIOが死ぬと肉の芽は暴走し、埋め込まれた者は知性の低い不死身の怪物となってしまう。またこの時、肉の芽を埋め込まれた者がDIOの死を知覚していた描写もある。
吸血鬼
第一部(ファントムブラッド)では石仮面の力を得た人間を吸血鬼と呼称したが、第三部(スターダストクルセイダース)では、DIO(吸血鬼)の血液(その中に含まれる吸血鬼のエキス)を体内に注入された人間(ヴァニラ・アイスやヌケサク)も吸血鬼と呼ばれ、第一部で言うところの屍生人(ゾンビィ)との区別が無くなっている。

[編集] 派生作品

[編集] キャスト

[編集] OVA版

[編集] ゲーム版

  • 空条承太郎(梁田清之
  • ジョセフ・ジョースター(大川透
  • 誇り高き血統ジョセフ(Part2の若い頃のジョセフ)(大塚芳忠
  • モハメド・アヴドゥル(江川央生
  • 花京院典明、ラバーソウル、スティーリー・ダン、テレンス・T・ダービー(真殿光昭
  • ジャン=ピエール・ポルナレフ、アレッシー(垂木勉
  • DIO(千葉一伸
  • 呪いのデーボ、ンドゥール、ダニエル・J・ダービー、ヴァニラ・アイス(1作目)(岸祐二
  • ホル・ホース(安原義人
  • エンプレス、家出少女(竹内順子
  • ミドラー、マライヤ、デス・サーティーン(長沢美樹
  • チャカ、カーン(長嶝高士
  • ヴァニラ・アイス(未来への遺産)(速水奨、ただし特定の技を使うと岸祐二の声が出る)
  • ケニーG(高木渉

[編集] CDドラマ版

[編集] その他

  • 登場人物の名称は主に洋楽のアーティスト名やバンド名などをアレンジしたものが多い。
  • 作中のタロットカードのデザインが、連載時ならびに初期の単行本刊行時と、重版後の単行本刊行時ならびに文庫版刊行時とでは大幅に変わっている。これは連載時のタロットカードのデザインが著作権侵害とみなされ、変更せざるを得なくなったためである。重版後のタロットカードのデザインは、劇中に登場した「トト神」の漫画風キャラクターデザインに変更されている。([1]参照)また、荒木は自身及び当時の担当編集者の似顔絵も、「トト神」の漫画風に描いた。
  • 第一部開始以来、スタンド「タワー・オブ・グレー」の本体「グレーフライ」の「なんか騒騒しいのォ」というセリフまで畳語の表記に踊り字「々」が使われていなかったが(例 「正正堂堂」,「我我」)、これ以降は使われるようになった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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