ステファン・ランビエール
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男子 フィギュアスケート | ||
銀 | 2006 | シングル |
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2005年世界選手権にて | |||
基本情報 | |||
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国籍: | ![]() |
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出身地: | マルティニ | ||
身長: | 177 cm | ||
コーチ: | Peter Grütter | ||
振付師: | Salome Brunner Antonio Najarro |
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所属: | Patineurs de Genève | ||
ISU パーソナルベスト | |||
SP+FS トータル: | 233.99 | 2006 世界選手権 | |
ショートプログラム: | 80.60 | 2005 GPファイナル | |
フリースケーティング: | 160.90 | 2006 世界選手権 |
最近の結果: | |||
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大会名 | ポイント | 順位 | 年 |
世界選手権 | 233.35 | 3位 | 2007 |
スケートカナダ | 210.70 | 1位 | 2006 |
ステファン・ランビエル(Stéphane Lambiel, 1985年4月2日 - )は、スイスのフィギュアスケート選手。
目次 |
[編集] 人物
2005世界選手権でスイスの男子シングル選手として58年ぶりの世界チャンピオンとなり、トリノオリンピックは銀メダル、2006世界選手権を制した。2007世界選手権は3位に終わった。 トッド・エルドリッジの生き方、アレクセイ・ヤグディンの人間性、エフゲニー・プルシェンコの技術を尊敬していると述べている。
膝はとても軟らかく、それを活かしたスピンが特徴的であるが、逆にその軟らかさがジャンプの着氷の流れを殺すこともあり、流れを保つための無理なランディングによる怪我に苦しむことが多い選手である。
フランスのブライアン・ジュベールと共に世界のフィギュアスケートを牽引する選手として期待されているが、オリンピック後に学業に専念したいという考えを発したこともあり、その後のグランプリシリーズ・スケートカナダで優勝するも、NHK杯,2007ヨーロッパ選手権はモチベーションの低下を理由に棄権するなど、引退するかどうかについても言葉を濁していた。トリノ五輪でのメダル獲得の後、世界選手権2連覇を達成した事により「早くに夢が叶い、目標を失った」とも語っていた。 その後世界選手権出場についても明言していなかったが、直前になっての世界選手権出場を発表。 世界選手権での観客の声援に後押しされ’07~’08も競技会続行を決意。
[編集] スケート技術
- 特筆すべきは速さ、アイデアとも他の追随を許さない多彩なスピンで、GOEで全ての審査員から高得点を得ることもある。スピンの多彩さにはこだわりがあるようで、採点上不要なほど多くの難度の高い体勢でのスピンを行う。しかしポジションチェンジの回数も多くなるため、一つ一つの体勢でのスピンが回転不足と認定され、レベルが落とされることもある。2006世界選手権では、予選でレベル4を獲ったスピンが本戦ではレベル3、レベル2だった。
- しかし、彼のスピンは今では「世界一速く、そして美しいスピン」と称されている。
- 彼は世界で唯一片足でループジャンプを跳べる選手である。
- ジャンプではフリップジャンプが得意で、4回転からのコンビネーションジャンプなども容易に決めることができ、体力的に厳しくなる演技後半にも4回転を跳ぶことができる選手であるが、トリプルアクセル(3回転半)は苦手らしく、転倒したり、2回転半になったり、回転不足と取られてしまうこともしばしばである。
[編集] プログラム
- エキシビション(世界選手権は除く)ではジェームス・ブラントの「You're beautiful」を使用し、印象的な演技を披露した。世界選手権では、ギャビン・デグロウの「I don't wanna be」を使用。
- 2006-2007のシーズンのエキシビションでは、コールドプレイの「Fix you」で、白いマスクを使った演技。終盤では、約一分も続くスピンコンビネーションを披露。
[編集] リンク外
- てんとう虫が大好きであり、彼を応援するスイスの応援団は、てんとう虫の模様がプリントされた国旗で応援することもあるくらいである。
- イタリアの女子シングルフィギュア選手のカロリーナ・コストナーと恋に落ち交際も破局に至った経緯をもつ。
- apeosのテレビCMに出演。
[編集] 主な成績
大会/シーズン | 1997-98 | 1998-99 | 1999-00 | 2000-01 | 2001-02 | 2002-03 | 2003-04 | 2004-05 | 2005-06 | 2006-07 |
五輪 | - | - | - | - | 15 | - | - | - | 2 | - |
世界選手権 | - | - | - | - | 18 | 10 | 4 | 1 | 1 | 3 |
欧州選手権 | - | - | - | 9 | 4 | 5 | 6 | 4 | 2 | - |
スイス選手権 | - | - | - | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
GPファイナル | - | - | - | - | - | - | - | - | 1 | - |
GP カナダ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 1 |
GP 中国 | - | - | - | - | - | - | - | - | 2 | - |
GP ロシア | - | - | - | - | - | - | 5 | - | 2 | - |
GP フランス | - | - | - | - | 6 | - | - | - | - | - |
世界Jr.選手権 | - | 10 | 5 | - | - | - | - | - | - | - |
Jr.GP メキシコ | - | - | 2 | - | - | - | - | - | - | - |
Jr.GP ノルウェー | - | 7 | - | - | - | - | - | - | - | - |
Jr.GP 日本 | - | 3 | - | - | - | - | - | - | - | - |
Jr.GP フランス | 8 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
Jr.GP 中国 | 8 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
[編集] 外部リンク
- Official Website of Stéphane Lambiel
- ISU Crystal Report - Stephane LAMBIEL
1896: ギルバート・フックス | 1897: グスタフ・ヒューゲル | 1898: ヘニング・グレナンダー | 1899-1900: グスタフ・ヒューゲル | 1901-1905: ウルリッヒ・サルコウ | 1906: ギルバート・フックス | 1907-1911: ウルリッヒ・サルコウ | 1912-1913: フリッツ・カチラー | 1914: ゴスタ・サンダール | 1922: ギリス・グレイフストレーム | 1923: フリッツ・カチラー | 1924: ギリス・グレイフストレーム | 1925-1928: ウィリー・ボエケル | 1929: ギリス・グレイフストレーム | 1930-1936: カール・シェーファー | 1937-1938: フェリックス・カスパール | 1939: ヘンリー・グラハム・シャープ | 1947: ハンス・ゲルシュヴィラー | 1948-1952: ディック・バトン | 1953-1956: ヘイス・アラン・ジェンキンス | 1957-1959: デヴィッド・ジェンキンス | 1960: アラン・ジレッティ | 1962: ドナルド・ジャクソン | 1963: ドナルド・マクファーソン | 1964: マンフレート・シュネルドルファー | 1965: アラン・カルマ | 1966-1968: エメリッヒ・ダンツァー | 1969-1970: ティム・ウッド | 1971-1973: オンドレイ・ネペラ | 1974: ジャン・ホフマン | 1975: セルゲイ・ヴォルコフ | 1976: ジョン・カリー | 1977: ウラジミル・コバリョフ | 1978: チャールズ・ティックナー | 1979: ウラジミル・コバリョフ | 1980: ジャン・ホフマン | 1981-1984: スコット・ハミルトン | 1985: アレクサンダー・ファデーエフ | 1986: ブライアン・ボイタノ | 1987: ブライアン・オーサー | 1988: ブライアン・ボイタノ | 1989-1991: カート・ブラウニング | 1992: ヴィクトール・ペトレンコ | 1993: カート・ブラウニング | 1994-1995: エルビス・ストイコ | 1996: トッド・エルドリッジ | 1997: エルビス・ストイコ | 1998-2000: アレクセイ・ヤグディン | 2001: エフゲニー・プルシェンコ | 2002: アレクセイ・ヤグディン | 2003-2004: エフゲニー・プルシェンコ | 2005-2006: ステファン・ランビエール | 2007: ブライアン・ジュベール |