ダゴン (宇宙戦艦ヤマト)
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ダゴンは、アニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』の登場人物。
ガルマン・ガミラス帝国東部方面軍第18機甲艦隊司令官。目的の為なら手段を選ばない策略家。東部方面軍司令長官ガイデル提督の命を受けてバース星艦隊と交戦中、惑星破壊プロトンミサイルを使用し、そのうち一発を放置した。その流れ弾が我々の太陽に突入し、核融合異常増進をもたらした。地球人類滅亡まで後1年まで追い込んだ張本人。(声:寺田誠(現:麦人))
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
第18機甲艦隊は、バース星艦隊旗艦ラジェンドラ号が太陽系に脱出したのを追撃し、宇宙戦艦ヤマトにラジェンドラ号引渡を要求した。ラジェンドラ号のラム艦長は、太陽系を超えた時点でワープ航法により、ダゴン艦隊を振り切るつもりだったが、領海内でダゴンは、ラジェンドラ号を攻撃。かえす刀で太陽系内で攻撃した事に抗議をしてきたヤマトに攻撃をしたため、ヤマトは、ガルマン・ガミラス帝国とボラー連邦の銀河系を二分する戦いに巻き込まれる事になった。
ラジェンドラ号を撃沈するが、ヤマトの手痛い反撃にあい形勢不利に追い込まれるや、自分が脱出するために味方の艦隊の大部分を犠牲にするという非道さを見せる。バーナード星第1惑星の基地に逃げたダゴンは、ケンタウルス座アルファ星の第4惑星にミサイルを撃ち込みヤマトを誘き出し、新反射衛星砲により攻撃をするが、波動砲によって基地を撃滅される。辛うじて脱出に成功したダゴンは、ガイデルに二連三段空母1隻、戦闘空母3隻を主力とする空母機動艦隊を与えられ、白鳥座に布陣する。優勢な航空力をもってヤマトを翻弄するが、ヤマトを虜獲しようと色気を出してしまい、そのためヤマトに戦闘準備の時間を与える結果となり、反撃によって虎の子の空母を全滅に追い込まれた。そのままダゴンの円盤型旗艦を追ったヤマトは、白鳥座のブラックホールの目の前にワープアウトしてしまう。ダゴンは、自分の旗艦に搭載したトラクタービームによって、ヤマトをブラックホールに落とそうとしたが、ヤマトはブラックホールに波動砲を撃ち、ブラックホールに引きずり込まれる惑星を破壊、衝撃波で脱出するという、一かばちかの賭けに出た。賭けは成功し、円盤型旗艦は衝撃波で押し戻されるヤマトに、自らのトラクタービームで引っ張られる形となり、両脇に分離していた円盤型旗艦は激突。逆にブラックホールに旗艦ごと飲み込まれ最期を遂げる、悲惨な結末に至った。
力押しの通用している間は、それなりに有能な武官であったようだが、その出世欲ともいうべき野望と驕りが我が身を滅ぼす結果となった。