トールギス
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トールギス (TALLGEESE) は、アニメ『新機動戦記ガンダムW』及びOVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場する架空の兵器。OZ(旧スペシャルズ)によって建造されたモビルスーツ(MS)。(型式番号:OZ-00MS)名称の由来は降霊術師(Theurgist、テウルギスト、サージスト)から。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] トールギス
トールギス(プロトタイプ・リーオー) | |
型式番号 | OZ-00MS |
所属 | OZ L5コロニー |
建造者 | ドクターJ、ハワードを含む6人の技師 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 17.4m |
本体重量 | 8.8t |
装甲材質 | チタニュウム合金(小説版ではガンダニュウム合金) |
武装 | ビームサーベル×2 シールド ドーバーガン |
アビリティレベル | ファイティングアビリティ:レベル100 ウエポンズアビリティ:レベル110 スピードアビリティ:レベル150 パワーアビリティ:レベル130 アーマードアビリティ:レベル120 ※リーオーをオールレベル100として換算 |
主な搭乗者 | ゼクス・マーキス オットー 竜 妹蘭 他 |
[編集] 機体解説
アフターコロニー(A.C.)世界での全ての戦闘用MSの原型となった機体。後にガンダムタイプを開発する5人の技師、そして推進器技術の権威ハワード博士を加えた科学者グループによって1A.C.75年頃に設計図が完成、製作が開始された。
「重装甲の機体をケタ外れの推進力で制御する」と言うコンセプトで開発され、完成すれば凄まじいまでの機体性能が実現する筈であったが、それはパイロットの身体に実に15Gもの負荷をもたらし、通常の人間では扱えないであろう事が予見された。その為「実際の運用においてはそこまでの性能は不要である」、「1つの機体に多くを望んで膨れ上がった機体サイズは以降のMSの規格とするには不適当である」等の理由で、試作機1機の完成と数機分の予備パーツの製造を以って計画は中断された。しかしこのMS「トールギス」の設計を素案に、機体の簡素化とスケールダウン、生産性の向上を目指した新たな標準機の開発が行われ、原型機トールギスに先んじて量産型MS OZ-06MS“リーオー”シリーズが誕生。以後、このリーオーを基準として派生機の開発が行われる事になる。この為、本機はプロトタイプ・リーオーとも呼ばれる。
ガンダムと似た意匠のフェイスの下が、リーオーと同じようなスクエアセンサーとなっている事からもそれが見て取れる。
[編集] 武装
- ドーバーガン
- MSの身長に匹敵する長大な砲。リーオーにも普及された量産品だが、その他の武装に比べやや高価で数は少ない。
- 並の量産機程度の装甲なら容易く貫く程の威力を持ち、直撃すればガンダムタイプとて無事では済まない。発射時の反動も威力に比例して大きく、更にそのサイズもあって基本的には両手持ち用の装備である。しかしトールギスは右肩ジョイント・右マニピュレーターの2点のみの支持ながら、反動によって機体の姿勢を揺さぶられる事もほとんど無しにかなりの連射を行っていた。
- 設定上にはビーム弾と実体弾の二通りがある模様(トールギスはビーム弾の様である)。
- リーオーの項目のドーバーガンも参照。
- シールド
- 左腕に装備される円形状のシールド。表面には鷲をモチーフとしたエンブレムがあしらわれている。
- ビームサーベル
- シールド裏に2基格納されるビームサーベル。
[編集] 劇中での活躍
未完成状態のままコルシカ基地の倉庫に20年間放置されていたが、AC195年、OZのワーカー特士がそれを発見、地球に降下したガンダムタイプに比肩し得るMSを求めていたゼクス・マーキス特尉に譲渡。ゼクスの手によって製作開始から20年目に完成した試作型MS OZ-00MS“トールギス”は、その後長い間彼の愛機となる。
なお、テストパイロットはゼクスの部下であるオットー特尉が務め、トールギスの旋回性能がエアリーズの3倍以上に達する等(最高速度に至っては計測不能)のデータを残したが、その後この機体で出撃したオットーは戦いの勝利と引き換えに、命を落とす事となった。
普通の人間に比べれば訓練である程度のGには慣れてはいたであろうゼクスも、当初は搭乗する度に吐血する程の過酷な状況に苦しめられる。しかし彼はついにはこの機体を制御し、南極ではヒイロの乗るガンダムヘビーアームズとの一騎打ちでも互角の戦いを繰り広げた。
ゼクスが宇宙に上がってからは多数のモビルドール部隊を相手に活躍を見せたが、この頃から、ゼクスの反応速度にトールギスの性能が追いつかなくなる。やがてトーラスの大部隊と戦い、最後には自爆する。
また、老師Oは、シェンロンガンダムの開発時期と同時期にトールギスを制作していた。L5コロニーがOZによる襲撃を受けた際、張 五飛の婚約者であった竜一族の当主の孫、竜妹蘭が本機に搭乗し、Gに耐えられず命を落としてしまっている。
[編集] トールギスII
トールギスII | |
型式番号 | OZ-00MS2 |
所属 | 世界国家 |
建造者 | ドクターJ、ハワードを含む6人の技師 |
生産形態 | パーソナルカスタム機 |
全高 | 17.4m |
本体重量 | 8.8t |
装甲材質 | チタニュウム合金(小説版ではガンダニュウム合金) |
武装 | ビームサーベル×2 シールド ドーバーガン |
アビリティレベル | ファイティングアビリティ:レベル100 ウエポンズアビリティ:レベル110 スピードアビリティ:レベル150 パワーアビリティ:レベル130 アーマードアビリティ:レベル120 |
主な搭乗者 | トレーズ・クシュリナーダ |
[編集] 機体解説
トールギスの予備パーツから建造されたもう1機のトールギス。トレーズ・クシュリナーダの愛機として完成された機体で、ゼクスの搭乗した機体を1号機として、本機は便宜上トールギスIIと呼ばれた。(「II」はローマ数字の2である)
頭部がよりガンダムタイプに近いフェイス形状に変更され、更にカラーリングが異なる以外はゼクスの機体と全くの同型機である。(その為、強烈なGの問題も解決していないと思われる。)
なお、アニメの企画段階ではガンダムを意識したものではなく黒いカラーリングが検討されており、当初、「ブラックトールギス」として紹介された。漫画版では実際にこちらの機体が登場している。
[編集] 劇中での活躍
トレーズが搭乗し、張 五飛のアルトロンガンダムとの戦闘で互角以上に戦うも、撃破されている。
[編集] トールギスIII
トールギスIII | |
型式番号 | OZ-00MS2B |
所属 | プリベンター |
建造者 | トレーズ・クシュリナーダ |
生産形態 | パーソナルカスタム機 |
全高 | 17.4m |
本体重量 | 8.2t |
ジェネレータ出力 | 3,447kW |
スラスター総推力 | 87,003kg |
装甲材質 | チタニュウム合金 |
武装 | ビームサーベル×2 バルカン×2 ヒートロッド メガキャノン |
主な搭乗者 | ゼクス・マーキス |
[編集] 機体解説
OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場。プリベンター・ウィンドことゼクス・マーキスが搭乗した。(「III」はローマ数字の3である)
武装はドーバーガンに代わり、最大出力ではウイングガンダムゼロのツインバスターライフルに匹敵する威力を持つメガキャノンに換装し、シールドにガンダムエピオンとほぼ同型のヒートロッドの他、ビームサーベルを引き続き装備している。推力はかなり強化されている模様で、劇中ではノンオプションで大気圏を離脱している。本機は「オペレーション・メテオに端を発する大戦の末期、トールギスIIと同時期にロールアウトしていた。しかし、専用武装(恐らくメガキャノン)の最終調整に手間取った為実戦投入は実現しなかった」と言われているが、「トレーズがゼクスとの決戦用に開発したものの、ゼクスがガンダムエピオンを使っていた為に不要になった」等の経緯があるとも言われている。 その後、バートンの乱が発生し、戦力が必要になった事からプリベンターが保管していた本機がゼクスに渡された。
[編集] 劇中での活躍
地球から単独で資源衛星MOIIIに到達するが、デキム・バートンによる真のオペレーション・メテオを見抜く事は出来なかった。その為、デキムに「X-18999コロニーを地球に落とす」と脅迫されデキム達の地球降下を許してしまう(しかし、その後デキムを逃がすもののメガキャノンで資源衛星MOIIIを破壊している)。 ブリュッセルでの戦闘においてはルクレツィア・ノインのトーラスと共に多数のサーペントを撃破している。
騒乱終結後の処遇は不明であるが、その後のA.C.の歴史にはMSという兵器が姿を見せなかったという設定がある以上、廃棄されたものと考えるのが妥当であろう。
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