ポートランド・トレイルブレイザーズ
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ポートランド・トレイルブレイザーズ | |
---|---|
創設 | 1970年 |
チーム史 | ポートランド・トレイルブレイザーズ (1970 - ) |
アリーナ | ローズ・ガーデン・アリーナ |
本拠 | オレゴン州ポートランド |
チームカラー | 赤、黒 |
チームロゴ | 右下から上への5本の赤い線と左上から下へ5本の白い線が延び、中央で円を作るように交わっている。 |
ヘッドコーチ | ネイト・マクミラン |
オーナー | ポール・アレン |
優勝歴 | 1回(1977年) |
ファイナル進出 | 3回(1977年, 1990年, 1992年) |
地区優勝 | 4回(1978年, 1991年, 1992年, 1999年) |
ポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに本拠を置く全米プロバスケットボール協会 (NBA) のチーム。ウェスタン・カンファレンス、ノースウェスト・ディビジョン所属。トレイルブレイザーズは略してブレイザーズと呼ばれることもある。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 初期
ポートランド・トレイルブレイザーズ(ブレイザーズ)は、1970年に新設チームとしてNBAに加わった。「道を切り拓く者」を意味する「トレイルブレイザーズ」の名称は一般公募で寄せられた名前の中から選ばれた。
ブレイザーズは設立後数年間低い勝率に苦しむ時期が続いた。ドラフトでビル・ウォルトンを獲得し、レニー・ウィルケンズが選手兼任でチームを率いた1974年からは勝率5割に近づいたものの、創設から6シーズンの間勝ち越すことはできなかった。
1976年のシーズンオフにウィルケンズは監督を退き、代わってジャック・ラムジーが後任に就いた。同時期に元ABA選手のモーリス・ルーカスを獲得。チームは49勝33敗と初めて5割を上回る勝ち星をあげた。ブレイザーズはプレイオフを勝ち進みNBAファイナルに進出、フィラデルフィア・セブンティシクサーズを4勝2敗で下し優勝を果たした。このシーズンにはファンの間で「ブレイザーマニア」と呼ばれる熱狂があり、シーズン末から90年代に入るまでホーム戦のチケットが完売する状態が続いた。
翌シーズンは58勝24敗と勝ちを上乗せしたもののプレイオフでは勝ち残れず、怪我の多かったウォルトンは1979年にチームを去った。ラムジーは80年代半ばまでチームの指揮を執ったがチーム勝率は5割前後、プレイオフでは1回戦で敗れるシーズンが多かった。
[編集] ドレクスラーの時代
ブレイザーズは1983年にドラフトでクライド・ドレクスラーを獲得し、ドレクスラーは90年代初頭までチームの中心的な選手になった。翌1984年にチームがドラフト2位で指名したサム・ブーイは、マイケル・ジョーダンよりも早く指名されたものの怪我で数年後には引退し、以降しばしばNBA史上最も失敗したドラフト指名と言われることになった。
ラムジーに代わり監督に就任したマイク・シューラー、その後任のリック・アデルマンのもと、ブレイザーズは次第に西地区を代表する強豪へと成長していった。59勝23敗の結果を残した1989-90シーズン、ブレイザーズはNBAファイナルに進出したが、デトロイト・ピストンズに1勝4敗で敗退した。
アデルマンのブレイザーズは、翌シーズンの63勝19敗を頂点に高い勝率を上げ続けた。そして1992年には再びNBAファイナルに進出するが、この年はシカゴ・ブルズに2勝4敗で敗れた。
この後もブレイザーズは勝率5割以上の好成績を残し続けるが、プレイオフでは次第に勝ち残れなくなり、1995年のシーズン中にドレクスラーが移籍し、チームは再編の時期に入った。
[編集] ドレクスラー退団以後
1988年にチームを買い取っていたポール・アレンは90年代半ば頃には世界的な富豪になっており、1994年にはボブ・ウィッシットをGMに就任させ、ブレイザーズは大胆なチーム補強に取り組み始めた。
その結果、90年代末から21世紀初頭にかけてのブレイザーズはアイザイア・ライダー、デーモン・スタッダマイア、ラシード・ウォーレス、アルビダス・サボニス、ボンジ・ウェルズ、スコッティ・ピッペンなどを含む層の厚いチームになり、地区首位のロサンゼルス・レイカーズなどを脅かす存在になった。(一時期、登録選手全体の知名度・年俸などでNBA史上最も豪華なチームとなった。)しかしプレイオフではレイカーズやサンアントニオ・スパーズなどの強豪を破れず、「ジェイル・ブレイザーズ」と呼ばれる程、コート外でのトラブルが続出したことから、中心選手たちは次第にチームを離れていった。2003-04シーズンには21年続いていたプレイオフ連続出場記録も途絶え、以降は勝率5割以下の低迷期に入っている。
[編集] シーズンごとの成績
Note: 勝 = 勝利数, 敗 = 敗戦数, % = 勝率 %
シーズン | 勝 | 敗 | % | プレイオフ | 結果 |
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ポートランド・トレイルブレイザーズ | |||||
1970-71 | 29 | 53 | .354 | ||
1971-72 | 18 | 64 | .220 | ||
1972-73 | 21 | 61 | .256 | ||
1973-74 | 27 | 55 | .329 | ||
1974-75 | 38 | 44 | .463 | ||
1975-76 | 37 | 45 | .451 | ||
1976-77 | 49 | 33 | .598 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝勝利 カンファレンス決勝勝利 NBAファイナル優勝 |
ブレイザーズ 2, ブルズ 1 ブレイザーズ 4, ナゲッツ 2 ブレイザーズ 4, レイカーズ 0 ブレイザーズ 4, シクサーズ 2 |
1977-78 | 58 | 24 | .707 | カンファレンス準決勝敗退 | スーパーソニックス 4, ブレイザーズ 2 |
1978-79 | 45 | 37 | .549 | 1回戦敗退 | サンズ 2, ブレイザーズ 1 |
1979-80 | 38 | 44 | .463 | 1回戦敗退 | スーパーソニックス 2, ブレイザーズ 1 |
1980-81 | 45 | 37 | .549 | 1回戦敗退 | カンザスシティ 2, ブレイザーズ 1 |
1981-82 | 42 | 40 | .512 | ||
1982-83 | 46 | 36 | .561 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝敗退 |
ブレイザーズ 2, スーパーソニックス 0 レイカーズ 4, ブレイザーズ 1 |
1983-84 | 48 | 38 | .585 | 1回戦敗退 | サンズ 3, ブレイザーズ 2 |
1984-85 | 42 | 40 | .512 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝敗退 |
ブレイザーズ 3, マーベリックス 1 レイカーズ 4, ブレイザーズ 1 |
1985-86 | 40 | 42 | .489 | 1回戦敗退 | ナゲッツ 3, ブレイザーズ 1 |
1986-87 | 49 | 33 | .598 | 1回戦敗退 | ロケッツ 3, ブレイザーズ 1 |
1987-88 | 53 | 29 | .646 | 1回戦敗退 | ジャズ 3, ブレイザーズ 1 |
1988-89 | 39 | 43 | .476 | 1回戦敗退 | レイカーズ 3, ブレイザーズ 0 |
1989-90 | 59 | 23 | .720 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝勝利 カンファレンス決勝勝利 NBAファイナル敗退 |
ブレイザーズ 3, マーベリックス 0 ブレイザーズ 4, スパーズ 3 ブレイザーズ 4, サンズ 2 ピストンズ 4, ブレイザーズ 1 |
1990-91 | 63 | 19 | .768 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝勝利 カンファレンス決勝敗退 |
ブレイザーズ 3, スーパーソニックス 2 ブレイザーズ 4, ジャズ 1 レイカーズ 4, ブレイザーズ 2 |
1991-92 | 57 | 25 | .695 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝勝利 カンファレンス決勝勝利 NBAファイナル敗退 |
ブレイザーズ 3, レイカーズ 1 ブレイザーズ 4, サンズ 1 ブレイザーズ 4, ジャズ 2 ブルズ 4, ブレイザーズ 2 |
1992-93 | 51 | 31 | .622 | 1回戦敗退 | スパーズ 3, ブレイザーズ 1 |
1993-94 | 47 | 35 | .573 | 1回戦敗退 | ロケッツ 3, ブレイザーズ 1 |
1994-95 | 44 | 38 | .537 | 1回戦敗退 | サンズ 3, ブレイザーズ 0 |
1995-96 | 44 | 38 | .537 | 1回戦敗退 | ジャズ 3, ブレイザーズ 2 |
1996-97 | 49 | 33 | .598 | 1回戦敗退 | レイカーズ 3, ブレイザーズ 1 |
1997-98 | 46 | 36 | .561 | 1回戦敗退 | レイカーズ 3, ブレイザーズ 1 |
1998-99 | 35 | 15 | .700 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝勝利 カンファレンス決勝敗退 |
ブレイザーズ 3, サンズ 0 ブレイザーズ 4, ジャズ 2 スパーズ 4, ブレイザーズ 0 |
1999-2000 | 59 | 23 | .720 | 1回戦勝利 カンファレンス準決勝勝利 カンファレンス決勝敗退 |
ブレイザーズ 3, ウルブズ 1 ブレイザーズ 4, ジャズ 1 レイカーズ 4, ブレイザーズ 3 |
2000-01 | 50 | 32 | .610 | 1回戦敗退 | レイカーズ 3, ブレイザーズ 0 |
2001-02 | 49 | 33 | .598 | 1回戦敗退 | レイカーズ 3, ブレイザーズ 0 |
2002-03 | 50 | 32 | .610 | 1回戦敗退 | マーベリックス 4, ブレイザーズ 3 |
2003-04 | 41 | 41 | .500 | ||
2004-05 | 27 | 55 | .329 | ||
2005-06 | 21 | 61 | .256 | ||
通算勝敗 | 1556 | 1368 | .536 | ||
プレイオフ | 91 | 103 | .469 | 1回優勝 |
[編集] 選手
[編集] 殿堂入りした選手
- クライド・ドレクスラー (Clyde Drexler)
- ドレイゼン・ペトロヴィッチ (Drazen Petrovic)
- ビル・ウォルトン (Bill Walton)
- レニー・ウィルケンズ (Lenny Wilkens)
[編集] 永久欠番
- 1 ラリー・ワインバーグ (Larry Weinberg) (創立時のオーナー)
- 13 デイブ・ツワージク (David Twardzik)
- 15 ラリー・スティール (Larry Steele)
- 20 モーリス・ルーカス (Maurice Lucas)
- 22 クライド・ドレクスラー (Clyde Drexler)
- 32 ビル・ウォルトン (Bill Walton)
- 36 ロイド・ニール (Lloyd Neal)
- 45 ジェフ・パトリー (Geoff Petrie)
- 77 ジャック・ラムゼイ (Jack Ramsay) (1976-77シーズン当時のコーチ)
[編集] 往年の名選手
- ケヴィン ダックワース (Kevin Duckworth)
- ブライアン・グラント (Brian Grant)
- ジェローム・カーシー (Jerome Kersey)
- ジム・パクソン (Jim Paxson)
- スコッティ・ピッペン (Scottie Pippen)
- テリー・ポーター (Terry Porter)
- ラモン・ラモス (Ramon Ramos)
- クリフォード・ロビンソン (Clifford Robinson)
- アルビダス・サボニス (Arvydas Sabonis)
- デーモン・スタウダマイアー (Damon Stoudemire)
- ビル・ションリー (Bill Schonley)
- デイブ・ツワージク (Dave Twardzik)
- ラシード・ウォレス (Rasheed Wallace)
- ボンジ・ウェルズ (Bonzi Wells)
- バック・ウィリアムズ (Buck Williams)
[編集] 現在の所属選手
ラマーカス・オルドリッジ (LaMarcus Aldridge)
ダン・ディッカウ (Dan Dickau)
ジャレット・ジャック (Jarrett Jack)
フレッド・ジョーンズ (Fred Jones)
ラエフ・ラフレンツ (Raef LaFrentz)
ジャマール・マグロール (Jamaal Magloire)
ダリアス・マイルズ (Darius Miles)
トラヴィス・アウトロー (Travis Outlaw)
ジョエル・プリジビラ (Joel Przybilla)
ザック・ランドルフ (Zach Randolph)
セルジオ・ロドリゲス (Sergio Rodriguez)
ブランドン・ロイ (Brandon Roy)
アイメ・ウドカ (Ime Udoka)
マーテル・ウェブスター (Martell Webster)
[編集] コーチ、その他
- ネイト・マクミラン (Nate McMillan) - ヘッド・コーチ(2005 - )
- ビル・ションリー (Bill Schonely) - アナウンサー
[編集] 歴代ヘッドコーチ
- ローランド・トッド (Rolland Todd) (1970-71/1971-72)
- スチュ・インマン (Stu Inman) (1971-72)
- ジャック・マクロスキー (Jack McCloskey) (1972-73/1973-74)
- レニー・ウィルキンス (Lenny Wilkins) (1974-75/1975-76)
- ジャック・ラムゼイ (Jack Ramsay) (1976-77/1985-86)
- マイク・シュラー (Mike Schuler) (1986-87/1988-89)
- リック・アデルマン (Rick Adelman) (1988-89/1993-94)
- P・J・カーリシモ (P.J. Carlesimo) (1994-95/1996-97)
- マイク・ダンリービー (Mike Dunleavy, Sr.) (1997-98/2000-01)
- モーリス・チークス (Maurice Cheeks) (2001-02/2004-05)
- ケヴィン・プリチャード (Kevin Pritchard) (2004-05)
- ネイト・マクミラン (Nate McMillan) (2005-06/現在)
[編集] 殿堂入り
- ジャック・ラムゼイ (Jack Ramsay)
- レニー・ウィルキンス (Lenny Wilkens)
[編集] 日本での公式戦
1994年11月に、ロサンゼルス・クリッパーズと横浜アリーナで2試合を戦った。エースのドレクスラーが第1戦で26得点、第2戦で41得点と活躍し(ともに試合最多)、ブレイザーズを連勝に導いた。
[編集] チーム記録
[編集] 外部リンク
イースタン・カンファレンス | |
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