メガトロン (トランスフォーマー)
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メガトロン(Megatron)は、タカラ(現:タカラトミー)のロボット玩具シリーズ『トランスフォーマー』に登場する架空の人物。デストロン(Decepticons)軍団リーダーとして数々のシリーズでその名が使用される。本項では多くのシリーズでその強化形態として使用される名であるガルバトロン(Galvatron)についても記述する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 初代メガトロン/ガルバトロン
[編集] 能力、性格
破壊大帝を名乗るデストロン統率者。声は加藤精三。原語版はフランク・ウェルカー。『ザ・ムービー』のガルバトロンのみレナード・ニモイが担当。
- メガトロン
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場。 地球においてはワルサーP38に変形。変形後は攻撃力が向上するが、他のトランスフォーマーに保持してもらう必要がある(単体でも発射可能な描写がある)。また、引き金を引かれると自分の意思とは関係なく発射されてしまうようで、第17話「フランケンシュタイン・スパイク/Autobot Spike」ではサイバトロンXをボディとしたスパイクによって、意図せず味方を撃ってしまっている。
他者を圧倒する知力、体力、そして狡猾さの持ち主である。これらを駆使し、荒くれ者揃いの軍事トランスフォーマー、デストロンを一つにまとめあげ、宇宙支配の野望を成就すべく精力的に活動を行っている。作戦立案、その実行、兵器開発等、あらゆる分野に精通している。
軍団運営はワンマンの軍事執行体制であり、そのため不満分子も少なからず存在する。しかし、それすら許容する器の大きさを持ち、特にスタースクリーム/StarScreamにいたっては、数え切れないほどの裏切りを重ねているにもかかわらず航空「参謀」の地位を剥奪しようとせず、作戦でも重要な役割を与える事も多い(彼に対しては野心を煽る事で能力を引き出そうとしている節も見られる)。
能力的には弱点は皆無に等しく(玩具付属の設定資料「テックスペック」でも、「弱点は知られていない」とされる)、一見、敵対組織サイバトロンの勝ち目は薄いようだが、彼の立てた如何なる磐石な計画も、サイバトロン総司令官コンボイ/OptimusPrimeにより歯車が狂い始める。このコンボイとの相性の悪さこそメガトロン最大の弱点である。また副官であるスタースクリームの忠告を、それが正しいものである場合でも軽視したり、彼の反逆を招いたりでの失敗も数多い。絶対君主であるがゆえに、それが裏目にでることも彼の弱点といえよう。
彼自身の弱点とは意味合いが異なるが、あらゆる分野に精通したリーダー(サイバトロンで例えるなら、コンボイがホイルジャックやプロールの役割もこなしているようなものである)という性質上、軍団の構成員は、戦闘と諜報戦以外は彼に頼り切っているという状態で、彼の身に何かあった場合、それが即デストロンという組織のピンチにつながるという問題もある。また、いざというときに彼の代理を務めることができる人材が存在しない事もこの問題に拍車をかけている(レーザーウェーブはセイバートロンの大半を制圧したほどの人物だが、どちらかといえば「現状維持」向きで、サウンドウェーブも知能は高いが、専門分野の諜報戦以外では基本的に受け身でメガトロンの代理を務めるには荷が重すぎる。デストロンの中で比較的知能の高い彼らですらこの程度だから、やはりメガトロンなしでは組織の維持は難しかろう。また、科学技術の分野でもビルドロン、インセクトロンがいるが、前者は技術屋であって科学者ではないので、元からあるものの品質を向上させたり、あらかじめ指示されたものを高品質で作る事は出来ても、0から作ることは苦手である。後者はメガトロンに忠誠を誓っている訳ではなく、必要に応じて雇われている訳で、易々と重要な役割には使えない。またスタースクリームも元科学者であるが、専門分野がエネルギー関係の為、即戦力にはなり得ず、またインセクトロンと同様の理由により、易々とは使えない。故にやはり、メガトロン自身の力が必要になるわけである)。
余談ではあるが、銀河英雄伝説の参謀長パウル・フォン・オーベルシュタインは「No.2不要論」を唱えており、その理由は「No2がいると忠誠の代替が利き、部下の主君に対する忠誠心が薄くなり、ひいてはNo2派が出来、離反を招く恐れがある」というもの。デストロンは正しくオーベルシュタインのいう「No2不在状態」であり、彼的には現状のデストロンは理想の状態といえるだろう(スタースクリームは一応No2であるが、オーベルシュタインのいう「代替の利く忠誠の対象」ではない為、事実上No2では無いと言える)。
- 名台詞
- おのれ、コンボイ!!(コンボイと対峙した際に使用)
- この愚か者めが!!(スタースクリームとのコンタクトで使用)
- デストロン軍団、アターック!!(突撃の際に使用)
- 素手で捻り潰してくれるわ!!(と言いつつ最期には右腕の融合カノン砲を使用)
- だからお前はいつまでたってもナンバーワンにはなれんのだ。死にたくなければ、もっと下がっておれ。(未知のクリスタル [コロニウムクリスタルの事] を発見したとき、「初耳です」と返答したスタースクリームをたしなめた言葉)
- ガルバトロン
『ザ・ムービー』、『2010』、『ザ☆ヘッドマスターズ』、『ザ・リバース』に登場。新破壊大帝を名乗る。 『ムービー』時にメガトロンが転生した姿。SFレーザー砲台に変形。その破壊力はフルパワー状態で惑星一つを粉砕するほどの威力を持つ。
性格はさほど変わらないが(※)、『ザ・ムービー』にて瀕死の状態であったメガトロンを転生させたユニクロン/Unicronは彼の頭脳回路に直接干渉することが出来、マトリクス破壊作戦遂行中にしばしば頭痛に苦しめられる。
同作のクライマックスにおけるユニクロン内部での一騎打ちにて、ホットロディマス/Hot Rodから転生したロディマスコンボイ/Rodimus Primeによって投げ飛ばされ、惑星スラルの溶岩中で休眠していた。そのためか、頭脳回路が損傷、精神に異常をきたしており、時折奇抜な言動を取るようになるばかりか、味方すら攻撃するほどの凶暴性を持つ暴君となってしまう。この変貌ぶりに落胆し、デストロンから反乱、または脱退する兵士も現れるほどで、デストロン軍団は副官のサイクロナス/Cyclonusらスゥイープス親衛隊が彼を盛り立てる事で、組織としての体裁をかろうじて維持するありさまであった。とはいえ、落ちぶれ果てていたデストロン軍団を、見事に再興したという点には注目すべきで、まさに、腐っても鯛と言える。
- (※)ただし、メガトロン時代は酷くても追放程度の罰でとどめていたスタースクリームの裏切りに対し、いとも簡単に発砲、殺害したことから、性格に変化が見られるとするファンもいる。
特に第17話「クモの巣惑星/Webworld」の精神病院惑星トーキュロンにおいて、医師の質問に大量の暴言を吐き、最終的にその惑星を壊滅させている。その一方で、最終話「コンボイの復活 パート2/The Return of Optimus Prime PART 2」にて、宇宙ペストから自身を解放してくれたコンボイに対し敬意を払い、握手を求めるという一幕もある(マトリクスから放たれた英知によって、宇宙ペストとともに狂気も癒えたのかも知れない)。
- 日本版のその後
- 『ザ☆ヘッドマスターズ』にて、地球をボディーにするグランドガルバトロン計画を表明。だがサイバトロン軍団の手によって氷山に生き埋めになり消息不明となった。このときの彼は、腹心中の腹心であるサウンドウェーブの戦死を知り「サウンドウェーブ・・・ぬぉぉぉぉぉぉ!!」と、怒りと悲しみに打ち震えると言った感情も持ち合わせていた。
- 海外版のその後
- 『ザ・リバース』にてセイバートロン星に眠るプラズマエネルギーを利用して、サイバトロン壊滅を企むが失敗。手を結んだヘッドマスターメガザラック(便宜上、こう呼ぶが厳密には、ロードザラック(意訳すればザラック総統か?)彼の戦闘形態が「スコルポノック」日本と呼び名が逆)と共に再び宇宙に放逐される。このときの彼は、怒りっぽかったものの、精神的にはまともであった。
- 名台詞
- 太陽なんて汚してやる!!(毎度使用)
- ええ~い!破壊してくれるわ!!覚悟せい!!(毎度)
- サイクロナス、もう許さん!殺してやる!!(発狂した際に使用した台詞)
- ワシの言いたいことはたった一つだ、バカモーン!(スカージとスタースクリームの幽霊にダイナザウラーを乗っ取られた時、報告を行った部下に放った一言。この直後、通信用のモニターを破壊する。)
- 殺せ、ぶっ潰せ、破壊しろ!引き裂け、殴れ、踏み潰せ!!(クモの巣惑星にて)
[編集] 生い立ち
- メガトロン
メガトロンは、サイバトロンとデストロンの戦争勃発後間もない、980万年前に誕生した。当時デストロンにはまともな指揮系統や支配体制が存在せず、各デストロンが散発的に戦闘している状態であった。メガトロンは各地のデストロンを力で支配、更に洗脳マシンなどを駆使しこの問題を解決、統率の取れた「デストロン“軍団”」を作り上げ、サイバトロン制圧に乗り出した。
- ガルバトロン
ザ・ムービーにて転生を遂げた。 コンボイとの激戦の末負傷したメガトロンはスタースクリームの手で宇宙に放逐されてしまう。だがユニクロン/Unicronの手で更なる攻撃力を持った姿、ガルバトロンとして復活した。同様に放逐された戦士たちも新たな部下として転生。デストロン新指導者として戴冠式を行っていたスタースクリームを瞬殺、リーダーの座に復帰する。
[編集] その後の顛末
- 日本独自展開『リターン・オブ・コンボイ』
デストロン新大帝ダークノヴァによって発見されたガルバトロンは、銃型戦闘機「ガンジェット」に変形するスーパーメガトロンとして復活する。時同じくして復活したかつてのライバル、コンボイと死闘を演じた。人間を食べることでパワーアップする能力を持ち、「悪」としての存在感を高めているが、額に「SM」の刻印があることがしばしばネタにされている。更に強化改造、飛行重戦車に変形するウルトラメガトロンとなった。
玩具は未発売。
- 『G-2』
日米の展開が習合した。闘いの後遺症により悪の心を失ったメガトロンはコンボイと和平を結び、永きにわたるサイバトロンとデストロンとの戦いに終止符を打った。しかし、平和の使者として送った部下が地球人によって殺害されたことを知り、激怒したメガトロンは「ロボット生命体以外の生物はすべて宇宙にとって悪になる」とし、再び地球侵略を目指す。
玩具は米国銃規制の厳重化のため、拳銃から戦車にモチーフが変更。新開発の関節によりアクションフィギュアの側面も強調されたフル可動する逸品である。このモチーフ変更に関し、ハスブロ関係者がイベントで「オレンジ色の拳銃に変形するメガトロンなんて欲しいか?」と発言したという逸話がある。 また、この時期以後、セイバートロン時代のメガトロンも戦車に変形していたという設定になる。
これは後に仕様変更されブラジオンとして販売。その後も『ロボットマスターズ』で大幅な改修(頭とエンブレムをコンボイからメガトロンに変えることができるシステム)が行われリバースコンボイ/メガトロンとして販売された。初代メガトロンのキャラクター設定を持つ現時点で最も新しい玩具である。
[編集] 武装
- 融合カノン砲
- 玩具における設定であるテックスペックでは、「ブラックホールを作り出し反物質を引き出す」とあり、群を抜く戦闘力を強調している(自身の能力も高く、才知とバランスが取れているが)。だがこの設定から見て取れるところではブラックホールはホワイトホールの間違いではないかとも思われる。
- 武器の呼称はアニメでもなされたが特に反物質の描写はなされなかった。前述の能力が可能ならば、劇中のSFガジェットの魅力が半減してしまう。対消滅で十二分にエネルギーが得られ(彼らの科学力を以てすれば反物質保存も容易いと思われる)潤沢なエネルギー獲得が叶ってしまうのである。
- メガトロンの転生態、ガルバトロンでも銃モードも砲身は同様に右腕位置に来ており、アニメでも(溶岩風呂でエネルギーを蓄えたとも考えられるが)スラルという1つの星を消し去り、前身以来の威力の程を見せ付けた。
- スーパーメガトロン&ウルトラメガトロンでも同位置に主武装がある。前者のガンジェットモードでは銃口となり、後者では三連式で飛行重戦車(スピードに欠けるのを補うと思われる)ではロボモードの肩の武器と接合する。
- 『G-2』でも融合カノン砲の説明はあったが、主砲にミサイル発射機構が備わり、『超神マスターフォース』『V(ビクトリー)』同様の個々の技設定もあり印象に残らなかった。
- 本来メガトロンのこの武器は玩具のアンクルパーツのスコープに相当する。他のサイレンサー・ストックと組替えた砲座でもスコープとなる。砲座は宿敵コンボイのその分身たるローラーとコンテナ部(コンバットデッキ)に勝るとも劣らぬプレイバリューを有し、両軍のリーダーに相応しいがメガトロンのそれはアニメ未登場に終わった。国内版玩具ではこれらアンクルパーツが省かれていたが機能は紹介されており、アニメ描写と相俟って垂涎の的となり、『ミクロマン』以来のファンには前身のそれを代用する者もいた。2001年の復刻品、後の『コレクション』ではアンクルパーツが完備、国内版のみの剣もそのまま同梱された。
- エナジーフレイル(「エナジーメイス」とする文献もある)
- 右手を紫色のモーニングスターに変化させたもの。初代『トランスフォーマー』第2話にのみ登場した武器だが、日本版の前期オープニングでそのシーンが使われたため有名である。『コレクション』にて新規に作られたものが付属している。
[編集] (ビースト)メガトロン
『ビーストウォーズ』、『ビーストウォーズメタルス』、『ビーストウォーズリターンズ』そして『ロボットマスターズ』に登場する、デストロン/Predaconsの指導者。
初代メガトロンの後継者を名乗る反逆者である。サイバトロン(正確には新旧サイバトロン・デストロンの4勢力による評議会制度)によって運営されるセイバートロン星の現状に不満を抱き、急進派として活動する。エネルギー確保を口実に同志を募り、サイバトロンによって保管されていたゴールデンディスクと戦艦を強奪した。ゴールデンディスクには膨大なエネルゴンが太古の地球に存在していたこと、テクノロジーの進歩で時間転移が可能となったら過去に戻り休眠状態の初代コンボイを破壊せよという初代メガトロンのメッセージが記録されており(ビースト)メガトロンはエネルゴンを手中にし初代コンボイの破壊を実行に移すため時間転移で、初代メガトロンらデストロンとサイバトロンの祖先たちが休眠状態の太古の地球に向かった。性格は沈着冷静かつ残忍。奸智に満ちた作戦の数々は初代に劣らない。
エイリアン/Vokの太古の地球に対する関与を察知。その遺跡を最大限利用するなど、科学技術にも精通している。ライバル、(ビースト)コンボイ/OptimusPrimal謀殺の際、エイリアン因子を含んだエネルギー波、クォンタムサージを浴び強化装甲の機械的な外見を持つトランスメタルスに進化、タービンを搭載したメタルスメガトロン/Megatronとなる。その後、(ビースト)コンボイのパワーアップに対抗すべく、初代メガトロンのスパークとの融合を試み、予想外のアクシデントが重なったことでドラゴンメガトロン/Megatronにパワーアップした。
(ビースト)メガトロンは初代メガトロンの残したメッセージを忠実に実行。最終的に彼らの乗っていた旧デストロンが誇った最強の戦艦ネメシスを再起動するがダイノボットの裏切りにより敗北。だがセイバートロン星に護送される時空間移動中、逃亡。(ビースト)コンボイらよりも先にセイバートロンに到着し、機械化ウィルスの散布により、星を制圧した。ヴィーコン/Vhieconsを名乗り、自由意志を剥奪することでの機械生命による宇宙統一を企む。最終決戦でパワードコンボイボディ(ただし、元々(ビースト)コンボイのボディであったものではなく、皮肉を込めてパワードコンボイを模した全く別のボディである)を使用し、(ビースト)コンボイとの一騎打ちをする。自らのボディにスパークを無制限に取り込み巨大化する等、終始圧倒するが一瞬の隙を突かれ、(ビースト)コンボイもろとも惑星核に落下、消息不明となる。
日本版の声は千葉繁。低年齢層に向けた番組制作方針と千葉氏の膨大なアドリブにより、愉快な物言いをするコメディアン的なキャラクターに仕上がっている。ファンの間で「千葉トロン」等と呼称されることもある。
- 玩具、変形モチーフ
『ビーストウォーズ』ではティラノサウルスに変形。当時は高ボリュームと破格のプロポーションで話題を呼んだ。
『メタルス』では前述のメタルスメガトロン。機械的外見のティラノサウルスである。玩具は紫鍍金が眩しい商品だがサイズは小さくなった。
また最終期玩具のドラゴンメガトロンは赤い竜に変形。大きさ、変形機構とも傑作と謳われる玩具である。 『リターンズ』ではメカプローブに覆われたミノムシのような姿になっている。アニメではドラゴンメガトロンのビーストモードに変形可能だが、玩具はサイズダウンされた新規のもの。アニメスタッフとの連携の悪さからプロポーションに難のある仕上がりである。
終盤での顔型戦艦はアニメでは変形しないが、玩具ではロボットモードを持ち、なおかつ顔型戦艦は走らせると足が連動して動くギミックを持つ。
[編集] マイクロン伝説以降のメガトロン/ガルバトロン
海外と共同で製作された『マイクロン伝説/Armada』以降は、旧シリーズとは継承の関係にあり、初代から再び放映された(サイバトロン軍団とデストロン軍団が地球に墜落するまでの経緯を改めたもの。)。ここではその新シリーズのデストロン破壊大帝について記述する。
[編集] マイクロン伝説
メガトロン/Megatronは宇宙制服を企む、全デストロンの指導者である。 日本版の声は梁田清之。
武人、軍人としての傾向が強く、戦闘行為自体を好んでいる。『G-2』に続き戦車に変形。(アルマダ)コンボイ/OptimusPrimeとは長年の宿敵であり、彼との決着を常に望んでいるが、終盤にて死亡したと思われた彼が復活した際は一番喜んでいたなど、奇妙な友情めいたものも産まれている。
部下のショックウェーブ/TidalWaveと合体、史上初の合体破壊大帝バーニングメガトロンとして活躍する。その後、とある星でユニクロンの眷属、スカージ/NemesisPrimeに襲われていたところ、マイクロンによりエネルギー注入、メガトロンスーパーモード/Galvatronとして復活。
終盤、ユニクロン内部にて戦争は彼が引き起こしたものであると聞かされ激怒。武人としてのプライドから戦争は己の意志であったことを強調し、積年のライバルである(アルマダ)コンボイに一騎打ちを申し込む。激戦の末、断末魔のユニクロンに飲みこまれそうになった(アルマダ)コンボイを庇い、消息不明となった。(唯一のコンボイと和解して死んだメガトロンだが、スーパーリンクで復活した彼は、その事を完全に忘れている。)
尚、梁田清之氏は、「忍風戦隊ハリケンジャー」にて、加藤精三氏と共演している。
[編集] スーパーリンク
ガルバトロン/Megatronは前作でユニクロンに取り込まれたメガトロンがエネルゴンの力により復活した姿である。 日本版の声は遠藤純一。
破壊大帝の中では珍しいガンシップ形態に変形。前身同様に宇宙征服を企むが、性格は旧作ガルバトロン同様凶暴さが増している。部下には絶対服従を誓わせ、敵対者アルファQ/Alpha Quintessonの部下であったメガザラック/Scorponokには常にその力で服従を強いたりナイトスクリーム/NightScreamを洗脳したりするなどの暴君ぶりだが、一方で以前からの忠実な部下であるアイアンハイド/Demolisherの死にはショックを受けるなどの人情味も併せ持つ。
意志を失ったユニクロンを戦力とするべく復活させようとした。内部に潜入したサイバトロンの艦船を変形で押し潰そうとし、遂にはユニクロンを再起動、サイバトロン艦船に体当たりを企てる。反逆者レーザーウェーブ/ShockBlastの暴動行為にも動じず、ユニクロンを再始動させ叩き潰すなど、ユニクロンを手足のように扱っていた。
だが『ザ・ムービー』同様、最後は復活したユニクロンの意思に乗っ取られる。オメガコンボイのユニクロン爆破により解放されるも、その残滓は常に彼に影響を与えていた。
メガザラック・ナイトスクリームと共にセイバートロン星を併合、深部のスーパーエネルゴンにダイブし、ガルバトロンG(ジェネラル)/Galvatronにパワーアップする。
更に残党でレーザーウェーブの弟、シックスショット/SixShotの反抗にスーパーエネルゴンを再び浴びて巨大化、踏み潰して抹殺したがユニクロンの意志に完全に捕らわれて狂気の破壊兵器と化してしまう。
同じく巨大化したオメガコンボイとの激戦後、ユニクロンの塊を自分の中に封じ込める。忠実な部下、ナイトスクリームR/NightScream、ショックフリート/Mirageと共に太陽に特攻、消滅した。
なお玩具は海外版をサイズダウンして新規開発したものが発売された。
[編集] ギャラクシーフォース
海外との販売広報戦略の違いにより、設定が異なっている。海外では前作のガルバトロンと同一人物である。 日本版の声は中田譲治。
マスターメガトロン/Megatronは、この世界では少数派のデストロンを率いる破壊大帝である。燃え盛る地獄のような世界、ファイヤースペースを拠点とし(前作での太陽)、自在に時空転移し攻撃を仕掛ける。その強さはライバルのギャラクシーコンボイ/OptimusPrimeが全く太刀打ち出来ないほどであった。
ジェット機とレーシングカーに変形。各惑星を回る毎にクロー、マシンガンなどの武装、闇から生まれた戦士で合体可能なダークライガージャック/NemesisBreakerを手に入れ更に強さを増していった。
メガロコンボイ/MetroPlexに撃破されたが、惑星ギガロニアのエネルギーを吸収、マスターガルバトロン/Galvatronとして復活。あまりの強さに大半のサイバトロン戦士が血祭りに上げられた。
プラネットフォースとグランドブラックホールを巡る最終決戦の後、自らの戦いに決着をつけるべくギャラクシーコンボイに一騎打ちを挑みベクタープライム/VectorPrimeの遺物である剣により粉砕され、消滅した。
また、マスターメガトロンの両腕にはユニクロンの意匠が見られるが、これは海外版でのユニクロンのエネルギーを取り込んで復活したと言う設定に由来する。
[編集] その他のメガトロン・ガルバトロン
[編集] ビーストウォーズIIのガルバトロン
デストロン機甲部隊のリーダー。変形形態はドリルタンク・ドラゴン。劇的な変形といい薄めの紫基調といい同作のスタースクリームともども換骨奪胎は興味深い。歴代メガトロン・ガルバトロンで唯一、肉親の存在が判明している。その弟・メガストームはG2メガトロンの色変えである。)また、自身と敵対するコンボイの息子を後継者=養子に望むなどといった場面もあり方法は違えど、基本的最終到達地が全宇宙の平和であるという信念は、歴代からみても新しい考えである。
続編『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』ではユニクロンがこの姿を借りて登場している。声は小村哲生。
[編集] RID
カーロボットのアメリカ吹替版『R.I.D(ROBOTS IN DISGUISE)』での破壊大帝ギガトロンはMegatronの名を振られ、デビルギガトロン化後は玩具の色彩が似ていることもあってかGalvatronの呼称となっている。 なお、日本版では彼は破壊大帝ではなく、デストロン本部から独自に単独行動をしている事になっており、コンボイとの基本的な関係が『幼馴染』となっている。コンボイ曰く「400万年の腐れ縁」。
[編集] Titanium
ハスブロ社販売のダイキャスト製観賞用フィギュアシリーズ。トランスフォーマーも2006年度よりシリーズに加えられ、ディスプレイモデルの3インチと変形可能な6インチの2サイズで展開された。 特に、6インチのラインナップでは、全く新しいデザインの戦車に変形するMegatron(メガトロン)が登場した。 設定としては、GIジョーに登場する敵勢力「コブラ」によって改造されたというもので、G2当時のコミック版ストーリーを想起させるものになっている。
[編集] Transformer Classics
過去のキャラクター達をリメイクする海外での新ラインにてメガトロンもラインアップ。 念願とも言えるガンモードに変形する商品となり、ロボットモードのデザインも初代メガトロンに近いものになっている。 またコンボイとのセット商品で戦車に変形するタイプも存在している。 共に国内販売は未定。