壱岐市
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壱岐市(いきし)は、長崎県の壱岐島を主な行政区域とする市である。壱岐地方局の所在地。
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[編集] 地理
福岡市から北西に約80km、佐賀県北端部の東松浦半島から北北西に約20kmの玄界灘上に位置する離島である。北西の海上に対馬が位置している。壱岐市域の大半を占める壱岐島は面積133.82km²、南北17km、東西14kmの広ぼうを持つ。有人島としては壱岐島の南西部の沖合いに原島・長島・大島が、北側の沖合いに若宮島がある。また島周辺には17ヶ所の無人島がある。これらをまとめて壱岐と呼ぶ。
市域全域が壱岐対馬国定公園に指定されている。
- 有人島:壱岐島・原島・長島・大島・若宮島
- 山: 岳ノ辻
- 河川: 谷江川・幡鉾川・刈田院川
- 池: 大清水池
[編集] 気候
対馬と同様、暖流である対馬海流の影響を受けており比較的温暖な気候で、季節を問わず比較的湿度が高い。春先に吹く南寄りの強風を春一番と呼ぶが、元々壱岐市の漁師達が呼んでいた物が気象用語となった。
[編集] 隣接自治体
一島一市の為陸続きの隣接自治体は存在しないが、対馬市、佐賀県唐津市、福岡県福岡市西区及び博多区、志摩町と隣接扱いされる事もある。
[編集] 歴史
- 「古事記」に伊伎島と記され、国土誕生の際日本で最初に出来た大八島の一つとされる。
- 「魏志倭人伝」に、邪馬台国の支配下にあった一支国(いきこく)が存在したと記されている。→一支国
- 律令制下においては、壱岐国(いきのくに)に属した。→壱岐国
[編集] 近現代
- 1889年4月1日 町村制度施行により、以下の町村が発足。
- 1896年4月1日 郡区町村編制法施行により、全域が壱岐郡となる。
- 1925年4月1日 【町制施行】武生水村⇒武生水町
- 1935年4月1日 【町制施行】香椎村⇒勝本町
- 1947年11月3日 【町制施行】田河村⇒田河町
- 1955年2月11日
- 【新設合併】武生水町・渡良村・柳田村・沼津村・志原村・初山村⇒郷ノ浦町
- 【新設合併】勝本町・鯨伏村⇒勝本町(新町制)
- 1955年4月1日 【新設合併】田河町・那賀村⇒芦辺町
- 1956年9月30日 【編入】箱崎村を芦辺町へ
- 1958年4月1日 【編入】郷ノ浦町の一部を石田村へ
- 1970年8月1日 【町制施行】石田村⇒石田町
- 2004年3月1日 【新設合併・市制施行】郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町⇒壱岐市
- 壱岐市発足時の人口は約3万4000人で市役所は旧郷ノ浦町にある。
[編集] 行政
[編集] 市長
[編集] 行政区域
壱岐全域を行政区域とする。
[編集] 経済
[編集] 産業
- 夏場は近海でのイカ漁が行われる、特に剣先イカ漁が盛んで剣先イカの中でも特に大きく品質が良い物を選別し、壱岐剣としてブランド化が行われている。冬場はブリやマグロ漁が盛んであり、特にマグロは大間と並ぶ産地として知られる。半城湾などの一部の湾では真珠養殖なども行われている。
- 県内第2位の面積の平野、深江田原を中心として稲作が盛んである。また古代米である赤米の生産も行われている。他には葉たばこの生産量が多い。畜産業も盛んで特に子牛生産は全国的にも有名で、高級牛と呼ばれる松阪牛や神戸牛の中には壱岐市生まれの牛が多数存在する。最近になって親牛まで育てないと地名を名前に冠する事が出来ないため親牛まで肥育する畜産農家も現れ壱岐牛として市場に出ている。
- 大手メーカーの工場などは存在しないが、海産物の加工業や、菓子製造業など小規模な製造業が営まれている。
- 離島振興法などの影響で多数の土木建築業者が存在するが、地方税や交付金などが減少し公共事業が減ったため、どこも厳しい経営を強いられている。その為か最近他業種に進出する建築業者が多く見受けられる。
[編集] 姉妹都市・提携都市
- 長野県諏訪市
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 高等学校
- 長崎県立壱岐高等学校
- 長崎県立壱岐商業高等学校
[編集] 中学校
- 市立
- 武生水中学校
- 渡良中学校
- 沼津中学校
- 初山中学校
- 鯨伏中学校
- 勝本中学校
- 箱崎中学校
- 那賀中学校
- 田河中学校
- 石田中学校
[編集] 小学校
- 市立
- 盈科小学校
- 渡良小学校
- 三島小学校
- 大島本校
- 長島分校
- 原島分校
- 柳田小学校
- 沼津小学校
- 志原小学校
- 初山小学校
- 鯨伏小学校
- 勝本小学校
- 霞翠小学校
- 箱崎小学校
- 瀬戸小学校
- 那賀小学校
- 田河小学校
- 八幡小学校
- 芦辺小学校
- 石田小学校
- 筒城小学校
[編集] 幼稚園
- 市立
- 郷ノ浦幼稚園
- 勝本幼稚園
- 霞翠幼稚園
- 鯨伏幼稚園
- 田河幼稚園
- 那賀幼稚園
- 箱崎幼稚園
- 瀬戸幼稚園
- 石田幼稚園
[編集] 保育所
- 市立
- 武生水保育所
- 勝本保育所
- 芦辺保育所
- 八幡保育所
- 石田保育所
- 筒城保育所
- 渡良保育所
- 志原保育所
- 初山保育所
- 沼津保育所
- 三島保育所
[編集] マスコミ
離島自治体では珍しくローカルマスコミが発達している。
[編集] 新聞
- 壱岐日報
- 壱岐日々新聞
- 新壱岐新聞
- 壱岐正論(2007年4月現在休刊中)
[編集] 放送局
- 勝本FM
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] バス路線
[編集] 一般路線バス
[編集] 道路
[編集] 一般国道
[編集] 主要地方道
- 長崎県道23号勝本石田線
- 長崎県道25号郷ノ浦港線
- 長崎県道59号郷ノ浦沼津勝本線
- 長崎県道65号壱岐空港線
[編集] 港湾
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・名産品
[編集] 名所・旧跡・観光スポット
[編集] 海水浴場
海岸には砂浜が多く、海水浴場として整備されている物が多数存在する。
- 筒城浜海水浴場(快水浴場百選選定)
- 辰の島海水浴場(快水浴場百選選定)
- 錦浜海水浴場
- 大浜海水浴場
- 清石浜海水浴場
- 串山海水浴場
- ツインズビーチ
- 塩樽海水浴場
- 小水浜海水浴場
- 大島海水浴場
- 里浜海水浴場
[編集] 神社
古来より神社が多く、延喜式において市内の24社が式内社に指定され、現在でも県内の総数の約11%に当たる250社が神社本庁に登録されている。下記は式内社とその他で特に有名な神社である。
- 住吉神社
- 聖母宮
- 月読神社
- 天手長男神社
- 本宮八幡神社
- 箱崎八幡神社
- 白沙八幡神社
- 国片主神社
- 興神社
- 男岳神社
- 女岳神社
- 中津神社
- 海神社
- 水神社
- 国津神社
- 高御祖神社
- 阿多弥神社
- 手長比賣神社
- 佐肆布都神社
- 兵主神社
- 角上神社
- 弥佐支刀神社
- 大国玉神社
- 爾自神社
- 見上神社
- 壱岐神社
- 新城神社
- 塞神社
[編集] 遺跡
古来より大陸との交通の要衝に位置し、時代ごとに様々な遺跡が存在する。
- 原の辻遺跡
- カラカミ遺跡
- 天ヶ原遺跡
- 車出遺跡
[編集] 古墳
歴史的に実力者が多く多数の古墳が存在し、長崎県下の総数の約半数が市内に存在する。
- 双六古墳(九州第二位の大きさの前方後円墳)
- 掛木古墳
- 鬼の巌古墳
- 笹塚古墳
- 大塚山古墳
- 鬼屋窪古墳
- 百合畑古墳群
[編集] その他の名所・旧跡・観光スポット
- 岳ノ辻
- 壱岐風土記の丘
- 猿岩
- 壱岐湯ノ本温泉
- 勝本城跡(城山公園)
- はらほげ地蔵
- 松永記念館
- 男岳山石猿群
- 河合曾良の墓
- 文永の役古戦場
- 弘安の役古戦場
- 壱岐郷土館
- 辰の島
- 蛇ヶ谷
- 海浜植物群落(天然記念物)
- 鬼の足跡(左足)
- 牧崎
- 鬼の足跡(右足)
- 赤瀬鼻
- 左京鼻
- 壱岐風力発電所
- 黒崎砲台跡
[編集] 催事・祭事
- 春一番風のフェスタ(毎年旧暦2月13日頃の日曜日)
- 壱岐サイクルフェスティバル(毎年6月6日)
- 祇園山笠(壱岐最大の夏祭り)(毎年7月の第4土日曜日)
- 壱岐大大神楽公演(毎年8月第1土曜日)
- 辰ノ島フェスティバル(毎年8月第1日曜日)
- ペーロン競漕大会(毎年8月16日)
- 壱岐夜空の祭典(壱岐最大の花火大会)(毎年8月16日)
- 聖母宮大祭(壱岐最大の祭り)(毎年10月10日~10月14日)
- 御神幸祭(十日祭り)(毎年10月10日)
- 日供祭(毎年10月10日~10月12日)
- 宵の祭り(毎年10月13日)
- 例大祭(毎年10月14日)
- 勝本港祭り(毎年10月15日)
- 住吉神社壱岐大大神楽公演(毎年12月20日)
[編集] 名産品
- 麦焼酎(壱岐市は麦焼酎発祥の地とされ、壱岐焼酎はWTOの協定で産地保護を受ける。)
- 壱岐の華
- 壱岐
- 壱岐っ娘
- 天の川
- 山乃守
- 猿川
- 雪洲
- 壱岐牛(原ノ辻遺跡より日本最古の牛骨が出土し、国牛十図では壱岐の牛が最初に登場)
- 壱岐剣(最高級の剣先イカ)
- ウニ
- マグロ
[編集] 出身有名人著名人
[編集] 壱岐市を舞台とした作品
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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