小田急60000形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この項目は予定される事象を扱っています。予想の記載や性急な編集をせず事実を確認し正確な記述を心がけて下さい。この内容は不特定多数のボランティアにより自由に編集されていることを踏まえ、自身の安全利害に関わる情報は自己責任でご判断ください。 |
60000形電車(60000がたでんしゃ)は、小田急電鉄で2008年(平成20年)春に登場予定の特急形車両(ロマンスカー)。愛称は「MSE(Multi Super Express)」。
東京地下鉄(東京メトロ)千代田線への乗り入れが可能な設計となっている。
目次 |
[編集] 概要
2006年(平成18年)9月20日に製造についての報道発表が行われた。発表によると、車両デザインは50000形VSEに引き続き岡部憲明が担当する。
車体は、20mボギー車を6両編成(定員352名)2本と4両編成(定員226名)を1本の計3本16両を日本車輌製造で製造する。小田急ロマンスカーにおける「ボギー車」の採用は1991年(平成3年)登場の20000形「RSE」、1996年(平成8年)登場の30000形「EXE」以来である。6両編成の新宿(綾瀬)方と4両編成の小田原方の先頭は分割・併合が可能な構造、分割・併合しない側の先頭は50000形「VSE」に準じた流線型となる。なお、分割・併合が可能なロマンスカーは、30000形「EXE」以来、12年ぶりとなる。
塗装は、全体に「フェルメール・ブルー」を配色し、小田急ロマンスカー伝統の「バーミリオン・オレンジ」の帯をまとう。
また、50000形「VSE」にて復活した補助警笛(ミュージックホーン)が搭載される。
運用は、平日は夕方から夜間の帰宅時間帯に千代田線の湯島駅から小田急小田原線町田駅・相模大野駅方面に6両編成にて運行し、土曜・休日は10両編成で新宿駅~箱根湯本駅・片瀬江ノ島駅間に運行する計画となっている。
車内には、地下鉄乗り入れの保安基準(A-A基準)の面からか、50000形「VSE」で採用した難燃木材は使用しない模様である。
小田急電鉄によると、現時点では東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線への乗り入れ運用は想定していない。
製造費は約38億円である。
[編集] 歴史
- 2005年5月17日 - 小田急電鉄及び東京地下鉄が、千代田線湯島駅~小田急線町田・相模大野方面に、小田急ロマンスカーを2008年春より運行するという内容が発表される。
- 2006年9月20日 - 製造及び車両概要を発表。
[編集] 外部リンク
- 小田急電鉄プレスリリース2005年5月17日 小田急ロマンスカー千代田線乗り入れ
- 東京地下鉄ニュースリリース2005年5月17日 小田急ロマンスカー千代田線乗り入れ
- 小田急電鉄プレスリリース2006年9月20日:MSE製造計画発表
- 日本車輌製造 受注情報
- RM編集長敬白 新型ロマンスカー・MSEを発表!
- 岡部憲明氏が地下鉄乗り入れ用ロマンスカーでも設計を担当
[編集] 関連項目
小田急ロマンスカー |
---|
現行列車 |
「スーパーはこね」・「はこね」・「さがみ」・ 「えのしま」・ 「あさぎり」・ 「ホームウェイ」・ 「ニューイヤーエクスプレス」 |
現用車両 |
7000形「LSE」・ 10000形「HiSE」・ 20000形「RSE」・ 30000形「EXE」・ 50000形「VSE」 |
導入予定車両 |
60000形「MSE」 |
過去の車両 |
1600形・ 1700形・ 1910形・ 2300形・2320形・ 3000形「SE」・「SSE」・ 3100形「NSE」・ キハ5000形・キハ5100形(御殿場線直通用) |