押忍!闘え!応援団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

**押忍!闘え!応援団**
ジャンル	音楽ゲーム
対応機種	ニンテンドーDS
開発元	イニス
発売元	任天堂
人数	1～4人
メディア	DSカード
発売日	2005年7月28日
価格	4,800円（税込）
対象年齢	CERO: 全年齢

■テンプレート（■ノート）

『押忍!闘え!応援団』（おす!たたかえ!おうえんだん）は、任天堂が2005年 7月28日に発売した、ニンテンドーDS向けのゲームソフトである。開発元はイニス。

売り上げ的には苦戦したが、日本国内だけでなく海外でも高い評価を受け、2006年 11月6日に、設定を日本国外向けにした北米版『Elite Beat Agents』が発売された。

続編の『燃えろ!熱血リズム魂押忍!闘え!応援団2』が2007年 5月17日発売予定。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] ゲーム内容

世の中の困っている人を、どこからともなく現れる応援団達が応援することで助けるというリズムアクションゲームである。プレイヤーは下画面のタッチスクリーンに表示されるマーカーをタイミング良く叩くことにより、減り続ける気合ゲージを曲が終了するまで維持できればクリアとなる。タッチのタイミングが合っているかどうかによって評点され、その最高点は300点。ゲームモードによっては、ミスが少なくてもこの評点が安定して高くないとクリアできない。あとに出現する楽曲（譜面）ほど、マーカーの数、出現スピード、気合ゲージの減少スピードなどが増加し、難しくなっていく。

プレイ中、上画面では各楽曲ごとに用意されたストーリーにあわせたデモが表示される。楽曲のインターバル（プレイしない部分）では、上画面にはゲージ残量に応じてストーリーの途中経過が流され、下画面は暗転する。

なお、すべての楽曲はボーカルが入っているが、本人が歌唱しているのは、タイアップ曲である175Rの『メロディー』のみである。

DSダウンロードプレイで体験版配布が可能。ただし通信対戦には人数分のカートリッジが必要。

[編集] 登場キャラクター

[編集] 応援団員

応援団員は全員学ランを着用しており、応援団のマークもどこかの校章のようであるが、団員達がどこかの学生であるといった設定はなく、その正体は「応援団」という団体とともにすべてが謎に包まれている。

一本木龍太（いっぽんぎりゅうた）: 応援団のリーダーで熱血漢。応援団側をメインとするならば本作の主人公とも言える。ちょんまげとリーゼントが融合した様な独特のヘアースタイルを通している。
百目鬼魁（どうめきかい）: 応援団の頼れる団長。自分にも他人にも厳しい。
田中一（たなかはじめ）: 丸坊主・眼鏡。エリートコースを歩んでいた優等生らしいが、団長に出会った次の日に頭を丸めて応援団に入団。
斉藤（さいとう）: 角刈り＆眼帯という容姿。一本木・田中・百目鬼のモードで脇を固める。見た目に反して優しい性格で動物好き。
鈴木（すずき）: モミアゲ付きの金髪モヒカン。斉藤と共に一本木・田中・百目鬼のモードで両脇を固める。同じく動物好きで涙もろい。

[編集] チアガールズ

彼女たちの詳細も謎に包まれているが、スカートに応援団のマークがプリントされているので、彼らの仲間であるのは確か。

雨宮沙耶花（あめみやさやか）: ストレートロングヘアーの昔ながらの典型的美少女。
神田葵（かんだあおい）: 小柄でツインテールの眼鏡っ娘。不器用なドジッ娘タイプ
アンナ・リンドハースト（あんな・りんどはーすと）: 金髪のナイスバディだが無表情（ただし最終ステージでは葵と一緒に眼の幅ほどもある涙を流していた）。競馬のステージでは競馬新聞を手にしていた。

[編集] その他

アナウンサー: 競馬場、ラーメン屋など出演回数も多くセリフも多い。
風林静山: 焼き物のステージの主役。海原雄山をイメージし、風林火山を捩った名前。ファッションセンスにほんの少しだけ問題アリ。
クレオパトラ: 古代ステージの主役で女王。遥かな未来（それも国外）から応援団を呼び寄せる。ピラミッドパワーでダイエットに成功した（贅肉が無くなるというレベルではなく骨格すら変わっているように見える）。恋人のアントニーとはマルクス・アントニウスと思われる。
田中ヤスシ: ラーメン屋のオヤジでラーメンステージの主役。通称タン・ヤオ。田中一との関係は不明。彼よりも彼と一緒にいる猫の方が人気がある。ただし調理中に使う怪しげな拳法と、中国人口調の決め台詞のインパクトは強烈。
山形幸子: OLステージの主役。最後に眼鏡を取る。
田村一郎: 冴えないサラリーマンで怪獣ステージの主役。娘が襲われそうになったため巨大化してネズミ型巨大生物にに戦いを挑む。最終ステージでも巨大化する。
ネズミ型巨大生物: 怪獣ステージに出て来るでかいネズミ。何しに来たのか、どこに名刺を持っていたのかは謎。
ジョー＆ダン: ポリスメンステージの主役。突如飛来して来たロボット（何故か胸部に日本語で『水濡厳禁』と明記されていた）の大群にたった2人で立ち向かう。選挙ステージのラストの部分にもチョコッと出て来る。
新ちゃん: みこしレースステージの主役であるお祭り男。お志津ちゃんとの結婚を賭けて、『お義父さん』（お志津ちゃんの父親）に挑戦することに。

[編集] 難易度

気軽に応援: 新入団員の田中一がメインとなるモード。マーカーのスピードはそれほど速くなく、ミスを連発さえしなければクリアはある程度容易。
果敢に応援: 応援団のリーダー・一本木龍太がメインとなるモード。「気軽に応援」に比べるとマーカーの出現する量やスピードが増え、慣れが必要になってくる。
激烈に応援: 「果敢に応援」をクリアすることで選べるようになる。団長・百目鬼魁がメインとなるモード。マーカーの出現が非常に速く、特に最終ステージでは300点を連続して出せなければゲームオーバーとなるほどの難易度である。何回かのミスは許されるが、たとえノーミスでも100点や50点が頻出するようでは気合ゲージがどんどん下がってしまうので、300点を連発できる必要がある。
華麗に応援: 「激烈に応援」をクリアすることで選べるようになる。チアガールズが応援するモード。譜面は「激烈に応援」の点対称譜面（一部違いあり）。マーカーが小さくなり出現も遅いので、最初のステージからかなり難しくなっている。

[編集] 曲目

曲には数段階に分けてロックされており、ロックされていない曲全てをクリアすることで、次の段階の曲が選択可能になる。全15曲。

ステージ1

ループ&ループ (ASIAN KUNG-FU GENERATION)

ボーカル:麻田キョウヤ

ステージ2

恋のダンスサイト (モーニング娘。)

ボーカル:久保田薫、小林文、ヤジマユウコ、生天目真里、岡林暁奈

ガッツだぜ!! (ウルフルズ)

ボーカル:竹内浩明

メロディー (175R)

ボーカル:175R

ステージ3

リンダリンダ (THE BLUE HEARTS)

ボーカル:島田大作 (Benvenuts)

ココロオドル (nobodyknows+)

ボーカル:BUGASHMAN、CANTAMAN、MOSS、MOUSE-P、SAUSEN

熱き鼓動の果て (B'z)

ボーカル:木村徹志

スリル (布袋寅泰)

ボーカル:竹内浩明

ステージ4

大切なもの (ロードオブメジャー)

ボーカル:NoB

狙いうち (山本リンダ)

ボーカル:久保田薫

One Night Carnival (氣志團)

ボーカル:今井景 (South 2 Camp)

ステージ5

Over The Distance (矢井田瞳)

ボーカル:川島亜矢子

ステージ6

太陽が燃えている (THE YELLOW MONKEY)

ボーカル:柳迫満

上海ハニー (ORANGE RANGE)

ボーカル:BUGASHMAN、CANTAMAN、MOSS、MOUSE-P、SAUSEN、mimi、アカサナジャー

最終ステージ

READY STEADY GO (L'Arc～en～Ciel)

ボーカル:HIDE

[編集] Elite Beat Agents

**Elite Beat Agents**
ジャンル	音楽ゲーム
対応機種	ニンテンドーDS
開発元	イニス
発売元	任天堂
人数	1～4人
メディア	DSカード
発売日	2006年11月6日 2007年3月1日 2007年5月3日
対象年齢	ESRB: E10+

■テンプレート（■ノート）

『Elite Beat Agents』は『～応援団』の日本国外版である。ゲームシステムは『～応援団』と同じだが、ストーリーやキャラクター設定を一新。リトライ時にイントロがスキップでき、1カートリッジでのダウンロード対戦が可能、など、システム面も改善されている。収録曲も『～応援団』とは異なり洋楽である。英語版の記事も参照されたし。

『～応援団』のカルト的な人気から、日本でも大都市圏のショップを中心に並行輸入販売された。

[編集] ストーリー

Elite Beat Agents（EBA）は政府の秘密機関。その存在を知る者はほとんどいない。元CIAエージェント・カーン司令は世間に困っている人がいないか日々目を光らせ、困っている人を発見するとEBAの精鋭たちを呼び寄せて「応援」を指示する。EBAの「応援」から繰り出されるグルーブには人間の潜在能力を覚醒させるパワーがあり、難局を乗り切らせることができる。