推理の星くん
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『推理の星くん』(すいり-ほし-)は、立神サチ子(原案)とせいの奈々(漫画)による推理漫画。「月刊コロコロコミック」(小学館)に2005年12月号から連載されている。
目次 |
[編集] 概要
路地裏に天童探偵事務所を構える主人公、天童星が大怪盗トリックスターを捕まえるというストーリーになっている。当初は読み切り作品の予定だったが人気が出たため連載となった。読み切り作品では天童骨董品店となっており、ただ一人の家族の美空ばあさんが怪盗明鳥(アケガラス)にさらわれ、取引の品として「黒豹の瞳」(エメラルド)を探すというストーリーになっている。祖父は冒険家と教えられていたが、実は大怪盗トリックスターだった。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公関連
- 天童 星(てんどう ほし)
- 主人公。坊主頭と星型のハゲが特徴の天才推理少年。推理力はピカイチ。推理がまとまったときは、頭の星形のハゲを指で押さえながら「ピカーン!!!」または「ピカンときたぜぇ―――!!」などと叫ぶ。腹が立ったときは「カチンときたぜー!!」と言う。また、偉くすごいことを思いついた時は「ビカンと、きたぜ――――――!!」と言い、頭全体が光る(どうなって出ているのかは不明)。実は祖父は大怪盗トリックスターで、父親を彼に殺された(母親に関しては全く不明)。祖父からの遺伝のせいか子供の頃、子供の間でリンゴを盗むイタズラが流行った時、ショベルカーで木を丸ごと引っこ抜いたり、色んな鍵を開ける遊びに夢中になって(当初は村の人達も喜んでいた様だが)、町の銀行の金庫まで開けたりと犯罪レベルのイタズラをかなりしていた為、村人からかなり嫌われている。意外にもカナヅチらしい。
- 兎野 月子(うの つきこ)
- この漫画の準主人公兼ヒロイン的存在で、ナレーター(というよりは心の声か?)も担当している。天童探偵事務所の手伝いをしている少女。実の祖父を殺した疑いがかけられた(無論彼女は犯人ではない)ところをたまたま居合わせた天童探偵事務所に逃げ込み星に無実を証明してもらって以来、星の捜査を手伝うようになった。基本的にこの漫画のツッコミ役をするが、本人も稀にボケる事があり、非常にドジな面もある。第1話で彼女の母親らしき人物が出た(彼女の回想で)。最近では、星ほどではないがかなりの推理力を発揮するようになったものの、前述の通りやはりまだまだドジで未熟な面も多い。因みに推理がまとまったら、頭を指で押さえながら「ピカンときたわ―――!!」と叫ぶ。名前の由来は兎と月から。
- 天童 太陽(てんどう たいよう)
- 星の父親で敏腕刑事。新田巡査を始め、皆に尊敬されていた。恐れない心の持ち主で大怪盗トリックスター(自分の父親)を追って彼に殺された。
- 絵はめちゃくちゃ下手で、彼の出す問題は絵がついているせいで、逆にややこしくなってしまう。暗号の人物の候補はいくつかいたが実は新田熊男だった。
- ブラックナイフに殺された日は1999年7月15日(ちょうど7年前とのこと)になっている。
- 天童 タネ(てんどう-)
- 連載版の星の祖母で太陽の母親。そしてトリックスターの妻。星の師匠でもあり予言者(星以上に推理力がすごいので予言のように聞こえる)でもある(彼女の言ったことは全部当たっている)。星と同じくイタズラ好き。
- 新田 熊男(にった くまお)
- 星の田舎の知り合いとして登場し、警察官で巡査。読み切りにも出たことがある。だが、性格等は読み切りとはえらく違い、方言を使ったり、とてつもなく力が強かったりする(最も読み切りの時も力が強かったが)。星が乗った新幹線で事件が起こり、大騒ぎになっていたにもかかわらずずっと寝ていたなどと間抜けな一面もある。因みに読み切りの時は「熊男」の名はなく、第6話では「熊男」の読みがカタカナの「クマオ」だったが、第10話以降からは平仮名の「くまお」になった。なお第10話でトリックスターの部下になりすましオリオンと言うコードネームで潜入していた。実は太陽とトリックスターの行方を捜すために仕方なくしていたとのことらしい。星たちと一緒に行動していたが第27話で職場に戻ることにしたのか別れた。
- ライデン
- 新田と交代という形で登場したドイツ生まれの犬。IQ180という高い知能を持つ。高額な報酬と引き換えに、どんな難しい依頼をもこなす。推理がまとまった時は、頭の雷マークみたいな所に雷がはしり、犬語で「さぁて、バチバチいくかぁ!」と言う。
- 月子に似ている少女の写真を入れたペンダントを放さず持っている。
- 実は宿なしで、天童探偵事務所に居座っている。(しかも下駄箱を改造し、星の布団に寝ている。)このことに関して星は「うちに犬飼う金なんかねぇ!!」とキレていた。
[編集] トリックスターと部下たち
- 大怪盗トリックスター
- 世界的に有名な大怪盗。手下を多数従えている。実は星の祖父。本名は天童 光(てんどう ひかり)。星の父(自分の息子)を殺したことがある(怪盗になる前は犯罪心理学者だったが、怪盗になった)。だが、それはブラックナイフを捕まえるために、2人で仕掛けた演技であった。だが、太陽はブラックナイフに殺された。
- 1回星と遭遇したが、うまく逃げてしまった。読み切り版では既に亡くなっているという設定になっていた。タネいわくキテレツジジイらしい。
- ZOOマスター
- トリックスターの部下。動物を催眠術で操ることができる。星に手加減したためトリックスターに奈落の底に落とされたが、アジトにて見回り(雑用係)として再登場した。知恵の輪が好き。
- ミスターCLOCK(クロック)&ミスターFLOCK(フロック)
- トリックスターの部下の双子。時間魔術師で、チクタクストップで目をくらませて姿を消すように見せることができる(魔術師といっても片方が隠れてもう片方が出てくる2人1役である)。時計コレクターでもある。
- 星が持っている星の父の手紙を奪おうとしたが、誤って偽物を奪ってしまった。第27話で出てきたのも1人だけだった。
- レイン
- 部下の中で唯一トリックスターの場所を知る少年で、町の中にあるアジトのボス。推理はせずにただ運で勝負する強運の持ち主。しかし、推理で勝とうとする星に敗れ、最後の自分が仕込んだ毒入り紅茶を飲み(本人いわく「負けは、負けだ」とのこと)、再び出て来そうなキザなセリフを残してどこかに消えたが、第16話で1コマ(正確には3コマだが2コマはシルエットのみで)だけ再登場した。しかし「数滴ですぐに植物が枯れるような強い猛毒を飲んで生きてられるはずが無い。」と、一部のファンから不評を買っている。だが、このことから運が強いと言うのはうそではないようだ。
- ストロングマスター
- 西倉井無(くらいむ)町で橋の番人をしてる。見た目は商店をやっているおじいさんだが実は怪力なトリックスターの部下である。星たちにヒントを与えたりした。部下の中では優しい方。
- カシオペア
- トリックスターの部下。黒尽くめの帽子とマントに、カボチャの仮面を被っている。レインのアジトのクイズ問題に登場。本編には未登場。
- サザンクロス
- 十字架の帽子と仮面を被ったトリックスターの部下。レインのアジトのクイズ問題に登場。カシオペア同様、本編には未登場。
[編集] ダークマター
- ブラックナイフ
- 強盗殺人集団「ダークマター」のボス。容姿は普通の探偵の青年である。名前も国籍も不明。少年時代にナイフ1つで大量殺人を犯したことがあり、その後も多くの人の命を奪い、ナイフが血で黒くなったことから「ブラックナイフ」という異名がついた。星の父を殺した真犯人である。ちなみに、そのナイフは部下の鑑定士いわく「国宝級」とのことだがとてもそうには思えない。7年前と比べ、髪が異様にも長くなり力ずくで手錠を壊した傷跡もある。しかし、星に敗れたときあっさりと警察につかまったことに疑問が残る。
- その他部下たち
- 推理小説家、格闘家、マジシャン、鑑定士の4人がいる(現在他にもいるかどうかは不明)。
- 彼ら4人も7年前と比べてみると格闘家は体中に無数の傷がある。マジシャンはひげが生えている。鑑定士は髪がカツラになっている。推理小説家は少し髪が長くなっている。彼らもブラックナイフと共に警察に捕まえられた。
[編集] その他
- 亀田 勤(かめだ つとむ)
- 警察署殺人課の刑事。月子を追っていた。星を毛嫌いしている。月子からも「とにかくヤな感じの刑事」と言われている。
- 第10話で久々に登場したが、その時は第1話での手柄を取られ、降格されてしまった(現在の階級は不明だが、刑事ではなくなっている)。太陽とは同僚(?)らしいが、仲は悪かった様だ。今も手柄は取られ続けているため刑事に戻れる日は遠い(と言うより戻れない?)。現時点での登場は第1話と第10話の2回だけである。
- 犯人逮捕よりも自分の手柄を優先している様で、後述の山彦金太郎の脱走を新田に抑えられた時も「横取りするな」と言っていた。
- 「太陽のせいでまさにオレは日影の存在よ!」と本人は言う。
- 大也(だいや)
- 金持ちの男の子。ゴールドという犬が唯一の友達。両親が宝石ばかり見ていてかまってもらえなかったが、ZOOマスターの宝石窃盗事件がきっかけで、両親にかまってもらえるようになった。名前の由来はダイヤモンドから。
- ゴールド
- 大也が飼っている犬。口に何か咥えていないと気が済まない。ZOOマスターに操られてしまう。名前の由来は金から。コックの作った餌しか食べない。
- 頂 ますお(いただき-)
- 星と月子がお金が無くて困ったときに車に乗せてあげた通りすがりの男(と言うより殆ど無理矢理乗せられた)。漫画家である。暗号を盗んで大金持ちになろうとしたが、星に苦労して得た物の大切さを教えてもらい、諦めた。
- 名前の由来は「いただきますよ」と「板垣雅也」から。
- 焔 盗作(ほむら とうさく)
- 新田に逮捕された。トリックスターの部下だと本人は言っているが恐らく嘘であり、着ている服装からしてもトリックスターの部下に思えない。万引き・食い逃げお手の物とも言っている。暗号の人物の候補の1人だった。
- 第27話で出てきた部下が全員集合したのに対し彼は出て来なかった事から「トリックスターの部下」ということはほとんど無いだろう。
- 山彦 金太郎(やまびこ きんたろう)
- 25回も脱走を繰り返している犯罪者だが毎回逃げ切れずに終わっている。今回の脱走も新田に抑えられた。暗号の人物の候補の1人だった(暗号がキンタロウ=金太郎、ヤッホ~=山彦だったから)。別にトリックスターの部下ではなさそうだ。
[編集] 劇中に出る主な地名
- 倉井無町
- 星たちの住む町で警察署などが存在する。
- 日没島
- 心霊スポットとして知られている島。ここには7年前に閉鎖された大学がありここで太陽は殺された。死んだというのは没するとも言い太陽の没した島と言う事から日没島と呼ばれるようになった。
[編集] 読み切り作品の登場人物
- 美空ばあさん(みそら-)
- 怪盗アケガラス
- 読み切り作品で登場した怪盗。黒豹の瞳(エメラルド)の場所を知ったまではいいが、偶然ぬか漬けを食べにきていた新田に取り押さえられた。
月刊コロコロコミック連載中の漫画作品
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