早良警察署
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
早良警察署(さわらけいさつしょ)は福岡県警察が管轄する警察署の一つで、福岡地区に属す。 正式名称は福岡県早良警察署。署長の階級は警視正で、身分は国家公務員(地方警務官)。
九州最大の都市福岡市の旧西区(現在の西区・早良区・城南区)を管轄していたことから西警察署と称し、県下一の署員数を誇る大規模警察署であったが、1990年代以降110番通報件数が那覇警察署や浦和警察署、新宿警察署、渋谷警察署などを凌いで全国第1位になるなど負担が限界に達していたため、2006年4月に西区のみを管轄する西警察署を新設し分割。警察署名称を所在地のある行政区名から早良警察署と変更した。管内に福岡市の西の副都心西新や福岡タワーに代表されるシーサイドももち、油山、福岡大学、西南学院大学、中村学園大学、修猷館高校などを持つ。
刑事ドラマ「西部警察」の西部署は、早良警察署(当時は西警察署)庁舎を外観撮影したことで有名。
1997年5月、アジア開発銀行(ADB)福岡総会の警備の際、発注した仕出し弁当が原因で、署員の過半数が溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染症に集団罹患し話題となった。
目次 |
[編集] 所在地
(早良区役所斜め前、西福岡税務署南隣、最寄駅は福岡市地下鉄空港線藤崎駅)
- 代表電話 092-847-0110
[編集] 管轄区域
[編集] 沿革
- 1886年12月28日 早良郡西新町に早良郡(2町6村)を管轄する西新町警察署を開設。
- 1941年5月1日 西福岡警察署と改称。
- 1948年3月7日 警察法施行により、福岡市の区域は自治体警察の福岡市西福岡警察署に、早良郡は国家地方警察の早良地区警察署に分離。
- 1949年9月2日 福岡市西福岡警察署を福岡市西警察署に改称。
- 1954年7月1日 警察法改正により、自治体警察と国家地方警察が一本化され、西福岡警察署として再発足。
- 1956年6月15日 西新町に庁舎新築。
- 1972年4月1日 福岡市が政令指定都市となる。
- 1972年5月7日 現在地に庁舎を新築移転。
- 1974年4月1日 福岡市の行政区に合わせて1区1署制を採用。これに伴い西警察署と改称。
- 1982年5月10日 西区が西区・早良区・城南区に分区。これに伴い一部境界の見直しがあり、管轄区域を調整。
- 2003年8月27日 県下全域交番駐在所再編成により、田島交番と入部・元岡・金武駐在所を廃止。
- 2006年4月3日 西区のみを管轄する西警察署を新設し分割。早良警察署に改称。組織改正に伴い、捜査部門の業務分掌を変更。
[編集] 組織
副署長のほかに警視相当職として、会計・生活安全・刑事・交通・地域の5管理官を課長の上に置く。
[編集] 交番・駐在所
( )の中は、読み・所在地。
- 別府交番(べふ・福岡市城南区別府2丁目22番9号)
- 七隈警部交番(ななくま・福岡市城南区松山2丁目34番23号)
- 堤交番(つつみ・福岡市城南区堤1丁目9番8号)
- 百道浜交番(ももちはま・福岡市早良区百道浜3丁目6番26号)
- 西新交番(にしじん・福岡市早良区西新2丁目10番5号)
- 室見交番(むろみ・福岡市早良区室見4丁目12番9号)
- 原交番(はら・福岡市早良区荒江3丁目13番1号)
- 有田交番(ありた・福岡市早良区有田4丁目37番33号)
- 野芥交番(のけ・福岡市早良区賀茂2丁目21番25号)
- 四箇田交番(しかた・福岡市早良区四箇田団地7番20号)
- 内野駐在所(うちの・福岡市早良区内野8丁目6番20号)
- 脇山駐在所(わきやま・福岡市早良区大字脇山1744番4号)