東室蘭駅
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東室蘭駅(ひがしむろらんえき)は、北海道室蘭市東町2丁目29にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅。 室蘭市の事実上の代表駅として機能している。
日本貨物鉄道(JR貨物)の東室蘭駅(貨物駅)は、旅客駅の東側、日の出町1丁目にある。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
- 室蘭本線
- 室蘭方面への支線が分岐する。
[編集] 駅構造
- 島式ホーム2面4線を有する地上駅。橋上駅舎を持つ。
- 終日社員配置駅。みどりの窓口(営業時間4時00分~24時00分)、旅行センター東室蘭支店(営業時間10時00分~18時00分、土・日・祝は17時00分まで)、自動券売機、自動改札機、待合室がある。
- 駅の東西を結んでいる通路を改築する工事が進められている。階段しかない昇降部分にエレベーター・エスカレーターを設置してバリアフリー化を図るほか、通路中央部を拡張して休憩スペースとする。公募により通称はわたれーるに決まった。2007年4月3日より供用を開始する。
- 引き続き、駅前広場の整備を進める。2008年度に完了予定である。
[編集] 貨物駅
- 取扱貨物
- コンテナ貨物
-
- 12ftコンテナのみ
- 臨時車扱貨物
- また、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
- 駅構造
1面のコンテナホーム、1本のコンテナ着発荷役線、着発線6本、その他仕分線数本を有する。また営業窓口であるJR貨物室蘭営業所、乗務員基地である室蘭総合鉄道部を併設する。
かつては旅客駅東口の南側に貨物設備が設置されていたが、1996年10月7日に室蘭操車場があった場所に移転、着発線荷役方式(E&S方式)の駅に改装された。
また、かつては新日本製鐵室蘭製鉄所への専用線があり、鉄鋼製品などを輸送していた。製鉄所のさらに奥、日鉄セメント室蘭工場へも専用線が続き、セメントの発送も行っていた。その他操車場から分岐し、室蘭市中央卸売市場へ続く室蘭市長が保有する専用線もあった。
[編集] 駅周辺
- 駅の周辺(中島・東町地区)は室蘭市内で一番の繁華街で、丸井今井、大型スーパー、飲食店や宿泊施設などがそろっている。
- 近くに国道36号と国道37号終点との交点がある。
- 太平洋に面したイタンキ浜は、日本でも数少ない鳴き砂の浜辺である。
- 東口
- 道南バス東町ターミナル
- ポスフール 室蘭店
- 弥生ショッピングセンター
- 室蘭グランドボウル
- 室蘭劇場
- 室蘭警察署
- 室蘭市消防本部
- 室蘭市水道局
- 室蘭市東サービスセンター
- 東室蘭郵便局
- 北海道室蘭栄高等学校
- 西口
- 丸井今井 室蘭店
- 長崎屋 室蘭中島店
- 室蘭中島ショッピングセンター(07年4月オープン予定)
- 中島公園(市体育館、市営野球場隣接)
- 中島神社
- 室蘭工業大学
- 北海道室蘭工業高等学校
- 新日鐵室蘭総合病院
- 道南バス「東室蘭駅西口」
[編集] 利用状況
北海道旅客鉄道によると、2004年度の1日平均乗車人数は約1,929人である。
[編集] 歴史
- 1892年(明治25年)8月1日 - 北海道炭礦鉄道の室蘭駅として、現在の輪西駅付近に開業
- 1897年(明治30年)7月1日 - 駅名を輪西駅(わにしえき)に改称(現在の室蘭駅まで開通)
- 1906年(明治39年)10月1日 - 北海道炭礦鉄道が鉄道国有法により買収、国有化される。
- 1920年(大正9年)11月6日 - 駅舎を輪西から太平洋沿いの市内イタンキに移転。
- 1925年(大正14年)8月20日 - 長輪西線(おさわさいせん)輪西~伊達紋別間開通。駅を現在の場所に再度移転。
- 1928年(昭和3年)9月10日 - 駅名を東輪西駅(ひがしわにしえき)に改称。
- 1931年(昭和6年)9月1日 - 駅名を現駅名である東室蘭駅に改称。「東輪西」の駅のアナウンスが「東は西」に聞こえてしまい、紛らわしいため改称したという。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 日本国有鉄道分割民営化により北海道旅客鉄道・日本貨物鉄道に承継。
- 1996年(平成8年)10月6日 - JR貨物の駅が移転。