函館駅
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函館駅(はこだてえき)は、北海道函館市若松町12にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅。
函館本線の起点駅、津軽海峡線(函館~青森間の路線の愛称)の北海道側の起点である。
なお、本稿では函館市交通局が管理する路面電車である函館市電本線・大森線の函館駅前電停(はこだてえきまえでんてい)についても記載する。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 北海道旅客鉄道
- 函館駅前電停
[編集] 駅構造
[編集] 北海道旅客鉄道
- 4面8線ホームの地上駅。一時期は6面11線となっていたが旧0・1・2番のりばを新駅舎建設のため撤去し、旧3・4番のりば…を新1・2番のりば…とした。現在は櫛形ホーム4面8線。函館駅で終点のため車止めがあり、0キロポストも見ることができる。函館本線と江差線・津軽海峡線との直通運転列車は五稜郭駅または函館駅でスイッチバックを行う。ホームと駅舎は段差のないバリアフリー対応の構造になっている。
- のりば
1~4 | ■函館線(普通) | 七飯・大沼・森・長万部方面 |
■江差線(普通) | 上磯・木古内・江差方面 | |
5~8 | ■函館線(特急・急行) | 長万部・東室蘭・札幌方面 |
■津軽海峡線(特急・急行) | 青森・八戸・上野方面 |
- 函館本線の特急列車と津軽海峡線の特急列車は、原則同一ホームでの乗り換えとなっている。
- 日中の特急列車が発着する時間帯は、グループ会社の「北海道クリーン・システム」の委託駅員がホームで案内放送をしている(2001年頃までは当務助役がホーム案内放送をしていた)。ただし夜間時間帯の寝台特急・急行列車の案内放送は当務助役が行う。
- 特急・急行・寝台特急・SLは当務助役が発車合図を出す。普通列車は運転士が信号・ホームを確認したうえで発車する。
- 特急列車が発車する際は発車音楽が鳴る。ただし夜間時間帯は鳴らない。
- 終日駅員配置駅(出札担当・改札担当・信号担当・当務助役が当直)。
- 駅舎の1階にはみどりの窓口(営業時間6時00分~22時30分、ただし20時00分から22時30分までは有人改札口横の窓口での営業となる)、旅行センター函館支店(ツインクルプラザ、営業時間10時00分~19時00分)、自動券売機、オレンジカード販売機、自動改札、函館市観光案内所、キヨスクなどの売店、2階にはレストラン、いるか文庫がある。
- 夜間時間帯の自動改札は常時稼動、有人改札は列車到着20分前から行う。
[編集] 函館市交通局
- 2面2線の相対式ホーム。
- 松風町側の軌道敷内には国道5号の起点を示す起点票が埋め込まれている(1968年に函館東・北斗ライオンズクラブより寄贈された)。
- 2003年7月、函館駅舎新築に伴う区画整理実施に伴い電停の位置が5メートル移動する事になったことから全面改装を実施。上屋付きのバリアフリー構造となった。
- 棒二森屋側のホームにはLEDを使用した電車接近表示機が設置されている(電車が松風町を発車するとアナウンスが流れ「電車が来ます」と表示が出る)。
- 駅側のホームが湯の川方面行、棒二森屋側のホームが函館どつく前・谷地頭方面行となっている。
- 市役所前側に渡り線が設置されている。湯の川行始発電車(7:11)はこの渡り線を使用しているほか、増車や貸切電車を運行する際や事故や故障発生の際にもここの渡り線を使用する。
- 渡り線は2004年に五稜郭公園前・駒場車庫前・湯の川で使用されている物と同様のドイツ製のものに交換されている。
- 毎年8月1日~5日に開催される函館港祭りのパレード開催の際には当駅を起点に谷地頭・函館どつく前方面への折り返し運転が行われている。また花火大会の際には無線機を携帯した運行司令員やカバンをぶら下げた乗車整理員が乗客案内や料金の収受に当たる。
[編集] バス路線 (函館駅前)
表記があるもの以外はすべて函館バスによる運行。
- 1番乗り場
- 111,101,2,123系統、知内線、江差線
- 2番乗り場
- 103,132,4,14系統、森・長万部線、七飯・鹿部線
- 3番乗り場
- 5,6,96系統
- 4番乗り場
- 5番乗り場
- 6-2,130,59,105,5-1,106系統、106ループ27
- 6番乗り場
- 8,10,27系統、下海岸・川汲線、27ループ106
- 7番乗り場
- バスセンター行、競輪場行無料バス
- 8・9番乗り場
- 降車専用
- 10・12番乗り場
- 貸切バス乗降専用
- 11番乗り場
- 13番乗り場
- 14番乗り場
[編集] 駅弁
- みかど
- ジェイ・アールはこだて開発(漁り火)
[編集] 駅周辺
- 北海道旅客鉄道函館支社
- 函館朝市
- 棒二森屋
- 函館駅前郵便局(無集配特定局)
- 函館市役所(市電は市役所前停留所が至近)
- レンガ倉庫群
- 函館市交通局・電停「函館駅前」
- 函館バス「棒二森屋前」(市電・バス乗継指定停留所)
[編集] 利用状況
[編集] 北海道旅客鉄道
北海道旅客鉄道函館支社によると、2004年度の1日平均の乗車人員は約2,964人である。
[編集] 歴史
- 1902年(明治35年)12月10日 - 北海道鉄道の函館駅(初代)が開業。
- 1904年(明治37年)7月1日 - 函館駅(2代目)が開業。函館駅(初代)は亀田駅に改称。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 国有化により国鉄の駅となる。
- 1911年(明治44年)8月29日 - 亀田駅が廃止。
- 1915年(大正4年)6月16日 - 青函連絡船との接続を図るため、函館駅からやや離れていた連絡船の接岸場所付近に函館桟橋(はこだてさんばし)仮乗降場を設置。連絡船との接続列車のみ入線し、運賃計算上は函館駅と同一とされた。
- 1930年(昭和5年)10月1日 - 函館桟橋仮乗降場を函館駅に統合。
- 1938年(昭和13年)1月18日 - 3代目駅舎失火により全焼。
- 1942年(昭和17年)12月20日 - 4代目駅舎新築落成。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 一般向けのコンテナ・車扱貨物の取り扱いを廃止。大沼街道沿いに2面2線のコンテナホームや有蓋車用車扱ホームが存在した。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 専用線発着の車扱貨物の取り扱いが廃止され、貨物取扱が全廃。函館港中央埠頭へ続く函館市営公共臨港線や、日清製粉函館工場へ続く専用線が存在した。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物の取り扱いを再開。但し臨時車扱貨物の取り扱いのみで、従来のまま荷役設備や専用線は存在しない。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 青函トンネル開通に伴い青函連絡船廃止。
- 2002年(平成14年)4月1日 - 日本貨物鉄道の駅(貨物の取り扱い)が廃止。
- 2003年(平成15年)6月21日 - 五代目駅舎オープン。
※北海道新幹線開業後は北斗市(現渡島大野駅の位置)に新函館駅が開業する予定。なお北海道新幹線・新青森駅~新函館駅間(148.8km)は2005年に着工し、2015年度末の完成を目指すことが決まっている。
[編集] 隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 函館本線
- 函館駅 - 五稜郭駅