陣屋町駅
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陣屋町駅(じんやまちえき)は、北海道室蘭市陣屋町2丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)室蘭本線の貨物駅である。
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[編集] 取扱貨物
[編集] 駅構造
本線から分岐する約1.5kmの側線の終端に通称陣屋町臨港駅(じんやまちりんこうえき)がある。側線は室蘭本線の旧線を転用したものである。
側線の終端から室蘭開発が保有する400mほどの専用線が続いている。そこに室蘭港で陸揚げされる木材チップを無蓋車に積み込む設備がある。
また室蘭港崎守埠頭を発着する船舶のコンテナを取り扱うためのコンテナホームがあるが、一度も使用されたことがない。
[編集] 貨物列車
1日1往復の専用貨物列車が、萩野駅との間に運行されている。室蘭港で陸揚げされた日本製紙向けの木材チップを輸送するためのもので、専用に改造されたワム480000形のみで編成されている。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
もともとは、1944年に設置された信号場で、1953年に駅に昇格。駅前面に広がる陣屋海水浴場の最寄駅として夏季を中心に賑わったが、室蘭港拡幅に伴う埋め立て工事によって海水浴場が閉鎖。また、1968年に行われた陣屋町~崎守間の複線化及び路線変更によってホームの撤去が必要となり、1970年に旅客営業が廃止され、貨物駅となった。
- 1944年(昭和19年)10月1日 - 陣屋町信号場開設。
- 1953年(昭和28年)7月15日 - 駅に昇格、陣屋町駅開業。
- 1970年(昭和45年)8月1日 - 旅客営業を廃止、貨物駅となる。
- 1970年(昭和45年)10月 - チップ輸送列車運行開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる。