竜ヶ水駅
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竜ヶ水駅(りゅうがみずえき)は、鹿児島県鹿児島市吉野町10252番地に所在する九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。コンクリート造の駅本屋が山側に置かれるが待合室や券売機等の設置はない。ホーム間は跨線橋で結ばれる。無人駅。
海側ホームには水害復旧の記念碑が建っている。また、ベンチ上に駅ノートがある。
[編集] 駅周辺
- 大崎ヶ鼻
- 国道10号
[編集] 歴史
- 1915年(大正4年)8月7日 - 鉄道院が開設。
- 1979年(昭和54年)9月25日 - 南宮崎~鹿児島駅間電化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 1993年(平成5年)8月6日 - 集中豪雨により発生した土石流にて駅構内が埋没し不通となる。
- 駅に停車していた上下普通列車が土石流に巻き込れ被災した(大破した車両3両は後に廃車)が、これは土石流の危険を感じた乗務員が咄嗟の判断で崩れそうな箇所にあえて列車を停車させ、乗客のいない車両を堤防代わりに利用しようと目論んだ結果である。この好判断により乗客の多くは土石流発生直前に避難することができた。乗務員の指示に従わず降車を拒否した乗客3名が犠牲となった、なお当時避難救助活動に従事した乗務員は、その後過労死で亡くなっており、最終的に労災が認定されることとなった。
- 1993年(平成5年)9月15日 - 営業再開。
[編集] その他
- 駅周辺は切立った崖と海岸で大半の住民は鹿児島市の土石流災害対策で他所に移転し空き家が目立つ。
- 乗降客が極めて少ないため、2000年3月11日のダイヤ改正より普通列車の半数以上が通過するようになった。また駅構内の時刻表では通過列車に黒丸印がついている。
- 1993年(平成5年)の土石流災害時の乗員乗客脱出劇は、NHKのプロジェクトXにて取り上げられた。
- 現在も大雨警報発令の際は避難勧告が出される。
- 1967年(昭和42年)までは、重富駅~竜ヶ水駅間に心岳寺駅(臨時駅)が存在した。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
日豊本線(宮崎 - 鹿児島)