行川アイランド駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
行川アイランド駅(なめがわアイランドえき)は、千葉県勝浦市浜行川にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)外房線の駅である。旧国鉄時代に、商用施設の名前を付けた数少ない駅の1つである。
目次 |
[編集] 概要
元々、行川アイランドを訪れる観光客のために設置された臨時乗降場であったため、勝浦市と鴨川市の境界(旧上総・安房国境)に近い山間部に無理やりホームが作られている。この場所は、外房線沿線の行川アイランド付近で唯一国道128号側に開けた場所であったためである。
当駅は国鉄民営化以降、たびたび存続の危機にあり、2001年の行川アイランド閉園後にも廃止が検討されたが、勝浦市および地元住民の要望により無人駅として残された。しかし、行川アイランド自体が人家の少ない所にあったため、近くの集落までは約1kmも離れているうえ、山に囲まれた地形で駅からはその姿さえ見えない(駅から行川アイランド跡地へつながる国道128号の歩道橋上から1軒だけ人家が見える)。
また、行川アイランド跡地は閉園時のまま残されており、カーテンが閉められたままの入場券売り場、鉄柵でふさがれた園内入口のトンネル、錆び付いた案内板など、無惨な光景をさらしており、秘境駅の様相を呈している。なお、跡地は2004年に共立メンテナンスが取得。高齢者定住ホームの建設を予定している。
[編集] 駅構造
[編集] のりば
■外房線 | 安房鴨川方面 勝浦・上総一ノ宮・蘇我・千葉方面 |
[編集] 駅周辺
- 勝浦市立行川小学校(上総興津駅方向へ約500m)
- 国道128号
- 浜行川漁港
- 大沢漁港
- おせんころがし
[編集] 利用状況
行川アイランドが閉園した影響か、利用客は極端に少ない。
2004年の乗車人員は1日平均約20人である
[編集] 歴史
- 1970年7月2日 臨時駅として開業。
- 1970年7月18日 一部の急行列車停車駅となる。
- 1987年4月1日 常設駅(無人駅)化。
- 1990年頃 簡易委託駅となる。
- 2001年8月31日 行川アイランド閉園に伴い無人化。特急はこの時から通過となる。