香田勲男

香田勲男（こうだいさお、1965年 5月29日～）は昭和末期から平成期（1980年代後半-2000年代前半）の読売ジャイアンツ、大阪近鉄バファローズに所属したプロ野球選手であり、現在は巨人で投手コーチを務めている。

実は剣道の有段者（4段）でもある。

[編集] 来歴・人物

1983年　佐世保工高からドラフト2位で指名され、読売ジャイアンツに入団
1985年　 6月9日の対中日戦で初登板（ナゴヤ球場）
1988年　先発を中心に27試合に登板。プロ初完封を含む、4勝をマークするなど一軍に定着する。
1989年の日本シリーズ（対近鉄）の第4戦に先発し、完封勝利を挙げる。（巨人3連敗の後の完封勝利（その後4連勝で日本一）で流れを変えた1勝と賞賛の声が高かった）
1990年　初の二桁勝利(11勝)と規定投球回数到達を果たし、巨人投手黄金期の先発陣の一角を担う。
1991年　この年以降、勝ち数が6→0→8→2→（近鉄移籍）2→0と伸び悩む。
1995年　阿波野秀幸投手とのトレードで近鉄に移籍。
1997年　9勝をマークするなど復調し、オールスターにも監督推薦で出場。
1999年　リリーフに転向して55試合に登板。5勝8セーブを記録し、抑え的中継ぎとして活躍する。
2001年の日本シリーズ（対ヤクルト）に登板したが、シーズンオフ後現役引退。後のヤクルトスワローズの少年野球教室で古田敦也に「これから真中満が『香田を引退に追い込んだホームラン』の動きの再現をします」とネタにされた（再現したのは宮本慎也）。
2002年　近鉄の投手コーチに就任
2004年　巨人の投手コーチに就任

香田は現役時代、スローカーブを武器に活躍した投手である。速球全盛の時代に、縦に変化する90キロ前後のカーブと、140キロに満たないストレートを投げ分け、山本昌や星野伸之や小宮山悟と共に「球の遅い一流投手」と言われた。（ちなみに以上の四投手全員は同い年）

年度	チーム	背番号	登板	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	セーブ	勝率	投球回	被安打	被本塁打	与四球	与死球	三振	暴投	ボーク	失点	自責点	防御率
1984年	巨人	48	1軍出場なし
1985年			1	0	0	0	0	0	0	.000	1.0	1	0	0	0	1	0	0	0	0	0.00
1986年			13	0	0	0	1	0	0	1.00	22.0	14	4	9	1	25	1	0	11	10	4.09
1987年			1軍出場なし
1988年			27	2	1	0	4	3	1	.571	93.2	73	5	24	0	76	1	0	28	27	2.59
1989年			19	2	2	1	7	3	0	.700	88.0	62	7	21	0	71	1	0	23	23	2.35
1990年			23	4	1	0	11	5	0	.688	130.1	116	12	37	1	106	5	0	50	42	2.90
1991年			27	3	0	0	6	5	0	.545	113.2	120	18	35	2	78	1	0	64	58	4.59
1992年			13	0	0	0	0	2	0	.000	26.1	40	6	15	0	27	0	0	27	26	8.89
1993年			22	2	0	0	8	7	0	.533	100.0	87	7	30	5	59	3	0	42	39	3.51
1994年			21	1	1	0	2	3	1	.400	70.2	79	7	32	3	40	0	0	41	35	4.46
1995年	近鉄	12	20	1	0	0	2	5	0	.286	69.2	84	5	25	3	39	1	0	42	38	4.91
1996年			4	0	0	0	0	3	0	.000	14.0	27	5	4	0	6	0	0	15	15	9.64
1997年			18	0	0	0	9	4	0	.692	107.1	123	7	26	3	58	1	0	45	44	3.69
1998年			23	0	0	0	4	5	0	.444	89.0	110	15	28	3	40	1	3	54	49	4.96
1999年			55	0	0	0	5	4	8	.556	99.2	98	4	18	3	67	1	0	33	27	2.44
2000年			28	0	0	0	6	2	0	.750	37.2	43	2	9	1	21	1	0	19	17	4.06
2001年			36	0	0	0	2	3	1	.400	47.2	41	10	7	1	24	0	0	24	21	3.97
通算			350	15	5	1	67	54	11	.554	1110.2	1118	114	320	26	738	17	3	518	471	3.82