Cosmic Baton Girl コメットさん☆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』(コスミック バトン ガール コメットさん)は、横山光輝の漫画作品『コメットさん』を原作として、2001年4月1日から2002年1月27日にかけ、テレビ大阪をキー局にテレビ東京系で放映されたテレビアニメである。テレビドラマを含めると『コメットさん』の3作目にあたる。
目次 |
[編集] 概要
放送開始前には『コメットさん』の復活ということで大きな話題となった。初代の九重佑三子と二代目の大場久美子が作品に関係している点も注目される。
世代に関係なく幅広い層に支持されたものの、放送曜日や時間等の関係から視聴率は思うように伸びず、関連玩具の不振もあって、10ヶ月での終了(打ち切り)を余儀なくされた。そしてテレビドラマ版(初代、二代目)のような大ブームには至らなかった。これは、独立UHF局以外の系列外局の番販購入が極めて少なかった(石川テレビ・南海放送のみ。東北地方・沖縄県では全く放送されていなかった)ことから、知名度が上がらなかったとも考えられる。ちなみに、初代・二代目は、共にブラザー工業の一社提供番組としてTBS系列のゴールデンタイムで放映され、系列局がない地域にも番組販売が行われる形で全国をカバーしていたことも大ブームとなった理由の一つであるが、本作品について、そのTBS系列局による番販購入がなかったのは、皮肉な現象である。
また、放映中はファン独自の企画立案によるインターネットラジオも運営されていた。
[編集] あらすじ
トライアングル星雲にある三つの星国が集う、お披露目ダンスパーティから逃亡したタンバリン星国の王子を捜すため、ハモニカ星国の王女コメットと、カスタネット星国の王女メテオは、遙か彼方の星地球に向かった。
[編集] データ
- 放送期間:2001年4月1日~2002年1月27日(全43話)
- 放送局
※「ブラザー劇場」の初代・二代目も、系列外ながらTBSからのスポンサードネットで放送していた。
[編集] スタッフ
- 原案:国際放映
- 原作:横山光輝
- 連載:小学館「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「学習幼稚園」「幼稚園」「めばえ」
- 企画プロデューサー:芦田順司(テレビ大阪)、藤原正道(東宝)、本橋寿一(日本アニメディア)
- シリーズ構成:おけやあきら
- キャラクターデザイン:まきだかずあき
- 美術監督:坂本信人
- 色彩設計:大野嘉代子
- 撮影監督:荒川浩介
- 音楽:MOKA(小西香葉、近藤由紀夫)
- 音響監督:清水勝則
- 効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション)
- 録音制作:ザックプロモーション
- アニメーションプロデューサー:釜秀樹、神戸明、田中敦、田中伸明、萩野宏
- プロデューサー:金岡英司(テレビ大阪)、高城一典(読売広告社)、斎春雄(東宝)
- 監督:神戸守
- アニメーション制作プロダクション:日本アニメーション、シナジージャパン
- 協力:日本スポーツバトン協会、自由が丘バトンクラブ
- 玩具製作:タカラトミー
- フィギュア製作:コトブキヤ
- 製作:テレビ大阪、読売広告社、東宝、日本アニメディア
- オープニングテーマ
- 第一期:「君にスマイル」(歌:新堀奈夕)第1話~第27話
- 第二期:「ミラクルパワー ~スターダスト・バージョン~」(歌:中山静香)第28話~第43話
- ※第3話までのオープニングと第4話以降のオープニングでは、リングの数や速さに若干の変更がある。
- エンディングテーマ
- 第一期:「トゥインクル☆スター」(歌:千葉紗子)第1話~第27話
- 第二期「星のパレード☆」(歌:田中小百合)第28話~第43話
- ※本放送のエンディング内では、視聴者から募集した写真などが紹介されていたが、DVD-BOXには未収録。
[編集] 放送リスト
- 星の輝きを持つ者
- 新しい家
- 星のトンネル
- わくわく動物園
- ゆっくり王国づくり
- お店に置くもの
- キラキラにすむ妖精
- 素敵なドレスづくり
- 雲のゆりかご
- はじめての好き
- バトンの力
- ラバボーゆうかい事件
- ヌイビトたちの夜
- 星国の七夕伝説
- カゲビトの挑戦
- 竜宮城を探そう
- メテオさんの涙
- 戦うロボ
- もう一人のコメット
- ラバピョンのキス
- ミラクル恋力
- ゼツボーのラバボー
- ヒゲノシタの輝き
- タンバリン星国の姉弟
- 学校の輝き
- 星力をください
- ケースケの夢の実
- お手伝いできること
- カスタネット星国の嵐
- 星力で粘土あそび
- マネビトさんがいっぱい
- ノコシタオバケがやってくる
- 時には王女のように
- 星の絆
- 雪のダンス
- みんなの王子様
- いたずらキューピト
- キモチの遭難
- サンタビトになりたい
- 輝きをなくしたケースケ
- タンバリン星国の誰かさん
- さよならの仕方
- 瞳に映る輝き
[編集] キャスト
- コメット:前田亜季
- 三島佳祐(ケースケ):浅野まゆみ
- ラ=ヴァルモット=プロヴォーネ(ラバボー):川田妙子
- メテオ:本多知恵子
- ムー=ヴァイツェン=クネーデル(ムーク):永澤菜教
- 藤吉景太朗:山野井仁
- 藤吉沙也加・太一のママ:冨永みーな
- 藤吉剛(ツヨシ):間宮くるみ
- 藤吉寧々(ネネ):松岡由貴
- ヒゲノシタ:大竹宏
- ハモニカ星国王様(コメットの父):岩田安生
- ハモニカ星国王妃(コメットの母)・ナレーション:九重佑三子
- 柊美穂(スピカ・コメットの叔母):大場久美子
- 柊修造(スピカの夫):北川勝博
- ラバピョン、今日子先生:あおきさやか
- 羽仁君也(パニッくん):あかり
- ミラ:小林沙苗
- カロン:日下ちひろ
- 今川瞬:下和田裕貴
- プラネット王子:石川静
- 有希先生、太一:小林沙苗
- 風岡幸治郎(メテオの里親):品川徹
- 風岡留子(メテオの里親):香椎くに子
- カスタネット星国女王(メテオの母):深見梨加
- 羽仁神也(パニっくんの兄)・みちる:津村まこと
- 羽仁萌子(パニっくんの母):まべしょう子
- 源ちゃん:サエキトモ
- 亜衣、赤ヌイビト:滝ノ上晃子
- 麻衣、青ヌイビト・ツキビト:天神有海
- 美衣、緑ヌイビト:大中寛子
- バッタビト隊長・カゲビト・ヘンゲリーノ:佐藤晴男
- 鹿島洋:堀江光
- 前島優衣:高橋美佳子(第8話)、斉藤恵理(第26話以降)
- 花村志保:松谷彼哉
- 黒岩マネージャー:大黒和広
- 倉田明日香:田中小百合
- 高井清:くわはら利晃
- 青木:清水まこと
- アイコ・キミハラ(今川瞬の母):紗ゆり
- 宮前先生:浜野ゆうき
- 石塚先生:小原雅一
- お悩み解決ビト:亀山助清
[編集] 舞台
神奈川県鎌倉市が基となっており、電車や駅周辺は江ノ島電鉄を、藤吉家周辺は鎌倉市住宅街を、海岸は由比ヶ浜・稲村ヶ崎・七里ヶ浜をモデルとしたものである。
放映期間中は江ノ島電鉄の駅や街中にポスターやステッカーが貼られ、また、コメットさんの着ぐるみが街を歩くなど、街をあげての活発なキャンペーンが行われた。
現在でも、コメットさんの雰囲気を味わいたいと鎌倉を訪れるファンは多い。
[編集] 音楽
- シングル(発売元:NECインターチャネル・販売元:キングレコード)
- 君にスマイル
- トゥインクル☆スター
- ミラクルパワー~スターダスト☆バージョン~
- 星のパレード
- アルバム(発売元:NECインターチャネル・販売元:キングレコード)
- コメットさん☆BGM集1
- コメットさん☆BGM集2
- コメットさん☆キャラクターソングコレクション「笑顔の日曜日」
- コメットさん☆キャラクターソングコレクションII「コメット☆ソングス」
- コメットさん☆ベストソングコレクション「また逢う日まで」
[編集] ビデオ
- コメットさん☆VOL.1~VOL.11(発売元:NECインターチャネル・販売元:東宝)
[編集] DVD
- コメットさん☆DVD BOX1~BOX2(発売元:NECインターチャネル・販売元:東宝)
[編集] 書籍
- コメットさん☆小学館シール知育えほん(小学館)
- コメットさん☆おはなしシリーズ①小学館のテレビ絵本(小学館)
- コメットさん☆スター・ダイアリー(旭屋出版)
- コメットさん☆メモワール・ド・エトワール(インプレスコミュニケーションズ)
[編集] インターネットラジオ
- 星の子ネットラジオ
[編集] 海外放映
[編集] 大韓民国
- タイトル:별나라 요정 코미 (星国妖精コミ、ピョルナラ ヨチョン コミ)
- 2002年、KBS韓国放送公社第2にて毎週日曜日午前7時50分~8時40分放送。ストリーミング放送も行っていたので、日本から視聴することができた。オープニングとエンディングは韓国で独自に作られたものが使われ、作品内でも一部変更された箇所がある(例:和服がチマチョゴリに変更)。「星の妖精コミ」または「星の国ニンフカミ」と訳す場合もあり。
[編集] 中華民国(台湾)
- タイトル:彗星公主 (公主=姫の意味)
- 初の放送は2002年1月、『カネ』(CARTOON NETWORK)で、その後再放送もあり。内容は変更なし、ただし、オープニングとエンディングはシリーズを通じて初代のものを放送。放映は中国語の吹き替えのみで字幕付き、台湾のベテラン声優が多数起用する。
[編集] その他
- あさりよしとお - この作品を高く評価しており、DVDや当時のアニメージュなどにその想いを述べている。
- アニメージュ - 当時の編集者に熱心なファンがいたせいもあり他誌に比べてコメットさんの記事を多く掲載。2002年2月号ではFreeSpaceにて読者からのイラスト品評会を行い、同年3月号では最終回特集を行った。なお、同雑誌にて行われた第24回アニメグランプリ(同年6月号掲載)では、以下の成績を収めた。また、執筆者が選んだベストTVアニメでは、14人中6人が選んでいる。
- 新世紀東京国際アニメフェア21 - 2002年に行われた同大会の人気投票部門において、『千と千尋の神隠し』『おジャ魔女どれみ』と並び、人気作品賞を受賞。
- メロンパン - ファンの間では、江ノ島電鉄の鎌倉駅前でメロンパンを食べる事が流行となっている。これは、第1話でコメットが食べた事に由来する。
- 正方形に切り取られた風景 - 作品中において、「黒一色のバックの中央にやや小さな正方形を空け、その中に風景を写しこむ」カットが、登場人物の心象を描く場面などで使われた。これは鎌倉へのロケハンを行った際、神戸守監督が自分のハッセルブラッドで撮影した現地の風景写真が非常に印象的だったため、これを動画で表現するために考えられた手法だといわれている。
- 放送終了直前から放送終了直後にかけて後番のギャラクシーエンジェル、ぴたテンを非難する内容の書き込みが、2ちゃんねるの関連掲示板を中心に相次いだ。(その逆もあった)ごく一部の過激なファンによる心無い行為だが、そのせいもあってか、2ちゃんねるではファンの質が悪いと誤解されている。
[編集] 外部リンク
テレビ東京系 日曜9:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | Cosmic Baton Girl コメットさん☆ | 次番組 |
ぐるぐるタウンはなまるくん (土曜7:30へ移動) |
ギャラクシーエンジェル(第2期) (以後ブロッコリー枠) |
カテゴリ: アニメ作品 こ | テレビ大阪のアニメ | 日本アニメーション | 魔法少女アニメ | 女児向けアニメ | 2001年のテレビアニメ | 東宝製作のテレビ作品