THE CIRCLE
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THE CIRCLE | ||
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B'z の アルバム | ||
リリース | 2005年4月6日 | |
ジャンル | ハードロック J-POP |
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時間 | 47分24秒 | |
レーベル | VERMILLION RECORDS | |
プロデュース | 松本孝弘 | |
チャート順位 | ||
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ゴールド等認定 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
BIG MACHINE (2003年) |
THE CIRCLE (2005年) |
B'z The Best "Pleasure II" (2005年) |
『THE CIRCLE』(ザ・サークル)は、日本のロックグループB'zが2005年4月6日にVERMILLION RECORDSからリリースした、14枚目のオリジナルアルバムである。尚このアルバムのジャケットがアップルコンピューター社の製品である、iPod nanoの公式ホームページやカタログなどの液晶画面に使われている。アルバム未収録シングル曲は「BANZAI」、「ARIGATO」。
目次 |
[編集] 内容
前作『BIG MACHINE』のようなB'zらしいポップなハードロックがポップさが希薄になり、ハードロックな感じが更に強まったような内容で短調の楽曲が多い。バラード曲が少ないのも特徴である。
発売当初はB'zファンの間でも賛否両論となり、男性中心のロックファンの間では高い評価となった。また、洋楽専門の音楽評論家の中にも高い評価を上げる者も存在したアルバムである。稲葉、松本は当時のインタビューにおいて、「B'z初心者にもお勧め」と発言している。
アルバムタイトルの「CIRCLE」は「輪廻」という意味合いをもたせている。これは松本と稲葉の長いソロ活動のあとに再び集まり作業を進める中で、バンドは破滅を繰り返しながらも再生していくものである、と輪廻を感じたことから由来する。 シングル曲は「愛のバクダン」の1曲のみで、前年の2004年に発売された「BANZAI」、「ARIGATO」は本作には合わないということで収録されなかった。
ちなみに、この年行われたツアーのタイトル「CIRCLE OF ROCK」の「CIRCLE」はそのまま「円、輪」などを意味しておりB'z史上初の360度円形センターステージで行われた。なお、ツアータイトルはアルバムタイトル決定前にすでに決まっており、B'zとしてはかなり異例のことだった。これは「Pleasureシリーズ」が封印されたことで、「アルバムツアー」という概念も曖昧になってきていることが影響している。
[編集] 売り上げ
初動34万枚、累計55万枚。年間アルバムチャートでは15位。 売上はいずれもオリコン調べ。
[編集] 参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター・全曲作曲・編曲
- 稲葉浩志:ボーカル・全曲作詞・編曲
- シェーン・ガラース:ドラム (#1-11.13)・パーカッション
- ブライアン・ティッシー:ドラム (#12)
- 徳永暁人:ベース・全曲編曲
[編集] 収録曲
曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。
- THE CIRCLE (1:56)
- X (3:52)
- ハードロックナンバー。タイトルは「無限大」という意味で自分の行い次第で未来はいかようにも変わるという稲葉のメッセージが込められている。LIVEではドーム公演のみで披露された。
- パルス (2:39)
- 愛のバクダン ※ (4:21)
- このアルバム唯一のシングル曲。他の曲に比べてこの曲だけがずば抜けてポップな曲であるため、他の収録曲に比べ少し浮いているような感じもする。アルバムの中では最後のほうにできた曲である。またこの曲が『LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』で演奏された際の映像が42nd SINGLE「SPLASH!」の初回限定盤(グリーン)の特典DVDで発売された。
- Fly The Flag (3:40)
- 鋭いギターリフが印象的なロックナンバー。歌詞にもあるように、稲葉のお気に入りの曲らしい。
- アクアブルー (3:15)
- いくつか違うデモテープの曲を組み合わせてできた曲。「愛のバクダン」ができるまでシングル候補だった。稲葉によると、アクアブルーとは携帯電話の着信ランプのことで複雑な男女の恋愛事情を反映した曲らしい。このアルバムでは数少ない、長調の楽曲である。
- 睡蓮 (4:09)
- しっとりとした美しい音色のバラードナンバー。松本ソロ「華」に通じるものがある。
- Sanctuary (3:41)
- Aメロは穏やかであるが、Bメロからは激しいハードロックへと変化する。B'zには珍しいグランジ・ガレージロック風でもある。
- Fever (4:11)
- 38thシングル『愛のバクダン』の2nd beat。本人たちは「このアルバムの雰囲気を象徴している」と語っている。本来B'zは初期の三つのシングルを除いて2nd beat(通常のカップリング)はアルバムには収録しないというスタンスだったが、このアルバムではじめてそれが崩れた。またこの曲が『LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』で演奏された際の映像が42nd SINGLE「SPLASH!」の初回限定盤(イエロー)の特典DVDで発売された。
- 白い火花 (3:54)
- B'zらしいロックナンバー。稲葉はこの曲の歌入れに苦労したらしい。B'zにしては珍しくベースソロが存在する曲である。松本曰く「少し普段のB'zとは趣を異にしている」らしい。
- イカロス (3:30)
- 三連系の曲。A・Bメロはゆったりしていてサビから突然激しくなる、少し変わった構成の曲である。ちなみに、シングル『BANZAI』のころに作ってあり、今作のために再レコーディングされている。なおイカロスとはギリシャ神話に出てくる若者の名前である。
- BLACK AND WHITE (4:21)
- 前作『BIG MACHINE』のストック。暗く、重いヘヴィナンバー。本来なら前作『BIG MACHINE』に収録されるはずだったが、アルバムのイメージに合わないということで、アウトテイクとなり、今作に収録されることとなった。ドラマーがこの曲だけシェーン・ガラースでないのはこのためである。
- Brighter Day (3:55)
- 「DEVIL」以来の全英詞の曲。本来は収録予定はなかったが急遽追加された。。『LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』では演奏されなかったが、2006年9月1日に行われたdwango提供の完全招待制のプレミアムライブにて初披露された。 ちなみにB'zとして全英詞のバラードが発表されたのは初である。
※:オリコン1位獲得シングル
前作 | B'zのオリジナルアルバム | 次作 |
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BIG MACHINE | MONSTER |
オリコン週間アルバムチャート第1位 2005年4月18日付 |
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前作: Def Tech 『Def Tech』 |
B'z 『THE CIRCLE』 |
次作: ZONE 『E ~Complete A side Singles~』 |