FRIENDS (アルバム)
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FRIENDS | ||
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B'z の ミニアルバム | ||
リリース | 1992年12月9日 | |
ジャンル | ロック J-POP |
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時間 | 26分47秒 | |
レーベル | BMGルームス | |
プロデュース | 松本孝弘 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
RUN (1992年) |
FRIENDS (1992年) |
The 7th Blues (1994年) |
『FRIENDS』(フレンズ)は、日本のロックグループ、B'zが1992年12月9日にBMGルームスからリリースした、4枚目のミニアルバムである。また1996年11月25日にはこのアルバムの続編である『FRIENDS II』が発売された。
目次 |
[編集] 内容
収録されている曲が全て物語として繋がっているのが特徴である。メンバーは「サウンドトラックのようなアルバムを作りたかった」とコメントしており、全楽曲にストーリー性を持たせたコンセプトアルバムとなっている。それぞれ「回想」、「再会」、「葛藤」、「解決」の4つの場面によって構成されており、全ての曲の歌詞は飛行機での移動中に短時間で書かれており、まるで恋愛小説のような雰囲気を持っている。[要出典]曲順表記は「#1」などではなく、「SCENE 1」など独特の表記になっているのも特徴である。ジャケット中央に小さく映っているB'zの絵以外はジャケットや歌詞カードにB'zの写真は載っていない。初回盤のみCDケースを入れる紙製の箱が付属している。
また、シングル曲ではなくこのミニアルバムの収録曲の一つでしかなかった『いつかのメリークリスマス』だが、その後クリスマス曲の定番となる。
[編集] 売り上げ
- シングル曲なしの全オリジナル曲のアルバムでありながら、初動売上71万枚、累計136万枚の大ヒットとなった。
- 1993年年間アルバムチャート6位。
売上はいずれもオリコン調べ。
[編集] 収録曲
Prologue Friends (1:48)
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- ストリングスによって演奏されるインストゥルメンタル。このアルバムの物語のプロローグにあたる。物語の時系列では、この曲は主人公の「今」であり、物語は「今」から主人公が「君」との過去を回想するという形で進行していく。
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SCENE 1 いつかのメリークリスマス (5:36)
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- クリスマスの定番ソングとなったファン以外にも有名なバラード。詳しくは該当する項目を参照のこと。
- 物語における「回想」のパートにあたる。主人公の男が恋人である「君」と幸せなクリスマスを送っている様子が歌われるが、サビや最後の歌詞で、この日々がもうすでに過去のことであったことがわかる。
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SCENE 2 僕の罪 (4:19)
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- ギターのイントロとガラスの割れた音から始まるポップなナンバー。
- お互いの夢の為に選んだ別れから、しばしの時間がたった後の「君」との「再会」を描いている。
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2-2 Love is… (1:26)
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- 次の曲『恋じゃなくなる日』のメロディを元に、オルゴールのような雰囲気でキーボードで演奏されているインストゥルメンタル。『恋じゃなくなる日』のイントロダクションともとれる。
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SCENE 3 恋じゃなくなる日 (4:51)
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- 一転して激しいギターによるイントロから始まるバラード。泣きの入った稲葉のボーカルと哀愁漂うギターが特徴的である。
- 「葛藤」の末、主人公が自分の気持ちを見つめ直し、ふたりの関係に転機が訪れる。
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SCENE 4 SEASONS (1:14)
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- 松本のアコースティックギターのみの、穏やかなインストゥルメンタル。タイトルの示す通り、1年の年月が経過したのを表すパートである。
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SCENE 5 どうしても君を失いたくない (6:07)
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- やや明るく、最後としてふさわしい前向きなバラード。
- 物語のなかで、主人公にとって三度目の冬を歌った曲。二人の微妙な関係がついに「解決」する。歌詞の内容も他の曲の出来事とリンクするところが多い。
- なお、テレビ朝日系「ミュージックステーション」のエンディングテーマとして2002年2月までこの曲のインストゥルメンタルである『どうしても君を失いたくない -Instrumental-』が使用されていたが、そちらは現在でも音源化はされていない(歌は入っていないが、曲とコーラスは原曲からそのままインストゥルメンタルへ流用している)。
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6 いつかのメリークリスマス(Reprise) (1:23)
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- いつかのメリークリスマスのピアノの独奏によるインストゥルメンタル。この曲を持ってこのアルバムの物語は幕を降ろす。二人の選んだ結末は、このアルバムのタイトルにもあるように『FRIENDS』だった。
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[編集] 参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、作曲、編曲
- 稲葉浩志:ボーカル、作詞
- 明石昌夫:ベース、マニピュレーター、編曲(2-2,S-4,6除く)
- 田中一光:ドラム
- 小野塚晃(DIMENSION):キーボード(#S-2,2-2,S-3,S-5,6)
- 澤野博敬:トランペット(S-5)
- 野村裕之:トロンボーン(S-5)
- HIIRO STRINGS(日色ストリングス):ストリングス(Prologue)
- 大黒摩季:コーラス(S-2,S-5)
- 古川真一:コーラス(S-1,S-3)
前作 | B'zのミニアルバム | 次作 |
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MARS | FRIENDS II |
オリコン週間アルバムチャート第1位 1992年12月21日付 |
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前作: 松任谷由実 『TEARS AND REASONS』 |
B'z 『FRIENDS』 |
次作: チェッカーズ 『THE CHECKERS』 |