いつかのメリークリスマス
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『いつかのメリークリスマス』は、日本のロックバンド、B'zの楽曲。
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[編集] 解説
- 『FRIENDS』・『The Ballads ~Love & B'z~』(#1)
- 『The Ballads ~Love & B'z~』(#SNOWの後)・『B'z The Best "Pleasure II"』
- 作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 編曲:松本孝弘・稲葉浩志・徳永暁人
B'zのミニアルバム『FRIENDS』(1992年12月9日発売)の2曲目に収録されているものが最初の音源である。
シングル曲ではなかったが、ゆったりとした曲調とストーリー仕立てになっている切ない歌詞が受けて、クリスマスソングの定番となり、B'zの中でも世代を超えて人気のある代表曲となった。
B'zのベストアルバムには高い頻度で収録されている。そのため、多くのバージョンが製作されている。
「COUNT DOWN TV」の『クリスマスに聴きたい歌』アンケートで、1997年から10年連続1位(2007年現在)。また、「MUSIC STATION」のリクエストランキングでも頻繁に出る。
ただ、これだけの人気曲でありながら、ライブで歌われることはめったに無い。その理由は、B'zは夏場を中心にライブツアーを行っており、冬にライブをすることが余りないからである。過去には94年のThe 9th Bluesツアーと2003年のBIG MACHINEツアーのクリスマスシーズンでしか披露されてない。詳細を以下に示す。
- 「LIVE-GYM'94 The 9th Blues」ツアー
- 12/24(月寒グリーンドーム)
- 12/25(札幌Penny Laneでのミニライブ)
- 「LIVE-GYM 2003 BIG MACHINE」ツアー
また、テレビの音楽番組での演奏は以下の3回のみである。ライブで演奏されないゆえ、テレビでの演奏は貴重なものとなっている。
過去には浜崎あゆみ、aiko、安室奈美恵、Gacktなどがこの曲をカバーしたことがある。
[編集] 歌詞
主人公の恋人との幸せだったクリスマスの思い出が切々と歌われていくのだが、サビの歌詞で恋人との出来事はもう過去のものとなっていることがわかる。ラストは一年後、主人公の男が、クリスマスに街中で一人で立ち止まっているシーンで締めくくられる。
クリスマスソングの定番となってはいるものの、上記のように歌詞の内容は別れてしまった恋人との楽しかったクリスマスを回顧しているという悲しいものである。
ちなみに、このストーリーには続きがある。詳細は『FRIENDS』の項目を参照。
[編集] 収録アルバム
- 『B'z The Best "Treasure"』(1998年9月発売)の13曲目に収録。収録曲を決める際のファン投票で6位に選ばれ、収録された。
- バラードベスト『The Ballads ~Love & B'z~』(2002年12月発売)に収録。1曲目に通常バージョンが収録されている。(但し、ボーカルとギターは新録である。)また、最終トラックの「SNOW」が終わった後で、しばらくするといつかのメリークリスマスの別アレンジバージョンを聴くことができる。このアレンジは、原曲より打ち込みの音が多く、ポップなものに仕上っている。
- 『B'z The Best "Pleasure II"』(2005年11月30日)の6曲目に収録。「恋するハニカミ!」のテーマソングになった新バージョン『いつかのメリークリスマス ~「恋するハニカミ!」バージョン~』が収録されている。ドラムの音を排除し、鈴の音とバックコーラスが追加され、しっとりとしたものに仕上がっている。ただし、サブタイトルに関しては疑問視する声も多い。
- 松本孝弘のソロ作品、『House Of Strings』(2004年11月24日発売)の2曲目に、いつかのメリークリスマスのインストゥルメンタルを収録。松本と東京都交響楽団とのコラボレーションにより、ギターとオーケストラによる繊細かつ雄大なサウンドに仕上がっている。