のと鉄道七尾線
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七尾線(ななおせん)は、石川県七尾市の七尾駅と石川県鳳珠郡穴水町の穴水駅を結ぶのと鉄道が運営する鉄道路線である。
本路線は、JR七尾線が1991年に和倉温泉まで電化された際に、非電化のまま残る末端区間の経営をのと鉄道が引き受けたもので、線路等の施設は西日本旅客鉄道(JR西日本)がそのまま所有し、七尾~和倉温泉間 (5.1km) は西日本旅客鉄道との共用区間となっている。
当初、七尾~輪島間が移管されたが、2001年に乗客減少の著しい穴水~輪島間が廃止された。その後も、列車本数の削減等、経営の合理化が進められている。
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[編集] 路線データ
[編集] 運転
のと鉄道の列車はすべて七尾駅発着で、七尾~穴水間と午前中に区間列車が七尾~能登中島間に運行されている。和倉温泉~穴水間は普通列車のみの運転で、概ね1時間に1本程度の運行になっている。JR西日本との共用区間である七尾~和倉温泉間には大阪から「雷鳥」・「サンダーバード」、名古屋から「しらさぎ」、越後湯沢から「はくたか」といった特急列車が乗り入れているが、JRの普通列車は乗り入れておらず七尾駅で乗り換えとなる。
かつて穴水から輪島・能登線珠洲方面への路線を有していた頃は、金沢から直通の急行「能登路」や、自社のパノラマ気動車を使用した急行「のと恋路号」が運転されていたが、輪島方面の急行は穴水~輪島間廃止に先立って2001年3月3日のダイヤ改正で廃止された。
なお、穴水~輪島間廃止後も珠洲方面の急行は残ったが、「能登路」は1年後の2002年3月23日のダイヤ改正で、「のと恋路号」はさらにその半年後の2002年10月に廃止された。なお、能登線廃止を惜しみ、2004年夏に金沢~珠洲間で急行「リバイバル能登路」号が、2005年3月には金沢~蛸島間で急行「さよなら能登路」号が、国鉄時代の車両及び塗色にて運転された。
2007年3月のダイヤ改正から、七尾~田鶴浜間の夕方の便が増発されている(土曜日・休日は運休)。
[編集] 歴史
移管以前については、七尾線を参照。
- 1991年9月1日 七尾~輪島間 (53.5km) 開業(第二種鉄道事業。和倉温泉~輪島間の経営を西日本旅客鉄道から移管)
- 2001年4月1日 穴水~輪島間 (20.4km) 第二種鉄道事業廃止。同時に西日本旅客鉄道の第三種鉄道事業廃止
- 2007年3月25日 能登半島地震により運休。
- 2007年3月30日 始発から全線で運転再開。
[編集] 駅一覧・接続路線
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
七尾駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:七尾線 | 石川県 | 七尾市 |
和倉温泉駅 | 5.1 | 西日本旅客鉄道:七尾線 | ||
田鶴浜駅 | 8.6 | |||
笠師保駅 | 12.7 | |||
能登中島駅 | 16.3 | |||
西岸駅 | 22.5 | |||
能登鹿島駅 | 26.8 | 鳳珠郡穴水町 | ||
穴水駅 | 33.1 |
[編集] 廃止区間
- この区間は通称輪島線と呼ばれていた。代替バスとして能登中央バスが運行している。
- 能登三井駅は廃止区間で唯一交換可能であった。
- 廃止後、輪島駅は「道の駅輪島ふらっと訪夢」という観光施設に生まれ変わっている。
[編集] 過去の接続路線
- 穴水駅:のと鉄道能登線 - 2005年4月1日廃止。
[編集] 運賃
会社記事を参照していただきたい。