はるかぜ
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はるかぜは、東京都足立区のコミュニティバスの総称。既存の公共交通の利用が困難な地域の利便性を改善するため、2000年に日立自動車交通により綾瀬駅 - 西新井駅間の運行を貸切代替バス方式で開始、後に一般乗合免許に移行の上、順次路線を拡充し、2007年4月14日時点において、日立自動車交通、朝日自動車、国際興業、東武バスセントラル、新日本観光自動車の5事業者によって、予定1路線を含む10路線が運行されている。
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[編集] 特徴
PFI方式を採用、行政の支援は路線の提案、運行環境の整備等にとどまっており、運行事業者に対する補助金等の支出はない。 そのため、運賃は既存事業者の路線の一般路線に比べ若干割安となっているものの、乗車券に関しては各社の一般路線と同一の扱いとなっており、事業者が異なる路線同士の共通乗車券はない。 車両に関しては各社独自の塗装であり、「はるかぜ」の表示はステッカー等によるもののみである。
[編集] 路線一覧
開業順に系統番号と運転区間および運行事業者、バス共通カード・PASMOの利用可否を示す。
- 1[番号なし]こども家庭支援センター - 綾瀬駅東口 - 青井駅 - 日商岩井綾瀬マンション - 足立区役所 - 西新井駅東口 : 日立自動車交通
- バス共通カード:利用不可
- PASMO:利用可
- 2000年4月1日:足立区役所送迎バスを引き継ぎ、綾瀬駅東口 - 西新井駅東口間を貸切代替バス方式により開業。
- この間も特例で東京都シルバーパスの利用が可能であった。
- 2002年:一般乗合免許に移行。
- 2004年7月28日:こども家庭支援センター(東綾瀬区民事務所) - 綾瀬駅東口間を延長。
- 2005年8月24日:同日の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開業に伴い、青井駅乗り入れ開始。
- 2[番号なし]綾瀬駅 - 東綾瀬団地 - 北綾瀬駅入口 - 辰沼団地 - 六ツ木都住・八潮駅北口 : 朝日自動車越谷営業所
- バス共通カード:利用可
- PASMO:対応予定
- 2002年1月:綾瀬駅 - 六ツ木都住間を開業。⇒以降詳細は営業所記事を参照。
- 3[西11]西新井駅 - (七曲経由) - 伊興三丁目 - 舎人公園 - 入谷東 - 舎人団地 : 国際興業バス川口営業所
- バス共通カード:利用可
- PASMO:対応予定
- 2003年7月:開業⇒以降詳細は営業所記事を参照。
- 4[西05]足立区役所 - 梅島駅 - 西新井駅東口 - 西新井中学校 - 鹿浜都市農業公園 :東武バスセントラル西新井営業所
- バス共通カード:利用可
- PASMO:利用可
- 2003年9月:開業。⇒以降詳細は営業所記事を参照。
- 5[千01]北千住駅西側地域循環(北千住駅→足立市場入口→千住大橋駅→緑町→大川町→北千住駅) : 新日本観光自動車
- バス共通カード:利用不可
- PASMO:利用不可
- 2003年10月1日:開業。⇒以降詳細は会社記事を参照。
- 6[鹿02]北千住駅 - 桜木町 - 江北四 - 上沼田中学校 - 加賀一 - 鹿浜五丁目団地 : 新日本観光自動車
- バス共通カード:利用不可
- PASMO:利用不可
- 2004年4月15日:開業。⇒以降詳細は会社記事を参照。
- 7[梅31・梅32・梅34・梅35]梅島駅入口 - 足立区役所 - 六町駅 - 六ツ木都住 - 八潮駅北口 : 東武バスセントラル葛飾営業所
- バス共通カード:利用可
- PASMO:対応予定
- 2005年8月24日:同日の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開業に伴い開業。
- [梅31]梅島駅入口 - 足立区役所 - 六町駅 - 六ツ木都住
- [梅32]梅島駅入口 - 足立区役所 - 六町駅 - 六ツ木都住 - 八潮駅北口
- [梅34]六町駅 - 六ツ木都住
- [梅35]六町駅 - 六ツ木都住 - 八潮駅北口
- 8[宮03]北千住駅西口(循環) - 小台土手上 - 小台・宮城循環:新日本観光自動車
- バス共通カード:利用不可
- PASMO:利用不可
- 2006年7月2日:開業⇒以降詳細は会社記事を参照。
- 9[番号なし]綾瀬駅東口 - 谷中一丁目 - 東和病院 - 亀有駅南口:日立自動車交通
- バス共通カード:利用不可
- PASMO:利用可
- 2006年9月30日:開業
- 10[番号なし]西新井駅西口 - (無停車) - 本木町第二アパート - 興本扇学園 - 扇一丁目 - 扇いちょう公園:日立自動車交通
- バス共通カード:利用不可
- PASMO:利用可
- 2007年4月14日午後:開業予定
[編集] 運賃・乗車券
バス共通カード並びにPASMOの利用可否は路線一覧の節を参照のこと。
全路線200円均一かつ東京都シルバーパスの利用が可能である。国際興業・東武バスセントラルの路線では、都区内全線定期券、都内一日乗車券も各社の一般路線と同様の範囲内で利用可能である。但し、(第2弾)綾瀬駅 - 八潮駅線、(第7弾)梅島駅入口 - 八潮駅線の埼玉県八潮市内(六ツ木都住 - 八潮駅北口間)は、区間制運賃が適用され、六ツ木都住以外の都内停留所と埼玉県内を利用する際の跨ぎ運賃は210円である。なおこの区間は東京都シルバーパスや都内一日乗車券の適用範囲外となる。 日立自動車交通・新日本観光自動車の路線では、バス共通カードを導入しておらず、代わりに自社路線専用回数券を発行している。 日立自動車交通は第9弾開設と同時に、綾瀬駅と西新井駅において接続する路線相互間の乗り継ぎ制度(一回限り)並びに一日乗車券を導入した。