日立自動車交通
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日立自動車交通(ひたちじどうしゃこうつう)とは、タクシーや福祉バス、観光バス、民間救急車等の事業と、東京都足立区、葛飾区及び台東区にてコミュニティバスの営業を行っている事業者である。タクシー事業に関しては、グループ会社の日立自動車交通第二と、日立自動車交通第三がある。
タクシーは以前、藤田無線グループに属していたが、2005年7月に日本交通と業務提携し、現有車両はマスタードイエローに赤帯の「日交カラー」に全て塗り替えられている。
なお、日立製作所を中心とする日立グループや、茨城県にある日立電鉄とは一切関連はなく、乗合バスや福祉バスの車体には「TOKYO HITACHI」と書かれている。
また、「めぐりん」を除いてPASMOを導入している。
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[編集] 沿革
- 1960年(昭和35年)設立
- 1990年(平成2年)福祉部発足
- 1997年(平成9年)千代田区乗合タクシー「風ぐるま」運行開始
- 1997年(平成9年)葛飾区乗合タクシー「さくら」運行開始
- 2000年(平成12年)足立区コミュニティバス「はるかぜ(第1弾:綾瀬駅東口~西新井駅東口)」運行開始
- 2003年(平成15年)タクシー事業を、日立自動車交通第二・日立自動車交通第三に分社化
- 2004年(平成16年)台東区が東京都交通局に委託していた循環バス「めぐりん」を受託
- 2004年(平成16年)台東区循環バス「南めぐりん」運行開始。従来のめぐりんを「北めぐりん」と改称
- 2005年(平成17年)日本交通と業務提携
- 2005年(平成17年)葛飾区コミュニティバス「レインボーかつしか」運行開始
- 2006年(平成18年)台東区循環バス「東西めぐりん」運行開始
- 2006年(平成18年)足立区コミュニティバス「はるかぜ(第9弾:綾瀬駅東口~亀有駅南口)」運行開始
- 2007年(平成19年)「はるかぜ」「レインボーかつしか」両路線にPASMO導入
- 2007年(平成19年)文京区コミュニティーバス「Bーぐる」運行開始予定
- 2007年(平成19年)足立区コミュニティバス「はるかぜ(第10弾:西新井駅西口~扇いちょう公園)」運行開始予定
[編集] 本社および営業所
本社は東京都足立区綾瀬にあり、乗合バスの営業所は本社となる。タクシー事業のグループ会社である日立自動車交通第二は日立自動車交通本社と同じであり、日立自動車交通第三は東京都葛飾区金町に位置する。
[編集] 乗合バス路線
現在、日立自動車交通は3種類6路線の乗合バスを運行している。
[編集] はるかぜ
- こども家庭支援センター~綾瀬駅東口~青井駅~西新井駅東口
- 2000年4月1日:足立区コミュニティバス「はるかぜ」第1弾として開業(当初は貸切代替バス方式)。
- 2004年7月28日:綾瀬側の起点を、こども家庭支援センターに変更。
- 綾瀬駅東口~東和五丁目~亀有駅南口
- 2006年9月30日:足立区コミュニティバス「はるかぜ」第9弾として開業。
[編集] めぐりん
- 北めぐりん:浅草駅~三ノ輪駅~鶯谷駅~浅草駅(循環)
- 2001年6月29日:台東区コミュニティバス「めぐりん」として開業。ただし、委託先は東京都交通局。
- 2004年4月24日:日立自動車交通に委託先を変更。同時に「南めぐりん」開業に伴い、「北めぐりん」に愛称を変更。
[編集] レインボーかつしか
各路線の詳細については、関連項目を参照されたい。
また、2007年度には以下の新規路線が運行開始予定である。
[編集] Bーぐる
文京区が交通不便地域の解消や、地域資源の活性化などを目指し、2007年4月26日から運行を開始する予定のコミュニティバス。路線としては、シビックセンター(文京区役所、春日駅・後楽園駅)から、水道橋駅・白山駅・千駄木駅・駒込駅・千石駅を経由し、シビックセンターに戻る一部循環型の路線であるが、2007年2月1日現在、国土交通省への認可申請中のため、正式な路線は決まっていない。なお、「Bーぐる」という愛称は公募で決まったものである。
[編集] はるかぜ
第10弾として、西新井駅西口~扇一丁目~扇いちょう公園が、2007年4月14日午後開業予定。西新井駅西口から尾竹橋通り(都市計画道路補助100号)、環七通りを通り、環七あみだ橋を左折し、荒川方向へ南下する。西新井駅西口を出発後、本木町第2アパートまで停車しない。これは、整備主体である区が、既存の路線との競合を避けたため。あだち広報に、「はるかぜは、区が走行のための環境整備を行い、バス事業者が独自に運行をしているコミュニティバスです」との文言がある。
[編集] 車両
ここでは、乗合バスの車両について記す。現在、乗合バスの車両として日野自動車、三菱ふそうトラック・バスの2メーカの車両を使用している。
このうち「めぐりん」については専用デザインの車両を使用しており、路線により塗装が異なる。「北めぐりん」については、開業時の運行事業者である東京都交通局が導入した日野・レインボーを引き続き使用しており、「南めぐりん」「東西めぐりん」および「めぐりん」の共通予備車は三菱ふそう・エアロミディを使用している。また、「北めぐりん」の増備車もエアロミディである。
「はるかぜ」と「レインボーかつしか」は白地の同社オリジナル塗装車両で、日野・リエッセと三菱ふそう・エアロミディを使用している。当初はリエッセは「はるかぜ」、エアロミディは「レインボーかつしか」で運用していたが、「はるかぜ」第9弾の開業で共通運用となった。なお、リエッセには「はるかぜ」の文字と緑色の帯が塗装されていたが、文字に関しては共通運用前に消されている。なお、同社に所属するリエッセにはMT車とAT車があるが、緑色の帯についてはMT車のみ塗装されている。また、元共通予備車として薄紫一色に塗装されたリエッセが1台活躍している。他のリエッセと塗装以外で異なる点としてハイバックシートを採用しており、遠くから見ると一見路線バスとは思えない姿ではあるが、車内は日立自動車交通の乗合バスの中で一番デラックスである。現在は予備車ではなく、女性乗務員担当車となっている。
なお同社の車両塗装は、上記「めぐりん」とタクシーを除き全て共通である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 日立自動車交通グループ
- 文京区 「Bーぐる」について
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
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