アカショウビン
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アカショウビン | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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英語版の分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Halcyon coromanda | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Ruddy Kingfisher |
アカショウビン(赤翡翠・学名Halcyon coromanda)は、ブッポウソウ目・カワセミ科に分類される鳥類。森林に生息するカワセミの仲間で、日本では夏鳥として見られる。
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[編集] 形態
体長は25cmほどで、ヒヨドリと同じくらいの大きさ。和名の通り体の大部分の羽毛が赤褐色だが、腰は水色で、飛んだ時はこの水色がよく目立つ。くちばしと足は赤く、目は黒い。
日本でよく見られるカワセミ類はこのアカショウビンのほかにカワセミ、ヤマセミの3種類だが、この中ではアカショウビンだけが渡り鳥である。日本では夏鳥で、冬は東南アジアまで渡って越冬する。
[編集] 生態
森林に生息するのが特徴で、カワセミとは違い水辺から離れた森林でもみられる。ホバリングはせず、もっぱら石や枝の上からえものを狙う。渓流に飛び込んで魚やカエル、サワガニ、水生昆虫などをとらえるが、地面のカタツムリやトカゲをとらえたり、木の幹のセミを横から襲うこともある。カワセミと同じように捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きなえものは足場に数回叩きつけ、殺してから呑みこむ。
オスは朝夕や曇りの日に「キョロロロロー…」と尻下がりの声でさえずる。巣穴はがけにつくることもあるが、朽ち木にやシロアリのアリ塚に作ったり、キツツキの古巣を使う。
[編集] 亜種
- アカショウビン Halcyon coromanda major
- リュウキュウアカショウビン Halcyon coromanda bangsi
- 亜種リュウキュウアカショウビンは、南西諸島に夏鳥として渡来する。アカショウビンにくらべると背中が紫色っぽく、腰の水色も鮮やかである。
[編集] Sibley分類体系上の位置
[編集] Status
- LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- 国内:分布域は縮小傾向にあり、自治体によってはレッドデーターブックに記載されている。
カテゴリ: Least concern | カワセミ科 | 日本の夏鳥 | 水鳥