エコレールマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エコレールマークは、製品等の物流においてモーダルシフトを行い、二酸化炭素排出量の少ない鉄道貨物輸送を利用している商品又は企業を対象とした認定制度及びマークである。認定を受けた企業は商品パッケージやカタログ・広告、環境報告書などにマークを表示し、環境負荷の少ない輸送手段を採っていることについて周知を図ることが出来る。
目次 |
[編集] 運営主体
社団法人鉄道貨物協会内に設けられた「エコレールマーク事務局」が運営にあたり、 諮問機関として、国土交通省が選定した学識経験者で構成される「エコレールマーク運営・審査委員会」が設置されている。申請のあった企業に対しての認定は、運営・審査委員会が行う。2005年5月18日に開かれた第1回エコレールマーク運営・審査委員会で、商品1件と企業9社が認定された。 なお、マーク使用料として年間10万円(2年分前納)を要する。
[編集] 認定基準
- 商品
- 当該商品群の500km以上の陸上貨物輸送のうち、「数量(個数、重量、又は容積を指す。以下同じ)」又は「数量×距離」の比率で、全体の30%以上の輸送に鉄道を利用していること。
- 取組企業
- 当該企業が行う500km以上の陸上貨物輸送のうち、「数量」又は「数量×距離」の比率で、全体の15%以上の輸送に鉄道を利用していること。
- 協賛企業
- 上記の他、「定常性」「継続性」「有用性」「積極性」があると認められた、鉄道輸送に関わる物流事業者7社が協賛している。
[編集] 認定商品・企業
[編集] 認定商品
- ※六甲のおいしい水(ハウス食品)
- トナー(リコー)
- サランラップ(旭化成ライフ&リビング)
- 生茶・アルカリイオンの水(キリンビバレッジ)
- 携帯電話(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)
- イオン水・天然名水出羽三山の水(ブルボン)
- アルカリ乾電池 ダイナミック・イプシアルファ(日立マクセル)
(2007年3月現在。※を付したものは制定当初より認定)
[編集] 認定企業
他、2007年3月現在32社(※を付したものは制定当初より認定)
[編集] 協賛企業
- 日本貨物鉄道
- 日本通運
- 日本石油輸送
- ランテック
- 日本オイルターミナル
- 佐川急便
- 全国通運