エラブウミヘビ
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?エラブウミヘビ | ||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||
Laticauda semifasciata (Reinwardt, 1837) |
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和名 | ||||||||||||||||||||
エラブウミヘビ | ||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||
Erabu black-banded sea krait |
エラブウミヘビ Laticauda semifasciata は、有鱗目・ヘビ亜目・コブラ科・エラブウミヘビ亜科に分類されるヘビの一種。インド洋、東南アジア、オーストラリア北部から、フィリピン、台湾を経て日本の南西諸島までの浅瀬に生息する。有毒。
目次 |
[編集] 特徴
全長70-150cm。体色は黄色がかった青い身体に、たくさんの黒い横縞が並ぶ。他の陸生のヘビと同様に腹板を持ち、地上を這い回ることもできる。実際に本種は他のウミヘビに比べても、陸上で生活する期間が長い。
本種は夜行性で、昼間は海岸の岩陰などで休息し、夜間に海へ出て魚を捕らえる。また卵生で、産卵も陸上で行う。一説には、交尾も陸上で行うとも言われる。海岸の岩場の陰などに、一度に3-8個の卵を産む。このように、本種の生活環には、陸上での行動が多く含まれるため、他のウミヘビに比べると、ずっと後になって海で生活するようになったと考えられている。 また、本種は、東南アジアに生息するワモンベニヘビ類が海生に適応した種であると言われている。
[編集] 毒
本種の毒はエラブトキシンと呼ばれ、その毒はハブの20倍の強さと言われる。しかし、本種の性質は非常に大人しく、また、口も小さいため、咬まれる被害はほとんど起こっていない。
[編集] 利用
本種は「イラブー」と呼ばれ、沖縄や奄美地方では薫製にして食用にする。
[編集] 温暖化の影響
本種は本来、南西諸島を分布の北限としていたが、近年では、九州や四国、本州の南岸でも生息が確認されている。これは地球の温暖化が影響していると見られている。
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