エル・イホ・デル・サント
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エル・イホ・デル・サント(El Hijo del Santo、1963年8月2日 - )は、メキシコシティ出身の覆面レスラー。実父のエル・サントは、メキシコの伝説的英雄で覆面レスラー。身長168cm、体重84kg。
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[編集] 経歴
父であるエル・サントの現役引退から一ヵ月後の1982年10月にデビュー。
1983年に最優秀新人王と年間最高人気選手賞を同時に獲得し、はやくもトップレスラーの仲間入りを果たす。1984年10月28日にUWA世界ライト級王座、1990年4月27日にはUWA世界ウェルター級王座を獲得し、UWA史上初の二階級同時制覇を達成した。この間1986年10月にWWA世界ライト級王座も獲得している。
1990年6月にユニバーサル・プロレスリングに参戦するため初来日(この時の興行で、自分の試合後初めてリングにおひねりが飛び、その事に感激し号泣している)。後楽園ホールでフェルサ・ゲレーラを破り、WWA世界ウェルター級王座を獲得した。この他にもナショナルウェルター級王座・PNW王座も獲得し三冠王者となり、AAAの爆発的人気を支えた。
1992年5月にAAA(トリプレ・ア)の旗揚げ戦に参加し、1993年11月5日にオクタゴンとのタッグチームでAAA世界タッグ王座を獲得した。
1994年11月に新日本プロレスで行われた「AAAルチャワールド」に参加したが、1995年8月にAAAを離脱した。
1996年にCMLLにてルードに転向しライバルのネグロ・カサスを坊主頭に刈ると、1998年に再びリンピオに戻り2001年1月28日に全日本プロレスの東京ドーム大会にミル・マスカラスとのタッグで参加した。
[編集] 特徴
長いリングネームは、「El:英語のTheに相当する語」「Hijo:息子」「del:英語のof theに相当する語」「Santo:聖なる(者)」という意味で、父の「El Santo」に倣って「聖なる者の息子(聖者二世)」という意味である。英語表記:The Son of the Saint
プロレス以外でもスポーツ万能で、柔道や空手などの格闘技や水泳も得意だという。
「マスク剥ぎマッチ」では無類の強さを発揮し、約40人のマスク剥ぎに成功した。これは、長い歴史を誇るルチャ・リブレでも最多記録である。
[編集] 獲得タイトル
- UWA世界ライト級王座
- UWA世界ウェルター級王座
- WWA世界ライト級王座
- WWA世界ウェルター級王座
- AAA世界タッグ王座
[編集] 得意技
- キャメルクラッチ(カバージョ)