キリ
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キリ | ||||||||||||||||
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キリの花と葉 |
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Paulownia tomentosa | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
キリ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Empress Tree, Princess Tree Foxglove Tree |
キリ(桐 Paulownia tomentosa)とは、ゴマノハグサ科(あるいはノウゼンカズラ科、独立のキリ科 Paulowniaceae とする意見もある)キリ属の落葉広葉樹である。高さは10mほどで、初夏の頃に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。葉も特徴的であり、広卵形の大きな葉をつける。花言葉は「高尚」。
原産地は中国とされ、日本では北海道南部以南において植栽され、あるいは自生する。中でも福島県の会津桐、岩手県の南部桐が有名である。キリは古くから良質の木材として重宝されており、下駄や箪笥、箏(こと)、神楽面の材料となる。
また、神聖な木として扱われ、紋章のデザインにも用いられた。
[編集] 木材
キリは日本国内でとれる木材としては最も軽い。また、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があり、高級木材として重宝されてきた。日本では箏や箱、家具、特に箪笥の材料として用いられることが多く、桐箪笥といえば高級家具の代名詞である。かつて日本では女の子が生まれるとキリを植え、結婚する際にはそのキリで箪笥を作り嫁入り道具にするという風習もあった。キリは成長が早いためこのようなことが可能なのである。
またキリは発火しづらいという特徴もあるため、金庫などの内側にも用いられる。日本各地で植栽されていたが、需要の高まりや産業構造の変化により南米、中国、東南アジアから輸入されることも多い。
[編集] 家紋
日本には、キリ (白桐) を元にデザインされた家紋や神紋 (神社の紋) がいくつかある。それらを総称して桐花紋というが、中でも「五七の桐」と呼ばれる意匠が有名である。そもそも桐は鳳凰の止まる木として神聖視されており、日本でも嵯峨天皇の頃から天皇の衣類などに用いられるなど、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた。また中世以降は天下人たる武家が望んだ家紋としても有名で、足利尊氏や豊臣秀吉などもこれを天皇から賜っている。このため「五七の桐」は「政権担当者の紋章」という認識が定着することになった。
近代以降も「五七の桐」は内閣総理大臣・政府の紋章として、あるいは菊花紋に準じる国章として用いられ、明治以降は大礼服 (宮中の重大儀式おいて着用する儀礼用服) や旭日章、今日においても首相官邸の備品や首相記者会見の演台、パスポートなどに使用されている。
五七の桐花紋は内閣の紋章 |
五百円硬貨の表には桐 |