ゲント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲント(独:Gent、英:Ghent) は、ベルギーの都市である。東に位置するブリュッセル、北東に位置するアントウェルペンに次ぐベルギー第3の都市。南西に位置するフランスのリールにも近い。人口は224,800人(2000年)で東フランデレン州の州都。花の都市という異名を持つことで知られる。
日本では、英語(Ghent)あるいはドイツ語(Gent)由来の「ゲント」の名で呼ばれることも多いが、オランダ語ではヘント(Gent)、フランス語ではガン(Gand)と呼ばれ、現地ベルギーではこのいずれかの名で呼ばれる(ベルギーの言語事情についてはベルギー#国民を参照)。
目次 |
[編集] 歴史
街の名称は「(川などが)一つに集まる、合流する」というケルト語に由来する。ゲルマン人の征服後、7世紀には二つの修道院があったことが知られる。9世紀には、『カール大帝伝』の著者として知られるアインハルトが、この街の修道院長に任命されている。中世後期において織布業の中心として繁栄し、その人口はパリにも匹敵するほどであった。しかし、近世以降は政治的、経済的に衰退していった。現在は、花卉栽培や園芸農業が盛んである。
[編集] 文化
5年に1度(次回は2010年)、「ゲント・フロラリア」という花の祭典が行われる。
聖バーブ大聖堂には、ヤン・ファン・エイクの代表作である「神秘の子羊」が展示されている。
[編集] ゲント出身の著名人
- レオ・ベークランド: 化学者・発明家
- ビクトル・ オルタ: 建築家
- モーリス・メーテルリンク: 詩人・劇作家。ノーベル文学賞受賞。
- ヤーコプ・オブレヒト: 作曲家
- ジョゼフ・プラトー: 物理学者
- ヒューホー・ファン・デル・フース: 画家
- テオ・ヴァン・レイセルベルヘ: 画家
- ジャック・ロゲ: 国際オリンピック委員会の会長
- ヘレヴェへ: 指揮者
[編集] 姉妹都市
[編集] 外部リンク