サントリー・サタデー・ウェイティング・バー
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サントリー・サタデー・ウェイティング・バーは、TOKYO FMのラジオ番組である。
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[編集] 概要
- 放送時間は基本的に土曜日17:00~17:55であるが、JOEU-FM、SMILE-FMでは土曜日18:00~18:55、FM青森では土曜日19:00~19:55に時差ネットで放送している(いずれもTOKYO FMと同じ日に放送)。
- この番組の実質的な前身は平日の22時台にJFN系で放送されていたサントリー・サウンドマーケットである。ただ、サウンド・マーケットが音楽を主体にした番組構成であったのに対し、サタデー・ウェイティング・バーはホイチョイ・プロダクションズの企画による、トークと音楽を組み合わせたラジオドラマ風の番組となっている。
- 番組の設定は、東京の元麻布・仙台坂上にあるイタリアン・レストラン“AVANTI”(アヴァンティ)併設のウェイティング・バー[1]で繰り広げられる客同士の会話を常連客(番組の進行役)の紳士と一緒に聞き耳を立てる…というものであり、キャッチコピーにも『東京一の日常会話』と銘打たれている。会話の内容には毎週一つのテーマが決まっており、会話の相手(=ゲスト)は文化人、タレント、ニュースキャスターなど幅広い。この中のごく一部のゲストは、常連客の誰かと交流があるという設定がある。
- 番組内での設定が細かい部分まで作り込まれているのも特徴で、AVANTIを探す一見客(=リスナー)に紳士が声をかけ一緒に向かう(2005年頃からは出会って向かう道中での紳士との雑談から入る形に変更)オープニングや、紳士がリスナーより先に店を出て行くエンディング、番組の中で演出として流れるジャズミュージックやドアの開閉音、シェイカーを振る音などの効果音が、リスナーを酒場にいるような雰囲気にさせている。また、番組進行役である紳士のほか、取手豪州、南由布子などの常連客の人間模様が細かく描かれているのも特徴である。決まり文句(主に進行役の紳士が使う)も多く、これも人気の理由の一つとなっている。
- 会話の合間には音楽が挟み込まれるが、時にはその日のテーマに添ったショートストーリーが挟まれることがある。番組内で流れる曲にはフランク・シナトラなどによるジャズ・ヴォーカルナンバーが多く用いられている。また、トークテーマによっては、テーマに応じた曲あるいは出演したゲストの曲が用いられることがある。
- 2006年4月から過去に放送した人気の高かったエピソードをポッドキャストで配信している。夏なら過去に放送した夏のエピソード、など季節にあわせて、過去の放送をもう一度聞くことができる。
[編集] テーマ曲・ジングル
- この番組では、オープニング・エンディングテーマ曲もずっと同じである。オープニングは半年交代で春(4月または5月くらいから)~夏の終わり(9月一杯まで)バージョンと秋(10月初め)~春まで(4月または5月はじめくらいまで)のバージョンの二種類がある。
- エンディングテーマ曲はジェイク時代は何年かに一度、変えられていたが、バーテンダーがスタンになってからは、基本的なエンディングテーマ曲は一度も変えられたことはない。
- ただ例外もいくつかあり、その日のみの特別なエンディング曲が用いられることがある。ジェイクがAVANTIの40周年に来日した際には、ジェイク時代の一番最後のエンディングテーマ曲が、その日一日限りで復活した。
- 最近ではエンディングが流れた後もストーリーが展開されることが増えている。
- ジングルは、ジェイク時代は基本的に二種類(番組のタイトルコールのもの、もう一つは番組のホームページアドレスを言うもの)であったが、スタンがバーテンダーになった際、ジングルがもう一種類追加された。
[編集] キャスト
(注)番組ではキャラクターの設定が徹底されており、本人役で登場する人物を除けば、どの役を誰が演じているかは基本的に番組側からも出演者側からも公にされていない(出演者とされる人物の公式紹介ページにも出演履歴として掲載されていない)ため、演じているとされる人物については原則として明記していない事に留意のこと。
[編集] バーテンダー
- 現在在籍しているバーテンダー
- スタン
- AVANTIのバーテンダー。アメリカ人で、アメリカ本土内陸部の出身(州は不明)。上智大学国際学部留学中にAVANTIでバイトをする。卒業後は世界中を旅するが、その後AVANTIに戻ってジェイクのもとでバーテンダーとなる。葉山町の秋谷海岸に貸別荘を持っている。2005年11月27日の放送でいしだあゆみのファンであることが発覚した。「夢でいいから」という曲が好きで、それが最初に覚えた日本語らしい。いしだあゆみがゲスト出演したこの日の放送では、彼女を口説いてデートをする約束を取り付ける寸前までいったものの、タイミング悪く紳士が休暇から帰ってきてしまい、スタンの夢は文字通り「夢でいいから」となってしまった。
- 古出(こいで)
- AVANTIの女性見習いバーテンダー。浅草の出身で、地元のバー「ロイド」から研修生として来ている。「ロイド」にいた頃はフレアバーテンディングも少しやっていた。フルーツを使った甘いカクテルが得意で、その頃はオリジナルカクテルを主に作っていたが、その分基本的なカクテルが苦手で、それを克服する為に研修に来ている。「ロイド」の前のバーテンダーに憧れてバーテンダーになった。ちゃきちゃきの江戸っ子で、2006年の「麻布十番納涼祭り」では取手との勝負に負けた罰ゲームとして期間中赤塚不二夫キャラクターのモノマネをやり通すなど非常に度胸もある。
- 2007年3月31日にAVANTIを普段のように明るく店を去る。この日、スタンから2つの卒業課題を出されており、一つはクリア。もうひとつは1年後にAVANTIで行うことになっている。
- 小穴顕治(こあな けんじ)
- AVANTIの見習いバーテンダー。店のホームページの管理、運営も担当している。番組内に登場することはあまりない。
- 過去に在籍していたバーテンダー
- ジェイク・H・コンセプション
- AVANTIの前バーテンダー。イタリア系アメリカ人。終戦後に進駐軍のコックとして来日し、AVANTIのバーテンダーとなる。サックス演奏はプロ級の腕前で、大瀧詠一のレコーディング・セッションに参加を依頼されるほど。独特な話し方が印象的だった。弟子を持つことを嫌っていたためスタンにはカクテルのいろはを教え、後に相澤悦子を唯一の弟子として教えている。2002年5月18日放送分の「さよならジェイク~リキュール~」という話を最後に帰国。スタンにバトンタッチをしている。
- プロのサックス奏者であり、バーテンダーとしても一流の腕を持っていたと言われるジェイク・H・コンセプションが本人役(微妙に設定が異なるが)で演じていた。詳細は本人の記事を参照のこと。
- 相澤悦子(あいざわ えつこ)
- AVANTIの元女性見習いバーテンダー。通称「悦ちゃん」。三人兄弟の末っ子。一番上の兄に連れられてきた「アヴァンティ」を一目で気に入り、バーテンダーになろうと決心。店のオーナーに直訴し、その熱意が認められてジェイク唯一の弟子となる。1996年に取手豪州とAVANTIで会う前にスキー場で出会っている。その時ゲレンデで「ゲレンデがとけるほど恋したい」が流れていたため、彼の中ではそれが彼女のイメージソングになっているらしい。1998年の長野オリンピックにボランティアとして参加し、その年にノルウェーのスノーボード協会に勤めるために惜しまれつつ引退した。その際にお別れパーティーが開かれた。
- 森下(もりした)
- AVANTIの元女性見習いバーテンダー。スタンが講師をしていたバーテンダースクールの生徒で、スタンに頼み込んでAVANTIで見習いバーテンダーになった。抜群のプロポーションを持ち、某芸能事務所社長や写真家からスカウトされたほど(2005年6月25日放送分より)。学生時代に下北沢のバーでバイトをしており、その際に店のオーナーの知り合いのバーテンダーから感銘を受け、それがきっかけで後にOLからバーテンダーになった。紳士も成長を楽しみにしていたが、2005年8月にスタンの貸別荘がある秋谷海岸に店舗を購入。同月いっぱいで卒業して独立。2005年12月31日の放送で客として再び訪れている。
[編集] 常連客
- 現在の常連
- 紳士
- 番組の進行役。東京都出身。慶應義塾大学卒業で、目白にある女子大の文学部仏文学科教授。大概のリスナーからは「ミスター」(取手豪州曰く)、「教授」(南由布子曰く)の愛称で親しまれている。実家は和菓子屋。
- 「ジン・アンド・イット」を好んで呑む。彼が単に「いつもの」とオーダーするのはこの「ジン・アンド・イット」である。ただし、最近はウイスキーのオーダーが多い。ウイスキーを注文する時も「ウイスキー、いつもの」とオーダーするが、それはハーフロックのことである。本名は現在まで不明。
- 取手(旧姓:南)由布子(とりで ゆうこ/みなみ)
- 東京都出身。東京女子大学卒業後、銀座の画廊に勤務。抜群のプロポーションを誇る「AVANTIのマドンナ」。麻布警察署の刑事、野上との離婚歴あり。ちなみにその時仲人をしたのが、常連の紳士である。挙式した日は仏滅で、離婚した野上はまもなく再婚した。
- 経営難に陥った取手豪州の会社「有限会社 サンシャイン取手」の社長となる。取手とはずっと微妙な関係。煮え切らない態度の取手に苛立っていたが、2005年のクリスマス・イブについに婚約し、2006年5月にハワイで挙式した。
- 放送の中でセーラームーンの中ではセーラーマーズが一番好きと話したことがある。
- 2006年3月25日の放送で春一番が好きなことが判明した。
- 取手豪州(とりで ごうしゅう)
- 栃木県出身。母方は政治家の家系。お調子者で軽薄なキャラ。「うぷぷー」「~なりよー」など特徴のある喋りかたをする(最近は妻・由布子まで、時々この喋り方をするようになってしまった)。AVANTIで1番の嫌われ者とされているが、憎めない面もあり、支持するリスナーは多い。玉川大学文学部英米文学科を卒業後、「サンシャイン取手」など、多数の会社を経営。しかし、経営難に陥った会社を立て直す為に迎えた新社長の南に「サンシャイン取手」を解雇される。昔から南とは微妙な関係のままで少しも進展がなかったが、2004年12月4日の放送では「クリスマスにプロポーズする」と宣言。同12月25日の放送では番組のサブタイトルが「取手さんのプロポーズ」となっていた。その後、上手くプロポーズさえすれば結婚できる状態にまでなったものの結局1年かかり、2005年12月24日放送の「クリスマス・ドラマス・ペシャル」でようやくプロポーズした。しかし、結婚後もそのお調子者のキャラで見習いバーテンダーの古出に手を出し、調子に乗ってはその度に妻・由布子に殴られている。
- オーダーはいつも「モスコミュールてんこ盛り」。
- 架空の人物にもかかわらず、本人が管理しているとされる公式サイトがある(※外部リンク参照)。
- 沢木麻理絵(さわき まりえ)
- 猪瀬貴之(いのせ たかゆき)
- テレビ局の新米ディレクター。AVANTIには以前から興味があったが場所が分からず、2007年1月13日の放送で麻理絵に連れて来てもらう形で初登場した。それ以降は度々店に来ている様で、自分がまだ飲んだことのないメジャーなカクテルを作ってもらう様に古出にオーダーしてある。
- 鳴滝文香(なるたき ふみか)
- 職業はフリーエディター。猪瀬に誘われてAVANTIに来た。主に手掛けているのはレストラン・料理関係の分野。彼女の記事が初掲載されたベトナム料理店のボールペンをお守り代わりとして持っている。
- 過去の常連客
- 村上早樹(むらかみ さき)
- 北海道出身。短大卒業後、旅行代理店に勤務。父親に似て方向音痴で、AVANTIにも道に迷っている時に偶然やってきた。カルーア・ミルクを好む。友人は妙子。できちゃった結婚で、現在は東京を離れて神戸に住んでいる。2005年12月10日の放送で久しぶりに登場し、現在は“レオ”(どのような文字かは不明)という息子がいることが判明した。また、2006年12月23日の放送でクリスマスカードという形で久しぶりに登場し、その時に第2子を妊娠していることが判明した。
[編集] レストラン関係者
- 定内伸次(じょうない しんじ)
- AVANTIのシェフ。登場することはあまりなく、その場面や台詞も極めて短い。
- 片山(かたやま)
- AVANTIの厨房スタッフ。AVANTIからの研修生として古出の所属する浅草のバー「ロイド」で研修を受けていたが、「ロイド」が改装に入るために2007年3月3日の放送のエンディングで一足先に帰ってきた。
- 過去の関係者
- 前川由起子(まえかわ ゆきこ)
- AVANTIの予約係。常連客とよく会話をし、また番組終了間際、紳士に「もうお帰りですか。」と尋ねるのも彼女の役目だった。実際には翌週の出演者(ゲスト)の予告をする役目もあったが、2000年に引退した。番組内で容姿について取手から「永井美奈子」似と表現された。ヨコ文字が苦手。
- あい、ゆう
- AVANTIのパティシエ。双子の美人姉妹で、2003年中だけ在籍していた。2003年12月27日の放送で卒業し、現在は独立している。
[編集] その他の常連客
お客とのトークの進行役(聞き役)で、いずれも本人役として登場する。
[編集] その他の出演者
- 大津(おおつ)
- 「サンシャイン取手」の社員。しゃべり方に特徴がある。取手と南の仲をかき混ぜる役回りが多い。
- 早乙女亮(さおとめ りょう)
- 取手の友人。
- トラブル家族
- 年に1回程度、もめ事があるとAVANTIに現れて、取手に問題を解決してもらっている家族。最近の登場は2006年1月14日。
- 鯨谷(くじらたに)
- 「サンシャイン取手」の元社員。大津の登場前は取手の小間使い的役回りで頻繁に登場していたが、現在は登場していない。「有限会社 サンシャイン取手」の社名は、池袋サンシャイン前でスカウトをしていた鯨谷と、スカウトのスカウトをしていた取手の出会いを記念して命名された。
[編集] AVANTIでの出来事
- 一度だけJFNの放送スケジュールの関係で木曜日23:00~23:55に放送されたことがある(2001年11月1日放送分)。これは、本来の放送日である土曜日(11月3日)夕方にFM FESTIVAL'01のキックオフスペシャルが放送されたためで、その時は番組タイトルが『サーズデーウェイティングバー』として放送され当時同時間枠の『やまだひさしのラジアンリミテッド』は時間を短縮して放送された。番組での設定上はAVANTIの水漏れを直す工事を、急遽金・土・日を使って行うことになり、紳士は、木曜日の夜11時にAVANTIに行くことに…という話であった。なお、この日はラジアンリミテッドのDJである[2]やまだひさしが本人役で当時ラジアンの公式ページの管理人ag(アグ)とカクテルの話で出演した。
- ミレニアムといわれ騒がれた2000年の元旦は土曜日であったため、決まり文句を特別なものにするなどしたものが放送された。
- 毎年8月中旬の「麻布十番納涼祭り」には、「AVANTI」の屋台が出店され、ペンネなどを出している。常連客の取手豪州もこの祭りを訪れている。また、毎年祭りの前週の放送では取手が出店の売り子のお手伝いをかけて店に来ている女性(かつてはスポンサーであるサントリーのキャンペーンガールであることが多かった)と勝負をしている。
- 2005年11月は進行役である紳士が「スペインへ出張」との設定で番組を休み、週替わりで女性ゲスト(飯島直子、南野陽子、ベッキー、いしだあゆみ)が実質的な進行役を務めた(南野陽子、ベッキーは紳士と何らかの関わりがあるという設定)。このときは「○○(ゲスト名) goes to AVANTI」のサブタイトルが付けられ、ジングルも通常版とは別のものが用いられた。
- 北海道札幌市のすすきのに『SUNTORY BAR AVANTI』という女性のバーテンダーばかりのデザイナーズバーがあるが、この番組との関係は不明。しかしAVANTIのロゴが似ている(コースターのマークは公式HPにあるものとほぼ同じである)。
[編集] 関連CD
- 「ジェイク・セレクション・フロム・アヴァンティ」(東芝EMI 1994年4月20日発売)
- ジェイクがセレクトしたジャズオムニバスCD。ジェイク自身の演奏したサックスの曲も含まれる。
- 「アーリー・ディズ・オブ・アヴァンティ」(東芝EMI 1998年4月29日発売)
- 1950年~1960年代のAVANTIに来る大人達が楽しんでいたジャズを集めたCD。ジェイク自身の演奏したサックスの曲と、常連客DAN SHIN-YAのボーカル曲も含まれる。
[編集] 関連書籍
- AVANTI COCKTAIL BOOK(TOKYO FM出版)
- カクテル指南本。ジェイクが作るカクテルのレシピが含まれる。
[編集] 外部リンク
- AVANTI(アヴァンティ)公式サイト
- 取手豪州公式サイト
- SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI - TOKYO FM Podcasting(毎週、未発表のトークを1つずつポッドキャスト配信)
[編集] 脚注
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