シュウ酸
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シュウ酸 | |
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IUPAC名 | シュウ酸(許容慣用名) エタン二酸(系統名) |
分子式 | (COOH)2 |
分子量 | 90.03 g/mol |
CAS登録番号 | [144-62-7] |
形状 | 無色結晶 |
密度と相 | 1.9 g/cm3, 固体 |
融点 | 189.5 °C (分解) |
昇華点 | 157 °C |
SMILES | OC(=O)C(O)=O |
出典 | ICSC |
シュウ酸(しゅうさん、蓚酸、英語 oxalic acid)は構造式 HOOC−COOH で表わされるジカルボン酸のうち、もっとも単純なもの。分子量は 90.03。IUPAC命名法ではエタン二酸 (ethanedioic acid)。1776年、カール・ヴィルヘルム・シェーレによりカタバミ (Oxalis) から初めて単離されたことから命名された。
常温常圧で無色の固体で、189.5 ℃ で分解する。湿気を含んだ空気中に放置すると2水和物となる。
命名の由来にもなったように、植物に多く含まれる。漢字の「蓚」はタデ科のスイバを意味する。タデ科(他にギシギシ、イタドリなど)、カタバミ科、アカザ科(アカザ、ホウレンソウなど)の植物には水溶性シュウ酸塩(シュウ酸水素ナトリウムなど)が、サトイモ科(サトイモ、ザゼンソウ、マムシグサなど)には不溶性シュウ酸塩(シュウ酸カルシウムなど)が含まれる。
毒性があるため、毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。
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