シルヴィア (小惑星)
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発見 | |
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発見者 | ノーマン・ポグソン |
発見日 | 1866年5月16日 |
仮符号 | A909 GA |
分類 | 小惑星帯(キュベレー族) |
軌道要素 元期 2004年7月14日(JD 2453200.5) |
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離心率(e) | 0.080 |
軌道長半径(a) | 5億2213万7000 km (3.490 AU) |
近日点(q) | 4億8059万4000 km (3.213 AU) |
遠日点(Q) | 5億6367万9000 km (3.768 AU) |
公転周期(P) | 2381.697 日 (6.52 年) |
平均軌道速度 | 15.94 km/s |
軌道傾斜角(i) | 10.855 度 |
昇交点黄経(Ω) | 73.342 度 |
近日点引数(ω) | 266.195 度 |
平均近点角(M) | 352.763 度 |
物理的性質 | |
直径 | 384×264×232 km |
質量 | 1.478±0.006×1019 kg |
密度 | 1.2±0.1 g/cm3 |
表面重力 | 0.048 m/s2 |
脱出速度 | 0.12 km/s |
自転周期 | 0.216 日 |
スペクトル分類 | X |
絶対等級(H) | 6.94 |
アルベド | 0.0435 |
平均表面温度 | 151 K 以下 |
シルヴィア (87 Sylvia) は、火星と木星の間の小惑星帯にある、大型の小惑星である。非常に暗い色をしており、原始太陽系の頃に形成された小惑星と考えられる。メインベルトよりも遠くの軌道を周回していることから、キュベレー族に分類される。複数の衛星を持つことが確認された初の小惑星である。
シルヴィアは1866年5月16日、イギリスの天文学者ノーマン・ポグソンによって発見された。ポグソンは当時、インドのチェンナイ(マドラス)で観測を行っていた。命名理由に関してポグソンは、この小惑星の発見報告論文において、古代ローマの女神であり、森のレアを意味する「レア・シルウィア」に因んで名づけたと説明している。
21世紀になって、シルヴィアに二つの衛星が発見されたとき、神話上で、レアの二人の息子となるロムルスとレムスの名が与えられた。
[編集] 衛星
シルヴィアは二つの衛星を持ち、それぞれロムルス、レムスと呼ばれている。
ロムルス ( (87) Sylvia I Romulus ) は2001年2月18日、ハワイのケック天文台にあるケックⅡ望遠鏡により発見された。発見者はアメリカの天文学者マイケル・ブラウンとフランスの天文学者ジャン=リュック・マーゴットである。この衛星の直径は約15キロメートルであり、シルヴィアから約1370キロメートル離れた軌道を周回している。この衛星に対し国際天文学連合より与えられた仮符号は S/2001 (87) 1 である。なお、小惑星に(10386)ロムルス(Romulus)というものがあるが、別物である。
この衛星の発見により、シルヴィアに関する厳密な体積と密度の測定が可能となった。そして測定の結果、シルヴィアの密度は他の小惑星に比べて極めて低いことが明らかになり、小惑星の表面は多数の穴が存在し、スポンジのような状態であることが判明した。
レムス ( (87) Sylvia II Remus ) は2004年8月9日、カリフォルニア大学バークレー校のFranck Marchis、パリ天文台のPascal Descamps、 Daniel Hestroffer、 Jérôme Berthier らにより、ヨーロッパ南天文台のイェプーン望遠鏡を用いた観測によって発見された。仮符号はS/2004 (87) 1である。直径は7km前後であり、シルヴィアからおよそ706kmの距離を33.09時間で一周している。
これら二つの衛星は、シルヴィアに他の天体が衝突して生まれたと考えられている。
[編集] 外部リンク
- シルヴィアの軌道 - NASA
- Rubble-Pile Minor Planet Sylvia and Her Twins (ESO news release)
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